この取り組みも、残り1週間となりました!今回出版したい絵本と紙芝居の絵を描いた、やべみつのりさんを、いまいちどご紹介します。みなさんは、紙芝居というと昔懐かしいものと思うかもしれませんが、昨今は「KAMISHIBAI」として、海外でも広がっています。3月20日の朝日新聞にも掲載されましたが、フランスのとある図書館では、紙芝居の舞台を「魔法の箱」と呼ぶそうです。(記事はコチラ)紙芝居は、1990年代以降、ベトナムやラオスを皮切りに、海外に広められてきました。そのラオスでの普及を担ってきたのが、やべみつのりさんです。1995年から8回に渡りラオスを訪問。その光景、人びとの暮らし、子どもたちの様子をみて、「子どもの頃の懐かしい風を感じ、ラオスが大好きになったそうです。そこで、紙芝居を紹介し、セミナーを開催するうちに、「紙芝居のタネはラオスの大地に根付いていきました。」 ラオスで紙芝居セミナーで話をするやべさん(右)2002年2月前述の新聞記事にも書かれていますが、紙芝居の最大の特性は、演じ手と観客が向き合い、コミュニケーションをとりながら演じられることにあります。演じ手と観客の間、観客同士の間に、作品世界への“共感”が生まれ広がっていくのです。この共感のメディアとしての特性を活かし、最近日本では、高齢者施設などでの活用も広がり、平和や防災のメッセージ、地域の伝承を伝えるものなども作られているそうです。ラオスでも、この“共感”が広がり、ラオス伝統文化のスーンという詠唱とも結びつきました。 また一方で、絵本は「心の中で、個の感性を培っていくもの」です。環境絵本『ぼくはどこへいくの』は、ラオスと日本で話し会い、取材を重ね、構想を練り、6年がかりで作りました。やべさんは、「ラオスの市場などで感じた、いのちのドキドキを描きたい」と思い、この作品を作りました。子どもたちひとりひとりが、絵本を読む中で、自らに向き合い考える力を培って欲しいと願っています。紙芝居と絵本、それぞれの良さを子ども達に届けたい ラオスの未来をになう子どもたちのために、ご協力をどうぞよろしくお願いします。