皆さま、お久しぶりでございます。
前回の投稿からも、だいぶ間が空いてしまいました。
前回の投稿以降、
沢山の応援メッセージも個別でいただき、
本当に俺は恵まれているなと体全体で感じ、
嬉しさが体の中から込み上げてもきていました。
皆さま、本当にありがとうございます。
当初の予定では11月末出版予定にしていましたが、
来年5月〜6月頃の出版予定に変更させていただきたく本日投稿させていただきました。
7月以降、
自分で思いついた時に自分の気持ちを書き進めていましたが、
自分自身で書いたものを読み返すたびに、
どうもしっくりこない現象に悩まされていました。
はじめての出版作業なので、仕方ないかなとも思っていたのですが、
なんか自分自身の中で根底がブレている感覚もありました。
8月末に妻直美の祖母が亡くなり、
「人であろうが動物であろうが、全ての命は平等であり、一人一人尊重されること」
という当たり前すぎることに今更ながら気がつかされ、
今この時期になぜこの気づきが来たのだろうかと自分自身に問いかけていたら、
俺が本で書きたかった根底の部分は、
このことであることに最近になり気がつきました。
俺は性同一性障害ではあります。
だから一般の方々が体験しなくてもいいような大変なこと、苦労したこと、生きづらさも体験しています。
でも俺は、
性別変更する前は、
ひとりの女として生きてきて、
そして女という世界、
妻という世界、
母親という世界、
長女という世界、
性別変更後は、
男という世界、
旦那という世界、
などなど、いわゆる「一般的」と言われている世界も体験しました。
この女性という世界、そして男性という世界だけで生きて来ている方々にも、
当たり前すぎることなのですが、
沢山の苦労や大変なこと、生きづらさが一人一人にあることを俺は身をもって体験していて。
性同一性障害である俺だけが特別なのではなくて、
みんなが特別であるということ。
差別をなくすことは大切なことだと思いますし、
俺たちみたいなこういう人間もいるんだ
ということを「正しく」知っていただくことも大切なことだと思います。
でも差別される側ばかりの気持ちを優先し、
言い方が悪いかもしれませんが、
理解しての押し売りみたいになっているのが、
俺はどうしても違和感でしかありませんでした。
俺が望んでいる世界は、
一人一人の命を尊重しあえる世界
です。
それは健常者であろうが、
障害者であろうが関係なく、
各々が自分自身のことを受け入れ、
そして相手のことも受け入れていく世界です。
それが、結果差別解消につながり、
この世に存在している全ての方々が生きやすくなる世界になると思っているからです。
俺が見てきた世界から感じたことを表現し、
この世界に少しでも近づける力になるような本にしたいなと思っています。
本に仕掛けたいこととかは、
完成したりオッケーをいただいたりし、
着々と進んでいます。
あとは俺が書く本文だけなので、
内心焦ったりもしますが、
俺自身が納得したものにしたいと思っているので、
焦る気持ちを抑えながら、
進めて行きたいなと思っています。
俺自身の身勝手なお願いで当初の予定を大幅に延長してしまい本当に申し訳ない思いでいっぱいですが、
どうか皆さま、今後とも未熟な俺を支えていただけたらと思います。
今後とも引き続き、よろしくお願いいたします。
河本 直(子宮男子モッさん)