執筆者の先生方からのメッセージをご紹介します
紙の仏教雑誌『サンガジャパン+』の新創刊に向けて、とても嬉しいことに執筆者の先生方から応援メッセージをいただいております。その一つ一つをこの活動報告のページでご紹介させていただきます。
今回、ご紹介させていただくのはテーラワーダ仏教長老でタイの森林僧院スカトー寺の副住職である日本人僧プラユキ・ナラテボー先生です。
プラユキ・ナラテボー先生からの応援メッセージ
新型コロナウイルスの世界的パンデミック、ロシアとウクライナの戦争勃発。地球温暖化や海洋汚染など環境破壊の深刻化。少子高齢化。円安進行。年功序列から成果主義への移行など社会、組織の急速な構造変化などなど……。
変化が激しく不確実。複雑、曖昧で先行き不透明な不安の渦巻くこうした時代だからこそ、「無常」を核とした、このような時代の生き方のヒント満載のブッダの教え、そして激動の時代を生き延びる心の力を育む「気づきの瞑想」や「マインドフルネス」はますます求められ、その真価を存分に発揮していくのではないかと思います。
一人でも多くの人たちにこうした尊く、役に立つ情報が伝わっていくためにも、紙の仏教雑誌『サンガジャパン+(プラス)』の新創刊が実現されますように、心より応援申し上げます。
プラユキ・ナラテボー
(タイ スカトー寺副住職)
プラユキ・ナラテボー先生、どうもありがとうございます。
プラユキ・ナラテボー先生に初めてお会いしたのは東日本大震災の後、『サンガジャパン』創刊時のスタッフエディターだった星飛雄馬さんと挑んだインタビューでした。
震災後、日本全体が動揺する中、仏教そして仏教者は何ができるのだろうかと模索する中でお話を伺いました。
「テーラワーダ仏教の比丘として私にできることはといえば、ブッダの教えを説いて、皆さんの心を少しでも楽にすることではないかと思っています。(中略)ブッダの教えで言えば、自身の苦しみを取り除くことが知慧であり、その知慧を活用し、人々を苦しみから救い、幸せをもたらすお手伝いをしていくことが慈悲です。したがって、何か普段とは異なった特別なことをするという感じでもありません。」
淡々とそうおっしゃるプラユキ先生でしたが、個人面談などを通して多くの人たちの苦しみに向き合う活動を今も変わらず続けておられ、今読み返して、その一貫して変わらない在り方に凄みを感じます。
プラユキ先生にはこれからも『サンガジャパン+(プラス)』を通して、抜苦与楽の言葉を発信していただきたいと思っています。
プラユキ先生、どうぞよろしくお願いいたします!
(川島)