飛花/ワンベックス(えいちばいおー)
演楽表現集団飛花KAOROSEが国境なき医師団の活動内容を抜 粋し、まとめたものを皆様にご報告したいとおもいます。
国境なき医師団は1999年からウクライナで、HIV、結核、C型 肝炎等の治療活動を行ってきた。2014年からは東部ドネツク州 において、紛争下に暮らす人びとに基礎医療と心のケアを提供 してきました。
2022年2月24日以降は、緊急援助体制に切り替え、現地の医療 ニーズに合わせた援助活動を行っています。
以降の活動⇩
国境なき医師団は3/9より緊急募金活動を開始した
■緊急募集支援内容 3000円で基礎医療セット 120人分を用意 5000円で清潔な水を210人に提供
国境なき医師団支援ご報告
10000円で32枚の緊急用簡易ブランケットを提供 30000円でシェルター資材を15家族に提供
3月初の日本人医師ウクライナに現地入り(4/28レポート)
3月下旬から4月上旬にかけ、国境なき医師団の医師・門馬秀介 が現地の緊急医療援助活動に参加した。門馬は今回の事態を受 けてウクライナに現地入りした最初の日本人医師。現地では、 ウクライナの医療従事者への技術研修や、避難所での診療など を行った。
活動を終えて帰国したが、ウクライナでは今も戦争は続いてい る──。門馬は改めて、「全ての民間人は、いつでも、いかなる場所においても、安全と医療へのアクセスを確保されるべき」と訴えた。
ウクライナで働くウクライナ人スタッフの想い(6/2レポー ト)
ウクライナで活動する国境なき医師団には、世界各地からの外 国人派遣スタッフと共に働く約470人のウクライナ人スタッフ がいる。
その中には、暴力にさらされたり、家を失ったりした人たちも 多い。先行きに不安を感じるスタッフもいる。それでも皆に共通しているのは、「困っている人を助けたい」という強い思 い。
違反戦争(6/22レポート)
3月31日から6月6日にかけて、653人の患者を東部の前線に近 い地域から安全な地域の病院へ搬送した。移動には通常20~30 時間かかり、医師と看護師が患者の容体を観察し、安定した状 態を保つための治療を行った。その間、多くの患者やその家族 らが国境なき医師団スタッフに悲惨な体験を語った。
• 避難所または戦闘地域から離れようとしている間に銃撃や攻撃を受けた
• 住宅地に居住または避難中に、無差別攻撃により死亡または負傷した
• 高齢者でも容赦なく残忍な攻撃を受けた
• 外傷の種類は多岐にわたり重症で、老若男女が無差別に攻撃を受けたことを示した
• 誰に傷つけられたかを尋ねると、ほとんどはロシアと親ロシア派の軍隊だと断言した
国境なき医師団は、「民間人保護が尊重されない事態は国際人道法の重大な違反である」と指摘。紛争当事者に同法の順守と、人道援助活動が国内のいかなる地域でも行えるように徹底するよう求めている。
国境なき医師団緊急対応コーディネーターであるクリスト ファー・ストークスは、「患者の傷を見て話を聞けば、無差別 攻撃がどれほどの苦しみを市民に与えているかよくわかりま す。列車搬送した患者の多くは、住宅地で起きた爆撃で負傷し ていました。民間人を標的とした意図があるのかどうか、私た ちには明確に指摘することができませんが、人口密集地で大型 兵器を大量に使用するということは、民間人の殺傷は避けられ ないという認識があったことを意味します」と指摘する。
現在の動き(7/25レポート)
国境なき医師団はウクライナで、必要な医療物資の提供や心の ケア、医療者への研修を行うとともに、戦闘地域で負傷した人 が安全な場所で治療を受けられるよう、医療列車での救急搬送 も行っている。
また、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、モ ルドバ、ロシア、ベラルーシの周辺国で、物資の提供や、移動 診療所の設置、避難してきた人びとの心のケアなどを進めてい る。
現在、ウクライナでは約130人の外国人派遣スタッフと約570人 のウクライナ人スタッフが活動し、日々新たなスタッフがチー ムに加わっている。医療スタッフ(外科医、医師、看護師)、 心理士、ロジスティシャン、アドミニストレーターなど、さま ざまな分野のスタッフが参加している。
国境なき医師団会長のベルトラン・ドラゲ医師の言葉
「どの紛争でも同様に、国境なき医師団は全ての紛争当事者に 対し、国際人道法の順守と、民間人と民間インフラの保護、そして市民や病人、負傷者を安全かつ迅速に避難させるという義 務を果たすよう求めます。また、人びとがどこにいても援助を 受けられるよう、国境なき医師団は人道援助活動が国内のいかなる地域でも行えるように徹底するよう求めます。ウクライナ では、少なくとも市民に対する無差別攻撃を目の当たりにして おり、国境なき医師団の要請は非常に緊急性が高いものです」と訴える。
KAOROSEより 民間人に関する様々な記事の中で、92歳の女性の言葉が胸にささった。
「トイレに行く途中で爆発が起きて、私は意識を失い倒れまし た。気がついた時には顔が乾いた血で覆われていて......。腕を 開放骨折し、転んだはずみで鼻も折れました。私は一人きり で、痛くてたまらず悲鳴を上げて助けを求めましたが、誰の耳 にも届きませんでした。その後、ボランティアが私を見つけ、2 日間かけて救急車を呼び、病院に運んでくれました」
一人きりで想像を絶する痛みの中、悲鳴を上げても誰も来てくれない恐怖。味わったことのないその状況を読んでも、鼓動が速くなり胸が締め付けられた。
阪神淡路大震災の時、上司と連絡が取れず急いで被災地に自転 車を積んで向かった父の声を思い出した。
「常に後ろ髪を引かれる。ひとりでは確実に何もできない多す ぎる瓦礫の中で、うめき声がずっと聞こえている。通り過ぎな がら、ただがむしゃらに上司の家を目指す。瓦礫から上司を見 つけ出した時、(ありがとう、神に見えた)て言った。あの上司が。」
その後、東日本大地震が起き、私自身が現地に行った。被災地を回る中で様々な現地の声を聞いた。どの話も想像を絶するものだった。
戦争の経験がない私達世代。私が戦争を知ったのは戦争の恐怖 を教えてくれる祖母に育てられたから。初めて覚え、毎日口ず さんでいた歌は「じゅしゅーじゅしゅーとじんばぁーはすす む...」祖母が私に強く伝えたことは「かおちゃんらの時代で戦争は絶対したらだめよー。じょうずな歌とお話で歌手か女優さんになってねー。」
その言葉を突き刺したまま大人になった。幼い頃の思い出が絵の具に水を入れるように薄くなっても、この言葉だけは鮮明で、ずっと生きてきた。戦争作品にも多々出演した。
今回、ワンベックスさんからウクライナ支援への提案が出た際、すぐに沖縄戦の舞台を観に行った。 自然な流れでその想いに賛成し、様々な支援活団体を調べ、約10年間毎月個人的に支援を行なっている団体と国境なき医師団の二社を私自身が抜粋した。
メンバーの中には武器など不透明な使われ方をする団体じゃないと断言できるか?など反対意見もあった。
私の中で10年前胸に刺さった本からの言葉。 「売れたらする、お金があったらやる、いつかその場所に行っ たら、明確になったら、そんな日はいつになるかわからない。 今さまざまな支援活動をしているスター達は売れて現地に足を 運ぶずっと前から、支援活動をしてきた人だ。」
今までの知識、調べられる方法で、どれだけスピーディーに現 地に足を運べているのか?そして明確な支援内容の記載がされ ているか?を重視し、現在活動情報を調べ、国境なき医師団へ の支援を決定した。
私は現在、戦地に行くことはできない。 手渡しで何か支援をすることはできない。
しかし作品を作る想いがクラウドファンディングを通し、私達に賛同し、支援して頂ける方々と共に、戦争で苦しめられた 人々を救うための支援に少しでも繋がったと、信じています。
支援してくださった皆様、本当に感謝しています。 ありがとうございました。
飛花/ワンベックス動画作品制作に対しクラウドファンディン グより支援していただいた中から36000円を国境なき医師団へ 支援出来ましたことをここにご報告いたします。