おはようございます!7期生の北川ひとみです。
昨日、ピョンチャンオリンピックが開幕しましたね。週末は選手たちの活躍を見ることを楽しみにされている方も多いのではないでしょうか!
プロジェクト終了まで残り5日となりました。45名のパトロンの皆様より、594000円のご支援を頂いております。ご支援とプロジェクト拡散のご協力を賜り、誠にありがとうございます!!
All-or-nothingの目標達成まで、残り15万円と少し。私達もオリンピック選手に負けない勢いで頑張って参ります!
さて、今回はOBOG紹介ということで、恐縮ですが私自身の近況報告を紹介させて頂きます。つい長くなってしまったのですが…ご一読いただければ幸いです。
改めまして、佐賀県海外使節団7期生として昨年3月に渡米しました、北川ひとみです。佐賀県立致遠館中学校・高校出身で、現在九州大学法学部3年生です。大学では社会保障法と行政法のゼミに所属し、九州大学美術部では部長をしています。絵を描くこと、散歩、そしてもちろん佐賀が大好きです。
(写真:9月の美術部の夏合宿にて。)
(写真:1月に開催した美術部の展覧会の様子。)
使節団で学んだ、「挑む」ことと「出会う」こと
私は6期生の鶴田さんから帰国報告会へ誘われたことがきっかけで、佐賀県海外使節団に応募しました。応募当時の応募理由は、本音を言うと、アメリカに行きたかったことと、使節団の特徴である自主性のあるプログラムで受け身の自分を変えたかったからです。私は興味の幅が広い方ではありますが、自分のやりたいことが絞り切れず、質問はないかと聞かれても何も思いつくことができない学生でした。使節団に参加する以前も複数個の短期留学プログラムに参加しましたが、異文化交流や海外の学生からの刺激はある一方で、周囲の学生に圧倒されて話を聞いて終わってしまうこともしばしば。自分が何をしたいのかを明確にしながら自ら訪問先を考え、アポイントメントを取り訪問までする使節団のプログラムは、そんな自分を根本からどうにかしてくれるのではないかと考えました。
使節団の渡米準備・そして実際の派遣で私が学んだことは、計り知れません。(渡米直後の私のレポートを含む7期生のレポートはこちらからお読みいただけます。)その中で最も大きいものとして、渡米から1年近く経った今思うことは、「挑む」ことと「出会う」ことの大切さ、面白さ、そしてその方法を学んだことだと思います。
まず「挑む」ことですが、私は環境を変える(例えば国際寮への入居や短期留学を通じて無理に英語を話す環境にする)ことで挑戦の機会をつくることが多かったのですが、使節団への参加を通じて、責任を負いそれを完遂することの挑戦がいかに面白く、自分を成長させてくれるかを学びました。それを感じたのは、やはり自分で考え、アポから準備した訪問先に実際に訪問し、英語でやり取りをし、お礼を申し上げるところまでやり遂げたときです。その過程でコーディネーターや先輩からたくさんのサポートを受けているので、厳密には「責任を負い完遂」とは言えないのですが、自分でここまでやったことは初めてでした。自分で一生懸命考えたやりたいことを実現できたことは、与えられたものとは比にならない面白さがありました。また、規模や多様性が大きなアメリカという土地で、しかもメンバーが関心のあるあらゆる分野の訪問先で学べたことは、私の「挑む」幅を広げてくれました。そして渡米の準備過程を通じて、自ら責任ある仕事に手を挙げてやってみることが、「挑む」方法だと学びました。
(写真:自分で訪問を希望した、Telegraph Hill Neighborhood CenterによるFrancisco Middle School、Galileo High Schoolの放課後プログラムの見学の様子。若者が生きやすい社会作り、主に子どもの貧困問題をテーマとして渡米した私にとって、これらの訪問先で見たアメリカのNPO団体の多様な活動、熱心な職員さんとの意見交換は貴重な経験となりました。)
次に「出会う」ことです。以前までは「出会う」ことは私にとって、その場で得る刺激の意義が大きかったのですが、使節団のプログラムを通して、「出会う」ことがいかに自分に大きな影響を与え、その後大きな力となるか、ということに気が付きました。使節団のプログラムは準備・渡米を通して本当にたくさんの出会いがあります。一緒に渡米するメンバー、主催者、OBOG、クラウドファンディングの支援者、各訪問先でお世話になった方、渡米先の懇親会で出会った方…。(持って行った100枚以上の名刺が渡米中の2週間でほぼゼロに!)一人一人から頂いた言葉が、日々の大学生活や困難に直面した中で私をハッとさせてくれます。そしてそのご縁から、イベントの参加など新たなチャンスを頂きます。そしてこの贅沢な使節団のプログラムが、これまで築き上げてきた支援者のコミュニティやコネクションで成り立っていることは、「出会い」の力の大きさを示していると思います。そして「出会う」ための方法は、相手の立場を考えるように少し努力すること(例えば出会う人について情報を集める、出会う前に準備をしっかりとする、出会った後にきちんと感謝の気持ちを伝える)であると学びました。
(写真:渡米先での懇親会の様子。)
(写真:昨年11月の佐賀での懇親会の様子。渡米を通してこの懇親会がいかに素敵な場であるかを知り、初めて幹事に挑戦しました。ここでも、支援者の方や8期生をはじめとして出会いが!)
渡米から1年あまり。挑み、出会い、描いてまた挑む日々!
これらの使節団の経験で得られた「挑む」こと、「出会う」ことは、私を大きく変えてくれたと思います。講義では授業中や授業後に質問できるようになり、どこかへ赴くときは事前に勉強するようになりました。部長を務める九州大学美術部では、ご縁があったNPOの方が主催している日中韓児童の絵画展のボランティア、部内でのワークショップなど新しい活動を取り入れて実行に移すことができました。気になる講演会や説明会、インターンシップには顔を出し、そこで自分の思いをお話し、そのご縁からご紹介いただいたあこがれの社会人に電話でアポイントメントを取って訪問できるようになりました。ご縁からご縁がつながって、それまで途絶えていた美術部のOBOGとの再会があったり、新たなイベントへの参加や企画が次々とでてきたり…!もちろん、私に関わってくださり支えてくださる先輩や仲間、後輩がいてこそであり、感謝の思いは尽きません。挑んで、出会って、やりたいことを描いてワクワクして、また挑む!今の毎日が面白く充実した毎日は、使節団への参加がなければありませんでした。まだまだ失敗続きで、たくさんご迷惑をおかけしながらではありますが、使節団への応募動機で期待していた以上の変化が私にあったと思います。
(写真:日中韓児童友好絵画展ボランティアの様子。絵画展のレイアウト、装飾、看板やキャプションデザインを美術部で担当し、喜んでいただくことができました。ここでは留学生や社会人、子どもたちとの出会いがありました。)
(写真:企業訪問の打ち合わせの様子。留学生と企業訪問を企画中です。)
来年就職活動を控え、今本格的に自分のこれからについて考えています。若者が生きやすい社会を作りたい、という使節団での目標は、今も私の軸であり変わっていません。しかしその実現方法や自分がどれに関わりたいかは、渡米後何度も変化しています。家庭裁判所調査官、労働基準監督官、NPO法人、佐賀のベンチャーマインドを持った中小企業で成長したい…などなど、まだ模索中です。これまで出会ったたくさんの方々を見て、キャリア選択は一度ではないと考えています。学んだことを活かし、来年はその段階でベストな決断をして、次に進んでいきたいと思います。
大変長くなりましたが、私の近況報告は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
私がさせて頂いた経験を8期生にもしてもらえるよう、少しでも恩送りをしたい。その一心で、クラウドファンディングのオーナーに挑戦しました。
ご賛同いただけましたら、どうかご支援をお願い致します。
文責:北川ひとみ(7期生)