今回僕がなぜこのプロジェクトをやろうと思ったのか。
事前に何人か相談した人もいるのですが、反対されることもありました。
それは僕の想いや覚悟が中途半端だったのか伝わり切らなかったのかと思います。
総額120万以上のプロジェクト。
別に資産に余裕があるわけでもコネがあるわけでもありません。
多分借金することになると思う。そんな中、最後に背中を押してくれたのは妻との思い出。
思い出は少しずつ美化されていくけど、再々発がわかった時の妻の言葉
「またお金かかっちゃううね。ごめんね」
自家移植の後遺症による、発熱、帯状疱疹、吐き気、口内炎いろんな苦しみに耐えてやっと寛解
そのわずか1年足らずで発症。怖かったと思う。不安だったと共う。泣き叫びたいこともあったと思う。でもそんな気持ちは一切吐かず常に周りに心配かけまいと明るく振る舞っていました。
実は病院から検査に来てくださいと呼び出しがあった当日久しぶりに家族揃って食事をしていました。
妻からは「おとーさんとおかーさんにはまだ言わないでね」と言われていたので僕からは何も言わなかったのですが普段と変わらず明るく振る舞う妻に泣きそうになった。
家族にさえ本音を吐かずに一人で抱え込んでいた妻はどんな気持ちだったんだろう。
僕は妻を抱きしめることしかできなかった。気の利いた言葉の一つも言えなかった。
時に言葉は人をナイフのようにえぐります。無責任な「大丈夫だよ」は言えなかった。
妻は残念ながら旅立ってしまったけど、僕に残された命。死ぬ時期は決めることはできないけど
どう生きるかは、自分で決めることができる。
だったら、妻と同じ病気で苦しんでいる患者や家族にできることはなんだろう
正しく骨髄バンクについて知ってもらうにはどういう方法があるだろう。
そう考えたら、やらない理由よりやる理由が大きかった
やって後悔するのか、やらずに後悔するのか考えた時やらなかった時の方が後悔するだろうなって思った。
お金はまた稼げばいい。コロナ禍で世知辛い世の中。みんなが自分の出来ることをやってあたたかい世界にする。そっちの未来の方がワクワクした