■はじめまして、茶師の岡です。
皆さまこんにちは!
私は島根県出雲市にある、お茶屋・桃翠園(とうすいえん)で会長を務めている 岡 大樹です。
私達桃翠園は島根県出雲市で明治40年に創業し、116年お茶を作り続けてきました。出雲市内に自分たちの茶園を持ち、毎日より美味しいお茶を作るために、今も毎日試行錯誤しています。
そうやってようやく形になった品質にこだわり抜いた抹茶を、より多くの方にもっと手に取りやすい形で触れてもらいたいと考え、抹茶を使ったスイーツの新ブランド「一ノ葉」を立ち上げることといたしました。今回はこの場を借りて新ブランド開発に至った経緯や、私たちの想いをお伝えできればと思います。
■創業100周年事業として、433,000本ものお茶の木を植える計画を立てるも想像以上の困難が
今から16年前の2006年。
桃翠園創業100周年の記念事業として、新たに茶園を島根県出雲市内に造成することになりました。茶園の広さは12ヘクタール=テニスコート456面分 という広大な面積です!ここにお茶の木を433,000本、全て手で植えるところから私達のお茶づくりは始まりました。
私達のお茶作りは茶畑の設計から始まりました。
どの場所にどう植えていけば、お茶が美味しくなるために必要な日光が、全てのお茶の木に行き渡るのか。どの茶畑にどの品種のお茶を植えると、各品種の魅力を最大限に引き出せるのか。
美味しいお茶をつくることだけを考えながら、苗を植える準備を始めていきました。
まずは図面の設計に着手しました。
しかし、実際に畑に行くと、図面にはない巨木があったり、畑の中に大きな穴があったり、理論上は作業が可能な傾斜も、実際には重機が動かせない等、データや図面通りにいかないことが多々ありました。課題を解消する方法を考えては、図面を引き直し、そうするとまた次の新たな課題が出てくる、その繰り返しでした。茶畑の設計は想像以上に大変で、それだけでお茶の苗を植えるまで一年以上の時間を要しました。
ようやくお茶の苗植えをする準備が整いましたが、
植える数は先程お伝えした通り433,000本と、とてつもない数です。
さらに植えることができるのは根の動きが活発になる直前の3月〜5月初旬まで。
この約2ヶ月で全ての苗を手作業で植えることはとてもできないので、3年がかりで植えていく計画でした。
ただ、当時作業を行っていたスタッフは6人だけ。単純計算でも1人あたり70,000本です。1本植えるのに5分はかかるので、24時間休みなくやったとしても243日もかかります。これを2ヶ月でやろうとすると、3年どころか10年経っても終わらないため、地元の方にもご協力いただき毎日片手にスコップ・片手にお茶の苗を持ちせっせと植えていきました。
この時ご協力頂いた方の中には苗植え後も茶畑で一緒に働いていてくださった方や、農業の技術指導をしてくださった方もいらっしゃり、言葉だけでなく本当の意味で地元の皆さんと共に大切にお茶を育んでいきました。
お茶の苗植えを始めて3年目の5月。
とうとう全ての苗を植え終わることが出来ました。
この達成感は凄まじく、今までに経験したことのないものでした。
毎日一緒に頑張ってくださった地元の皆さんと共に心の底から喜び合いました。
お茶に限らず、植物は植えた後には水をしっかりと与えなくてはいけません。
茶畑の面積が広大な為、水やりも簡単にはいかず川で水を汲んでは撒くということを延々とやり続けていましたがそれにも限界があります。
どうにか雨が降ってくれないかと願い、雨乞いの舞を踊ったりもしました。
今でもはっきりと覚えていますが、その雨乞いをした日の夜。
本当に雨が降ったのです!
よかったと思ったのも束の間、願いが強すぎたのかとんでもない大雨となり、
まだ根が張っていない最後の年に植えた苗は全て流れてしまいました。
ここまで降らなくても…ととても表現できない気持ちになったのを覚えています。
雨が上がり、茶畑を見に行った時は本当に心が折れそうでした。
あれだけ苦労した苗植え作業が全て無駄になってしまったという無力感に加え、また同じことをしなくてはいけないという辛さと、また植えても雨が降って流れてしまうのではないかという不安。
どんよりと重い気持ちで一杯でしたが、
それでも1年目、2年目に植えた苗たちはしっかりと育っている。
ここで諦めることなんてできない!
心を奮い立たせ、再び茶畑へ向かいました。
そして次の年の春。
改めて全てのお茶の苗を植え終わり、心配していた雨もこの年は程よく降ってくれたおかげですくすくと育っていきました。
ここからはお茶の葉が収穫できるまで、
肥料まき、草取りをひたすら行っていきます。
お茶の苗が成木になるまで約5年。
毎日茶畑に出てお茶の成長を見守っていました。
そして5年の月日が経ち、
一生懸命に植えたお茶の木から初めて収穫をすることができました!
出来上がったお抹茶は目が覚めるような鮮やかで深い緑色で、香りもスッキリとしていながら重厚感のある自慢のお抹茶です。
こうした特徴は、夏は酷暑・冬は毎年30㎝の積雪が見られるほど冷え込む出雲ならではの気候に育まれることによって生まれます。
他の土地ではなく、出雲だからこそできたお抹茶であることから「出雲抹茶」と名付けました。
■出雲抹茶の出雲ならではの特徴
私達が作る出雲抹茶の特徴。
これは大きく2つあります。
出雲抹茶の特徴 その1
【緑色が鮮やか】
出雲抹茶の製造を続けていて、出来上がったお茶を見ているうちにあることに気が付きました。
「何だかうちの抹茶、やけに緑色が濃く鮮やかじゃないか…?」
最初はそんな気がするぐらいだったのですが、
当時出雲抹茶を使ってくださっていた地元の洋菓子屋さん等から
「出雲抹茶は他のところのものと比べて色が良いよ!」
と仰って頂くことが何度かありました。
これは本当に他産地のものより色が良いのではないかと思い、
全国各地の抹茶を集め、色の度合いを計る検査に出してみたのです。
検査の方法は、
・抹茶そのままの状態
・洋菓子やパンなどの材料として使用することを前提に熱を加えた状態
この2つの条件で行いました。
その結果、どちらの条件でも出雲抹茶の色が一番良いという結果が出たのです。
自分たちが作っているということで、
色メガネで見ているのではないということが証明されました。
でもなぜ出雲抹茶の色は良いのか。
そこには出雲という土地ならではの理由がありました。
出雲はとても曇りの日が多く、他の産地と比べ日照時間が短いのです。
その為、少しの日光で効率よく光合成を行う為にお茶は葉に葉緑素を多く作り、
その結果鮮やかで濃い緑色の茶葉となるのが出雲抹茶の色が良い理由なのです。
出雲抹茶の特徴 その2
【甘みが濃い】
出雲抹茶を使ってくださっている製菓業者の方から
「出雲抹茶はそのまま口に入れても苦味がとても少なくて食べやすい!」
と仰っていただいたことがあります。
このことは私達も作ったお茶がどんな品質か審査を行う際に気が付いていました。
苦味が少ないというよりは甘み・旨味が濃いというイメージです。
この理由、実は特徴その1と同じで日照時間の少なさが要因です。
お茶は光合成を行う時に葉に蓄えた甘み・旨味成分のアミノ酸を、苦味の成分であるカテキンに変えてしまいます。
先程お伝えした通り、出雲は日照時間が少なく光合成ができにくい環境下です。
その為お茶の葉にはカテキンが少なくアミノ酸を多く含んだ、甘み・旨味のある茶葉となるのです。
どちらも「出雲」という土地が持つ気候が生み出す自然の力を借りた特徴です。
この特徴を持つこだわり抜いて作った出雲抹茶を早く多くの方に飲んでほしい、
そういう想いで出雲抹茶を販売しました。届けられた方には想像以上に喜んでいただくことができました。しかし、多くの方に届けるのは難しく、お抹茶としての形だけで届けることの限界を感じました。
■こだわり抜いた出雲抹茶をふんだんに使って作る新ブランド「一ノ葉」の立ち上げ
そこで誰でも、どんな世代の人にも楽しんでもらいたいという想いから、
どこにもない当店オリジナルの出雲抹茶スイーツを作ろうと考えました。
今回、私達が皆さんへお届けするのは、出雲で大切に育てた最高級の出雲抹茶を使用した、とても思い入れのあるスイーツです。
出雲抹茶の美味しさやスイーツとしての美味しさだけではなく、
私達の想いやこだわり、出雲という土地の風土や歴史、土地柄もお届けしたいと思いました。
1本1本の苗木を植えるところから始まり、5年もの歳月をかけて生まれた1枚の茶葉からお茶は作られます。その1枚の茶葉に私たちの全ての想いを込めて、新ブランドの名前を「一ノ葉」としました。
想いを運ぶ、一枚の茶葉
ふと誰かを想うとき。
些細な”ありがとう”や”おめでとう”を伝えたいとき。
それは遠くのあの子や、日々頑張る自分かもしれない。
そのまっすぐで優しい気持ちと共にありたい。
そんな思いで一ノ葉のスイーツを作っています。
100年以上お茶と向き合ってきた私等だからできること。
お茶本来の上品な甘みと豊かな香りを届けるため、
一枚の茶葉を作る事から丁寧に向き合っています。
想いをのせた一枚の茶葉から、
幸せや喜びの輪が広がりますように。
■私達の叶えたいこと
私達が一番大切にしていることは、お客様へ「心を満たす時間」を提供すること。
そうしてできる、みなさまの縁・喜びの輪の広がりを、縁結びの地出雲より一ノ葉というブランドで少しでも後押しできたらとても嬉しいです。
■リターンのご紹介
ご支援いただいた皆さまへのリターンには、私達がご用意できる最高のスイーツと、一緒に楽しめるこだわりのお茶をお届けします!
※ご支援いただいた金額により内容が異なります。詳細はセットをご確認ください。
【ご支援金額によるリターン品セット内容】
4,114円:「一ノ葉スリムパウンドケーキ」
出雲抹茶を贅沢に使用した一ノ葉オリジナルスイーツ
<内容>
出雲抹茶スリムパウンドケーキ(1個)
通常価格3,240円(税込)+送料1,600円(関東の場合)のところ、4,840円→15%OFFの4,114円(送料込み)にてお届けいたします。
4,736円:「一ノ葉スリムパウンドケーキとお茶を楽しむセット」
出雲抹茶を贅沢に使用した一ノ葉オリジナルスイーツ
出雲抹茶スリムパウンドケーキ(1個)と高級煎茶のティーバッグセット
<内容>
・出雲抹茶スリムパウンドケーキ×1個
・ITSUM NO SENCHA(3g×5p)×1個
2商品の通常価格合計が4,320円(税込)+送料1,600円(関東の場合)のところ、5,920円→20%OFFの4,736円(送料込み)にてお届けいたします!
5,250円:「一ノ葉スリムパウンドケーキとお茶満喫セット」
出雲抹茶を贅沢に使用した一ノ葉オリジナルスイーツ
出雲抹茶スリムパウンドケーキ(1個)と高級煎茶・ほうじ茶のティーバッグセット
<内容>
・出雲抹茶スリムパウンドケーキ×1個
・ITSUMO NO SENCHA(3g×5p)×1個
・ITSUMO NO HOUJICHA(3g×5p)×1個
3商品の通常価格合計が5,400円(税込)+送料1,600円(関東の場合)のところ、7,000円→25%OFFの5,250円(送料込み)にてお届けいたします!
7,168円:「一ノ葉スリムパウンドケーキと最高級煎茶セット」
出雲抹茶を贅沢に使用した一ノ葉オリジナルスイーツ
出雲抹茶スリムパウンドケーキ(1個)と高級煎茶の茶葉セット
<内容>
・出雲抹茶スリムパウンドケーキ(1個)
・ITSUMO NO SENCHA(3g×5p)×1個
・ITSUMO NO HOUJICHA(3g×5p)×1個
・高級煎茶 出雲茶・極 100g ×1袋
4商品の通常価格合計が8,640円(税込)+送料1,600円(関東の場合)のところ、10,240円→30%OFFの7,168円(送料込み)にてお届けいたします!
10,800円:「一ノ葉スリムパウンドケーキと高級煎茶セット(茶師が教える美味しいお茶・抹茶の淹れ方オンライン講座付き)」
出雲抹茶を贅沢に使用した一ノ葉オリジナルスイーツと高級煎茶・お抹茶セット+美味しく淹れるお茶講座のセットです。
<内容>
・出雲抹茶スリムパウンドケーキ×1個
・高級煎茶 出雲茶・極 100g ×2袋
・ITSUMO MATCHA 2g×5p
・お茶の淹れ方講座
<お茶の淹れ方講座概要>
■内容
ご自宅にある急須(ティーポット)で美味しくお茶を淹れる方法やお茶についての豆知識、
余ったお茶の活用法、お茶を使ったレシピなど
■お時間:2時間
■日時:別途メールにてご連絡いたします
<受講方法>
■使用するツール
Zoom
■使用ツールの動作環境
【スマートフォン】
・OS:iOSとAndroid
・Blackberry デバイス
・Win 8.1 以降の Surface PRO 2 以降
※Windows 10 を搭載しているタブレット端末は、
Windows 10 Home、Pro または Enterprise を搭載している必要があります。
S モードはサポートされていません。
タブレット PC は、Zoom デスクトップ クライアントのみに対応しています。
【PC】
・macOS X と macOS 10.9 以降
・Windows7以降
* 注: Windows 11 はバージョン 5.9.0 以降でサポートされます。
【共通】
・インターネット環境(Wi-Fi環境推奨)
・ブラウザ
Windows: Edge 12+、Firefox 27+、Chrome 30+
macOS: Safari 7+、Firefox 27+、Chrome 30+
Linux: Firefox 27+、Chrome 30+
・アプリ
iOS、Android、PC用 各専用アプリからも可能
54,000円:「一ノ葉スリムパウンドケーキと高級煎茶セット(茶摘み体験と製茶工場見学付き)」
出雲抹茶を贅沢に使用した一ノ葉オリジナルスイーツと高級煎茶・お抹茶・お茶摘み体験と製茶工場の見学ができるセットです
<内容>
・出雲抹茶スリムパウンドケーキ×1個
・高級煎茶 出雲茶・極 100g×1袋
・ITSUMO MATCHA 2g×5p
・お茶摘み体験
・製茶工場見学
※ご注意点※
■お茶摘み体験と製茶工場見学については
2023年5月〜6月の期間限定で行います(詳細はメールにて追ってご連絡いたします)
■旅費交通費は別途ご負担いただきます
■このクラウドファンディングで実現したいこと
皆さまにご支援いただいた資金は一ノ葉ブランド立ち上げの費用に充てさせていただきます。
具体的には
・ブランドデザイン費
・スイーツ制作費
・サイト制作費
・広報費
に使用させていただきます。
※一部はCAMP FIREへの手数料にも充てさせていただきます。
■今後のスケジュール
一ノ葉ページのスタートやリターンの発送開始日などのスケジュールです。
2022年6月5日 クラウドファンディング開始
2022年6月10日 一ノ葉ブランドページオープン
2022年7月5日 クラウドファンディング終了
■最後に
桃翠園という会社は私で5代目となります。
初代は私のひいひいお祖父さんで岡 國次郎(くにじろう)という人でした。
國次郎が残した言葉に「茶園から茶の間へ」というものがあります。
これは今でも私達の背骨であり、大切にしていることです。
時代は変わっても、形が変わっても、繋がる方法が変わっても、私達のやることは常に
自分たちが作ったものを、お客様の元へ自分たちで届ける
この言葉に尽きると考えています。
今回新たに立ち上げる一ノ葉にもこの意志を受け継ぎ、
桃翠園らしく、これから先の未来の茶の間へも商品だけではなく心を満たす時間も一緒にお届けしたいと思っています。
その新たな一歩を私達と一緒に踏み出していただけないでしょうか。
皆さまのご支援を心よりお願い申し上げます。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る目標額達成のお知らせ!
2022/06/30 19:25皆様こんにちは!ご報告が遅くなってしましましたが、本日は皆様にこの度の私達のクラウドファンディングが目標額を達成いたしましたご報告いたします!皆様お一人お一人に温かいご支援をいただき、目標金額達成という結果に至れましたこと、心より嬉しく思っており感謝の念に堪えません。いただきましたご支援で、一ノ葉のサイト・スイーツを更にブラッシュアップしていきたいと思っております。今後とも私達桃翠園と一ノ葉を応援していただきたければ幸いでございます。よろしくお願いいたします! もっと見る
返礼品発送についてのご報告
2022/06/21 22:36皆様こんばんは桃翠園の岡です!本日はご支援をいただいた皆様への返礼品発送についてのご報告をいたします。返礼品の内容をご説明している中で、「返礼品の発送は7月中旬」と記載しておりましたが、予定よりも早く準備が整いましたので予定を前倒し、明日6/22より発送を開始することといたしました。関東地方ですと早ければ23日中にはお届けできますので、どうぞお楽しみに!皆様にお喜びいただけると信じて、一つ一つ大切にお送りいたします!※お茶の淹れ方教室、茶畑見学の返礼品についてお選びいただいている方へは、 先にスイーツ・お茶をお送りさせていただき、日程などについては改めて ご連絡をいたします。 もっと見る
ご支援が50%を超えました!
2022/06/19 20:13皆様こんばんは、桃翠園の岡です!6/5にスタートした一ノ葉のクラウドファンディングも14日が経過し、折り返し地点となりました。現在のご支援額が目標に対し56%と本当に多くの方からご支援を賜り、心より御礼申し上げます。私達のお茶や、抹茶スイーツに掛ける想いをご共感いただけ、本当に嬉しく思っております。残り半分の期間にも一人でも多くの方にご共感いただけるよう、引き続き頑張ってまいりますので、何卒よろしくお願いいたします! もっと見る
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