2022/05/31 08:53

脚本の最終チェック稿があがり、その名の通りチェックが終われば印刷工程に入る。

いよいよ関係者の方々への配布となるわけだ。

今回脚本を依頼したのは星名美夜さん。
彼女との付き合いは5年以上にはなると思う。
その間僕は彼女にいろいろお世話になった。
脚本だけでなく、制作、衣装も含めほんといろいろ。
要求に対するレスポンスも抜群で期待を裏切られたこともない。
そんな彼女だからこそ今回長編のシナリオをお願いすることにした。
最初は早瀬さと子さんの原作を元に初稿を書いてほしいという依頼をしただけだった。
梅田の地下街のカフェで分厚い原作を渡し、「この内容を映画のシナリオとしてまとめてほしい」と恐る恐る伝えたのは2021年12月のこと。
映画作品ということを気にせず、ただ小説として書いた原作を長編とは言えシナリオにまとめるのは難しい作業だ。原作の世界観、キャラクター、セリフの使い方などかなり大変であったと思う。しかし、彼女の書き上げた初稿は本当に素晴らしく、その時点で見事にまとめ上げられていた。なにより、その初稿のおかげで僕と原作者はさらに物語を膨らませることもできた。
余分なものはすっきりと排除され、必要な者はうまく強調され、映画の設計図としてとてもわかりやすいことがそうさせたのだ。
結局、僕は自由に言いたいことを言って彼女に2稿3稿と追加要求を出し、気づけば「脚本」を正式い依頼し、そしてそれを見事に彼女は答えてくれた。場面も増やし、キャラクターも増やし、それでいて尺はあまり変わらず・・・彼女の才能に僕は感謝しかない。

脚本/星名美夜。今回長編作品としては初の脚本となるがここに見事に完成した。