おばんです!いつもご支援ありがとうございます。大蛇堂です。山梨県富士川町にはなにかと縁があってよく訪れるのですが、まだ妖怪を描いておりませんでした。そんなおり南明寺さんには「龍神親子」の話があり、さらに石碑などもあるということで訪れて住職さんに話なども聞いてきました。まずは「龍神親子」の伝説をご覧ください。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜【南明寺の龍神親子】山梨県富士川町(旧増穂町)南明寺に伝わる。南明寺の境内には昔、左右にわかれた二つの淵があり親子渕とよばれ、龍神の親子が隠れ棲んでいた。戸川の上流には妙蓮の滝があり、その滝つぼに多くの配下をもつ大龍神がいた。大龍神は配下の父龍神に娘を強要したが意に従わなかったため親子を迫害したため、龍神親子は妙蓮が淵にいることができず親子渕にいたのだった。ところが、大龍神が親子を探して親子渕までやってきたため大龍神と父龍神の大格闘となった。やっとのことで大龍神を倒した父龍神だが深い手傷をおって病床に伏す身となってしまった。当時、長沢には千住院という寺があり、龍禅という老僧が4月8日から1週間、村人を集めて法話をしていた。毎日、妙齢の美女がきてありがたく聞いてはいたがどこからきてどこへ帰るのかだれも知らなかった。実はこれが龍神の娘であり、父龍神の病の1日も早い回復を願って法話を聞いて帰って病床の父に聞かせていたのだった。そのかいあってか父龍神は全復し妙蓮が淵に帰ることができ、親子そろって龍禅和尚のもとにお礼参りにきた。これにより村人が知るところとなり、ことのありがたさに感激して淵のかたわらに2棟のお堂をたてたのが南明寺の興りであるともいわれている。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜訪れた日はご不在だったので、後日お電話でお話をお伺いしました。丁寧にいろいろな話を聞かせていただきました。・南明寺四脚門建造された年が古い曹洞宗の寺は県内に他にもあるが、途中で改宗したものであり南明寺は山梨県内最初の曹洞宗の寺である。江戸中期の前半〜中頃に建造された四脚門があり「蒼龍窟禅堂」と掲げられ龍が棲むとされる。・淵について棲んでいたとされる淵は今は干上がってしまっているが、戦後の農地開放までは上流の水を一時貯水し不純物を沈澱させ下流に流す役目を担っていた。徳川家康との縁も深く甲斐に落ち延びた際、当時住職の用山儀存が共に学んだよしみだったため家康に法衣を着せすりこぎ棒をもたせて敵の目をのがれた「南明寺の大すりこぎ」の話もある。近隣に徳川埋蔵金が埋まっているとも言われており、住職いわく「淵の下などは埋めるのに最適では」とのこと。・竜尾石について近隣の八幡神社には竜頭石があったがそちらはいつのまにか紛失した。近ごろ南明寺の石を竜頭石とよばれてしまうことがあるが、本来は竜尾石であるとのこと。実際に現地に行くと、こうした石碑や淵が残っていることもあり想像力をかき立てられます。ここに父親想いの娘龍神がいたんですねえ。そうして描いたのがこちら。父親に聞いてきた法話を聞かせています。最後までみていただきありがとうございます。「蛇体さつき姫フィギュア」も着々と進んでおります。近日中に「予言の鳥掛け軸」のイラストも公開予定。ひきつづきご注目くださいませ!
おばんです!(宮城の方言でこんばんは)クラウドファンディング開始から多数ご支援ありがとうございます。リターンがなにひとつ出来上がっていないにもかかわらず、応援いただきたいへん心強いです。リターンの目玉といっても過言ではない「蛇体さつき姫」立体化の進捗報告です。(造形作家の餅雪さんはTwitterでも発信しています。twitterはこちら)前回は全体像がざっくりと、そして蛇部分がだいたい仕上がっていましたがどうなったでしょうか。それでは早速みてみましょう!おおー!着物の柄も全体に掘り込まれてますね。斜めからの構図なので立体だというのがさらに実感できます。後のうねうねが絡まっててすごくよい!そして、さらに・・・さつきの花が!!足元に咲いてます。世界観を表現する、さつきの花も造形していただいてます。蛇のゴツゴツ感とさつきの儚さのコントラストがもう、たまらないですね!!ますます完成が待ち遠しいです!余談ですが、4月14日から高円寺・大怪店で「白虎展」が始まります。そこに餅雪さんも参加するそうですが、その際に出品するのがこちら。どうですか、この造形力!これ大きさ5cmもないですからね。造形力とセンスが光ってますね!大蛇堂も白虎展にはこちら↓の作品で参加します。高円寺・大怪店(twitter)にて4月24日まで開催しています。もしお近くにお越しの際はお立ち寄りいただければ幸いです。(作家はおりません)
おばんです!大蛇堂です!妖怪を探す作業は、著作権が切れているものはデジタルアーカイブを読んだり、図書館に行って調べたり、伝説・伝承の残っている現地に行ったりといろいろです。集めた妖怪の話はたいてい文章しかないので、そこから想像力を働かせて大蛇堂がイラストとして描きます。そうして描いた妖怪を集めて、山梨の地図にあてこんだのが画像の「山梨妖怪地図」です。これは昨年の「山梨の妖怪展2021」で作成したもので、1m×1.8mのタペストリー型にして会場に展示しました。51体の妖怪をのせていますが白い地域が抜けています。今回は100体、そして全市町村網羅を目指すので、まずはこの抜けているところを埋めつつ面白い妖怪をさらに発掘する作業になります。そして、やはり現地に行き、地元のゆかりの方を尋ねるとさらに奥深い話がでてきたりします。活動報告では、そんなひそかに伝わる妖怪のおはなしもお伝えしていきたいと思います。おたのしみに!
おばんです!(宮城の方言でこんばんは)ご覧いただきありがとうございます。大蛇堂でございます。4月1日に無事にクラウドファンディンをスタートさせることができました。いままで展示そのものはいくつもやってきたのですが、今回は「山梨の妖怪を100体描く」というところで時間的にも資金的にも個人の範疇を超えてくるためクラファンを活用することとしました。その中で、やはりご支援をいただくので「なにか特別なものをリターンとしてご用意したい」と考えていたところ、常日頃から委託販売でお世話になっている妖怪専門店「大怪店」さんで妖怪造形作家の餅雪さんの作品を発見!その造形センスと技術に魅了され、「ぜひ大蛇堂イラストを立体化したい!」とご連絡させていただいたところ快く引き受けていただきました。餅雪氏の水虎フィギュア。小さいながら作り込みが細かい!3月の初めに1週間ほどTwitterとFacebookで候補4体でアンケートをとったところ、僅差ながら「蛇体さつき姫」が1位に!めでたく立体化へと着手となりました。蟹坊主も人気ながら蛇体さつき姫に決定!餅雪さんはすぐに原型製作に着手。着々とできてきているようです。3月17日 はじめはざっくり作るようです。3月20日 蛇のイラストによるディティールも再現3月23日 着物の模様も彫り込んでいます。未着色キットでも塗りやすいですね。3月30日 蛇部分が概ね完成?!うねうね具合もイラストに寄せてもらってます!このイラストが立体化!楽しみですね〜!いちおう「山梨の妖怪展2022」の会場でも展示する予定です。餅雪さん個人でひとつひとつ手作業で仕上げるためリターンは一定数までとなります。着色済み完成品の公開は5月上旬予定。たのしみにお待ちくださいね!大蛇堂