はじめに・ご挨拶
はじめまして。東京フルトヴェングラー研究会の代表、野口剛夫(のぐちたけお)と申します。フルトヴェングラー(1886-1954)というドイツの音楽家をご存じでしょうか。二十世紀最高の指揮者といわれ、作曲家としても重厚な作品をいくつも残しました。私たちはこの彼の音楽と思想を探求し、現代世界に生かせることがあるのではないか、と考え続けてきました。
このプロジェクトで実現したいこと
フルトヴェングラーと言えばベートーヴェン、ベートーヴェンと言えばフルトヴェングラーと言われるくらい、フルトヴェングラーにとってベートーヴェンは重要な作曲家でした。彼の楽曲を演奏する度に、私たちは身の引き締まる思いをしています。
プロジェクトをやろうと思った理由
ヴィーンにこのベートーヴェンに身も心も捧げているピアニストがおります。シュテファン・メラー氏は、元ヴィーン国立音大教授であり、ベートーヴェンの32曲全てのピアノ・ソナタと5曲の協奏曲を暗譜し、いつでも演奏できるという、世界的なスペシャリストです。今年メラー氏が来日し、4月23日㈯にベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番を演奏する予定になっておりますが、新型コロナ対策による入国制限に加え、ウクライナ戦乱が重なり、航空券、ホテルを始めとする価格の高騰があり、大幅に予算規模を超えてきており、ここで皆さんからのご援助を賜りたいと考えた次第です。
これまでの活動
私たちは、彼が来日する度に、ピアノ協奏曲のソリストとして、メラー氏を迎えてきました。既に5回にもなります。フルトヴェングラーについてもメラー氏は造詣が深く、たんなる音楽家を超えて、人間の行く末、文明の趨勢を心配する、優れた文化人です。今、社会や人間が不安定な時期、人類の普遍の遺産ともいうべきベートーヴェンの音楽が演奏されなければなりません。いずれ、ではなく、まさに今、ベートーヴェンの音楽は必要とされているのです。
資金の使い道
皆さんからの支援金は、CAMPFIRE手数料を始めして、メラー氏の航空運賃や演奏謝礼などにありがたく使わさせていただきます。
リターンについて
リターンにつきましては、4月23日の演奏会のライブCDを始め、過去に行ったメラー氏との演奏録音を収録したディスクを用意しています。(万が一、社会情勢の変化などにより、メラー氏が来日不可能となった場合は、代理のピアニストで演奏会を行いますことをご了承ください。)
実施スケジュール
4月から末日までご支援を受け付けます。リターン品は、演奏会へのご招待を除いて、5月中のお届けを予定しています。
最後に
ベートーヴェンはその生前から、常に時代思想や制度と批判的に向き合い、積極的に戦ってきた音楽家でした。彼が亡くなっても、その音楽が演奏される場所、聴かれる時には、その彼の精神は私たちを鼓舞します。今、世界中が様々な苦難に直面していますが、そのような時こそ、ベートーヴェンの音楽は必要とされているのではないでしょうか。困難をものともせず、我が国に来ようとするメラー氏、そして、演奏会を共に持とうとする私たちをぜひ応援して下さい。よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るおかげさまで演奏会は無事開催されました!
2022/04/26 23:17おかげさまで、4月23日の第58回定期演奏会は盛況にて終えることができました。生誕百年の別宮貞雄(交響曲第3番《春》)、生誕二百年のフランク(交響曲ニ短調)、そしてベートーヴェン(ピアノ協奏曲第4番)の御霊に捧げる演奏となりました。これらの音楽は単なる娯楽を超えて、もっと厳粛で大きく深い世界観を提示しています。そこへ至ろうとするには、我々は何らかの犠牲を払う覚悟を持たないといけません。全ての演奏者の皆さん、そしておいで下さった聴衆の皆さん、資金の支援や、応援をして下さった皆さんに心より感謝いたします。演奏の様子は近く製作されるライブCDによっても知っていただくことができるでしょう。これは本プロジェクトのリターン品になっております。本プロジェクトは月末まで継続中ですので、どうぞよろしくお願いします。 もっと見る
シュテファン・メラー氏が演奏会のため無事入国しました!
2022/04/14 16:02こんにちは。おかげさまで4月11日、ピアニスト、ステファン・メラー氏がヴィーンからの航空便で、羽田国際空港へ到着、無事に入国したことをご報告いたします。本クラウドファンディングは、先日初めての支援者が現れましたが、目標の20万円まで、皆様のさらなるご支援をお待ちいたしております。どうぞ、よろしくお願いいたします。 もっと見る
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