2023/02/21 17:27

この度は橘川裕輔のクラウドファンディングの企画に多大なるご支援を賜りまして誠にありがとうございました。

先日NYへの渡航を敢行し、無事帰国帰国の途に就きました。

自身が画家として「世界一の夜を見たい」という想いで始めた企画で、皆様から想像以上のご支援を賜り、自身としても有意義な旅をしなくてはと、計画当初よりも強い意志を持って渡航へと臨みました。

NYは「眠らない街」と言われる通り、本当に昼も夜もアクティブに動き続けた7日間の渡航でした。

◎想像以上の「夜」

今回の1番の目的である、夜景の取材は大成功でした。
上から見下ろせば煌々とどこまでも続く摩天楼が広がり、そして街中を歩けば、延々と続く煉瓦造りの建物から灯る光と、地下から湧いて出る煙が共鳴し、独特の空気感を形成していました。

自身が見たこともないような質の夜を目の当たりにし、毎晩NYの街に没入していました。

ワールドトレードセンターや、エンパイアーステイトビルなど手当たり次第展望台には登り、合計5箇所からNYの夜空を見下ろしました。

またヘリコプターにも乗りました。
が、こちらについては今回の旅で唯一の失敗でした。時間帯的にやや明るくて、「夜景」とは少し言い難い時間にフライトをしてしまいました。
こちらについてはまたいつかNYに行った時にリベンジします。

作品発表を通じてどんな情景をどのような視点で見たのかは発信していけたらと思います。


◎本場のアートシーンを肌で感じました

デイタイムは沢山の画廊を巡っていました。

日本から持って来た作品を小脇に抱え、何件もの画廊をハシゴしました。

スキがあれば自分の売り込みをしたりしていましたが、そうで無くても世界のアートの中心地で展示、販売されている作品を自分の目で見た経験は今後の財産になる事は間違いないです。

タフな活動だったと改めて思います。

NYには4箇所ギャラリー(画廊)密集地帯があります。(チェルシー、ソーホー、ロウワーイースト、ブルックリン)

ガゴシアン、アゴラなど世界最高峰の画廊が集結するチェルシー地区のギャラリーを訪れた際は、緊張感を持ってギャラリーに入るも、意外とフレンドリーに接して下さるギャラリーが多くて驚きました。この地区では当初は営業なんてさせて貰えないと思っていましたが、勇気を持って、「I'm Looking New Gallery」 と営業活動に臨みました。

そんなチェルシーにあるHENOCH という画廊のディレクターには絵の質や考え方がNYで活動する他のアーティストと同等かそれ以上のレベルにはある。あとはタイミングだね!という大変励みになる言葉も頂きました。

自分の中で最も好感触だったのはロウワーイースト地区でした。
高級レジデンスが立ち並び、メガギャラリーが軒を連ねるチェルシー地区とは対照的に、街はスプレーだらけ、建物もボロボロといった荒廃したダウンタウンの街中に突如として清潔なホワイトキューブ(展示場)が出現する独特な街の雰囲気がありました。
NYの中では3番手、4番手の画廊エリアですが、それでも世界的なアートフェアに出展してるギャラリーがいくつも点在するので、NYのアートのレベルの高さを物語る場所でもありました。

営業面ではギャラリーの中に意思決定権を持つ人がいる割合が最も高く、かつフレンドリーで自身の作品を見てもらいやすい環境でした。画廊のサイズ感も東京の銀座エリアの標準的なホワイトキューブと同等くらいのギャラリーが多かった印象です。

マンハッタンにターゲットを絞る戦略に切り替えたので、少し離れたブルックリンのギャラリーには足を伸ばせませんでした。それはまたいつかの機会にと考えています。

営業に関しては日本に帰ってからもオンラインで続けますが、2つの報告があるので次の章でまとめます。

チェルシーではこのサイズのメガギャラリーが何十箇所もありました。

ロウワイーストやソーホーは広さ的には日本と同等か、それよりちょっと大きめのギャラリーが多かったです。


◎契約1件と保留1件

何とか契約を1件締結できました!

ロウワーイーストにあるARTFACTというギャラリーです。こちらについては事前にミーティングのアポも取れていたのですが、急遽先方が新しいテナントを探し移転するので会えないという話になり、全て断られるのかと思いきや、何と、オンライン上で契約を打診されました。特に大きなリスクも無かったので、実はNYの渡航直前に契約書にサインをしていました。

LAやMiamiのアートフェアにも出展しているギャラリーなので、こんなにあっけなく契約に至るものか ーーこれは騙されているのではーー と半信半疑だったので、実際に渡航期間中に画廊に行ってみたら本当に移転をするので一時的に閉める旨がきちんと記載してありました。

スタッフもいらして、マジで来たのかとユースケとビックリされました。一応一連のストーリーが本当の話だったようで一安心です。

5月からECサイトを中心とした取り扱いで、販売成績次第では展示も貰えるといった契約内容です。あまり扱いとしては大きな契約では無いので、良く捉えたら日本の活動には影響は無いとも考えています。

その一方できちんと展示を確約したいという想いもあったため、現地での営業活動には気を抜かずに取り組んでいました。

こちらもロウワーイーストですが、SHELTER_GALLERYというギャラリーのオーナーが大変絵を褒めて下さり、取り扱いを検討してくれる事になりました。
本当にアートに対する愛が溢れるオーナーで、僕もこの人と働きたいと強く感じました。マイアミのアートフェアにも出してるギャラリーでもあるので、この後も引き続き交渉を続けていきます。

SHELTER_GALLERYでの飛び込み営業の様子


◎NY在住のサイトウユウヤさんのアトリエも訪れました。

3日目に昨年NYに渡ったアーティストのサイトウユウヤさんのアトリエを訪問しました。
アートファンの方には聞き馴染みのある名前かもしれませんね

作品についてだけではなく、NYでの生活の大変さや、現地のコミュニティに入り込む事の重要性を語ってくださいました。

またアトリエ訪問後には私のギャラリー営業も付き合ってくださり、交渉の仕方を教えてくださりました。あまり英語がしゃべれない私が現地で充実した営業ができたのも彼のお陰です。

人との繋がりの大切さを改めて感じました。


◎これからに向けて

今回の企画はNYに行っただけで終わりではありません。作品を手がけ、自身の個展等での発表をしていきます。

一番早い展示は4月12日から横浜のRA ART GALLERYにてスタートします。

そこに向けて筆を走らせる日々がもう始まっています。

今後の活躍の応援のほどよろしくお願いします。


◎最後に

改めてこの企画にご賛同いただけた皆様に厚く御礼申し上げます。
お陰様で自分のアーティスト活動をするにあたり、本当に濃厚な時間を過ごす事ができました。現在YOUTUBEでも旅の様子を発信できればと動画を準備しています。
そちらの完成もお楽しみにお待ちください。

また返礼品も準備が出来次第、発送させて頂きますのでしばしお待ちくださいませ。