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世界が認めた思想家・西田天香と宗教画家・杉本哲郎の顕彰イベントを滋賀県長浜で開催

現在の支援総額

255,522

5%

目標金額は5,000,000円

支援者数

29

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/05/01に募集を開始し、 29人の支援により 255,522円の資金を集め、 2022/06/30に募集を終了しました

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255,522

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支援者数29

このプロジェクトは、2022/05/01に募集を開始し、 29人の支援により 255,522円の資金を集め、 2022/06/30に募集を終了しました

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はじめに・ご挨拶

 滋賀県の北部、日本一の広さをもつ琵琶湖に面する長浜市。世界的に知られた、長浜ゆかりの人物に、西田天香(1872-1968)と杉本哲郎(1899-1985)がいます。

琵琶湖と長浜市長浜城歴史博物館

「西田天香・杉本哲郎顕彰事業」実行委員会は、西田天香生誕150年、杉本哲郎生誕123年を迎えるのを記念して、2人の偉大な功績を多くの方々に、知ってもらうことを目的に設立されました。

 実行委員会は、天香が京都山科に開いた一燈園、天香の勉強会に始まる長浜光友クラブ、杉本哲郎顕彰会、長浜市ら関係団体で組織されています。

実行委員会のようす


このプロジェクトで実現したいこと

 国内はもちろん世界的にも知られた西田天香と杉本哲郎ですが、現在、2人のことを知る人は本当に少なくなってしまいました。西田天香生誕150年、杉本哲郎生誕123年を迎える令和4年(2022)という記念の年に、2人の魅力を多くの方々に知っていただくための顕彰イベントを2人のゆかりの地・長浜で開催したいと考えています!


2人の略歴

西田 天香 (1872~1968)光泉林総寮上棟式の西田天香

 西田天香は、明治5年(1872)に長浜町屈指の料理商の家に生まれました。青年期には、開拓事業に臨んで北海道へ渡ります。北海道から戻ると求道の生活を歩み、愛染堂(現舎那院本堂、長浜市宮前町)にて悟ったと伝わります。
 大悟した後、天香は、「無所有・奉仕」の生活を送り、大正2年(1913)には、京都鹿ヶ谷の地に、修養道場「一燈園」が建設されました。
 一燈園には劇作家となる倉田百三(1891~1943)や俳人の尾崎放哉(1885~1926)が一時入園した他、陶芸家の河井寛次郎(1890~1966)や日本画家の村上華岳(1888~1939)らが、天香と親交を結びました。また、ダスキン創業者の鈴木清一ら天香の影響を受けた実業家も多くいました。
 天香の活動や思想は、現在ものちに京都・山科へ移った「一燈園」を中心に脈々と受け継がれています。

杉本 哲郎 (1899~1985)

 杉本哲郎は、長浜出身の父をもち大津に生まれ、はじめ明治から昭和期に活躍した京都画壇の重鎮・山元春挙(1871~1933)に絵を学びました。後に、春挙のもとを離れ、インド・アジャンター壁画の模写など、古典に学んだ仏画をはじめ様々な宗教を題材にした絵画を残します。
 第二次世界大戦中の昭和20年(1945)には、長浜に疎開しており、湖北にも多数の作品が残されています。他にも、大阪・津村別院のホールを飾る「無明と寂光」、ウェスティン都ホテル京都の「清水寺縁起」など哲郎の作品は日本各地に伝わります。
 また、浄土真宗本願寺派23世門主の大谷光照氏やノーベル賞受賞者の湯川秀樹氏らと親交が深く、画業は海外にもおよびニューヨークで個展を開催するなど、哲郎の作品は世界中で評価されています。

アジャンター壁画を模写する杉本哲郎


このプロジェクトで実現したいこと

国内はもちろん世界的にも知られた西田天香と杉本哲郎ですが、現在、2人のことを知る人は本当に少なくなってしまいました。西田天香生誕150年、杉本哲郎生誕123年を迎える令和4年(2022)という記念の年に、2人の魅力を多くの方々に知っていただくための顕彰イベントを2人のゆかりの地・長浜で開催したいと考えています!

【イベントの内容】

・西田天香、杉本哲郎を深く知るための講座(8~10月予定)

 西田天香の生涯や長浜の町づくり、杉本哲郎の画業を専門家が紹介する連続講座を開催します。

・天香と哲郎の足跡を辿るゆかりの地見学会(10~11月予定)

 京都や長浜における西田天香、杉本哲郎ゆかりの場所や作品をみることができる場所を訪ねます。

・展覧会の開催(会期:10月29日~12月11日)

 長浜城歴史博物館や長浜曳山博物館を会場に2人に関する資料や作品を紹介する企画展を開催します。

・シンポジウム「西田天香と杉本哲郎」(11月予定)

  基調講演や対談、パネルディスカッションを通じ西田天香や杉本哲郎の業績を再評価します。

釈迦の法悦(世界十大宗教壁画のうち)
杉本哲郎筆 昭和44年(1969) 新健康協会蔵


プロジェクトをやろうと思った理由

とにかく凄い西田天香と杉本哲郎

 西田天香の凄いところは、生前多くの文化人や実業家に影響を与えたことだけでなく、現在にもその思想が息づいていることです。長浜には、黒壁スクエアという観光スポットがあります。今では滋賀県を代表する観光地ですが、これを立ち上げたのが、西田天香の勉強会である光友クラブのメンバーでした。黒壁スクエアは、長浜の町づくりの代名詞といえる存在となっており、長浜の町づくりにも西田天香の思想が息づいています。

滋賀県でも人気の観光スポット黒壁スクエア

一燈園を訪れたヘレンケラー(前列右から2人目)、左端に岩橋武夫、後列右に西田天香

 宗教画家である杉本哲郎は、インド・アジャンター壁画やスリランカ・シーギリヤ壁画の模写をはじめ、様々な宗教を題材にした作品で知られています。この模写事業は、国内はもちろんインドでも高く評価され、現在アジャンターとシーギリヤ壁画模写は京都国立博物館に収蔵されています。また、インドの初代首相ネルーから仏舎利を譲り受け、ブラジルの国際文化勲章を受章するなど、その画業は世界的に認められています。

「平和」をネルー首相に贈呈する杉本哲郎

 展覧会をはじめとする顕彰イベントを開催することで、長浜ゆかりの偉大な2人の業績を多くの人々に知ってもらいたい、またこのイベントを通じて長浜の町を活性化したいと思い、このプロジェクトを立ち上げました。

資金の使い道

展覧会図録作成                  100万円

展覧会資料輸送費          300万円

顕彰事業バナー制作         30万円

講演会経費(会場使用料・人件費)  50万円          

広報費               20万円

合計  500万円


リターンのご紹介

・500円コース 御礼のメール

・1,000円コース 御礼の手紙

・3,000円コース 御礼の手紙+招待券2枚

・5,000円コース 御礼の手紙+招待券2枚+記念グッズ(クリアファイル・A4サイズ)

・10,000円コース 御礼の手紙+内覧会招待(2名)+展覧会図録

・50,000円コース 御礼の手紙+内覧会招待(2名)+記念グッズ+展覧会図録

・100,000円コース  御礼の手紙+内覧会招待(2名)+記念グッズ+展覧会図録+あなただけの学芸員解説付展覧会鑑賞券(日にちは複数の候補日からお選びいただきます。最大5名まで参加いただけます。)

※内覧会は、10月28日9:30~17:00(入館は16:30まで)を予定しています。

※内覧会にご参加いただけない場合は、展覧会会期中、招待券を展覧会入館券としてご利用いただけます。

※展覧会会期:2022年10月29日~12月11日、開館時間9:00~17:00(入館は16:30まで)

※学芸員解説付展覧会鑑賞券 については、ご支援いただいた方にメールもしくは郵送にて候補日をお知らせさせていただきます。


応援コメント

長浜市長浜城歴史博物館
元館長 太田 浩司

 西田天香は、長浜市にとって欠くべからざる人物である。もちろん、名誉市民第1号という面もあるが、その思想は今最も求められるものかもしれない。「無一物中無尽蔵」で知られる「無所有」の思想のみが有名だが、一方で「宣光社」という「所有」のもとでの経済活動も考えていたことは意外と知られていない。それは、渋沢栄一の「道徳経済合一」にも通じ、道徳ある経済を目指したものである。この混乱の世、西田天香の思想と精神を長浜から日本・世界に発信する必要があるだろう。



アメリカ・ミシガン大学アジア言語文化学科准教授 マイカ・アワーバック(Micah AUERBACK)With this exhibition, the pivotal twentieth-century artist, Sugimoto Tetsurō, will come one step closer to receiving the attention that he deserves. As a student of his work, I am delighted to see that many more people will have a chance to view his works, and to reassess his place in the history of Nihonga.

 この展覧会は、20世紀で極めて重要な芸術家である杉本哲郎本の本来あるべき評価が改めて注目され、彼の画業の本質に近づくための第一歩となるでしょう。哲郎作品の研究者として、多くの人々が彼の作品を見る機会となり、日本絵画史における彼の位置づけが再評価されることを嬉しく思います。


メッカへの礼拝(世界十大宗教壁画のうち) 
杉本哲郎筆 昭和50年(1975) 新健康協会蔵

「無一物中無尽蔵、花有り、月有り、楼台有り」
執着や所有から離れ、無になってこそ測り知れない可能性が広がるという意味。
西田天香が書いた中国・宋の詩人である蘇軾の詩にある言葉で、天香の思想を象徴する言葉でもある。
最後に

 長浜で生まれ、後に一燈園を開き、大正期にベストセラー「懺悔の生活」を著し、偉大な思想家として、今なお多方面に影響を与え続けている「西田天香師」。その天香師と不思議な縁で結ばれ、終生親交を深められた宗教画家「杉本哲郎画伯」は、長浜市民にとりまして、顕彰される人物として決して忘れてはならない存在であります。

 本年この天香師が、生誕150年を迎えるにあたり、改めて、その足跡を紐解き、スポットを当てたいと考えております。同時に、その思想に影響を受け、アジャンター壁画模写などインドで活躍し、インド初代首相ネール氏に請われ、首相官邸に壁画「平和」を描かれた「杉本哲郎画伯」の作品に触れていただきたく今回の事業となりました。この顕彰事業を通じ、改めてお二人の波動を体感し、より多くの皆様にその存在を知っていただきたいと思います。

 新型コロナウィルスの感染拡大から2年が経過し、日常生活では、全てにおいて、人を隔絶する非接触が常態化しています。さらに、これによりもたらされたコミュニケーションや人とのふれあいの喪失は、社会に大きな傷を残そうとしております。

そうした中にあって、ようやく出口への兆しが感じられる今こそ、西田天香師と杉本哲郎画伯の不易なものに触れていただき、令和に入りさらに加速するインターネット社会、デジタル化といった構造変革や人生100年時代を迎えてのライフスタイルの変化の中、お二人を育んだ懐の深い長浜の地で、より多くの方々に新たな気づきが醸成され、その光により再び長浜の地が輝くことを願うものであります。

 どうか今回の事業に対しまして、皆様方の深いご理解と暖かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 令和4年4月吉日

 発 起 人    

 実行委員会代表     月ケ瀬  義雄

 一燈園当番       西田  多戈止

 杉本哲郎顕彰会代表   杉 本  太 郎

 長浜城歴史博物館館長  福 井  智 英

                                  


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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