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盛岡の手仕事ホームスパン「Reborn みちのくあかね会」昭和の設備を移転したい

おかげさまで無事に移転できました。 ご支援ありがとうございます! ホームスパンのマフラーは、工房併設の小さなショップと、オンラインショップで販売中です。ぜひお手にとってご覧ください!

岩手県盛岡市の「みちのくあかね会」は「ホームスパン」という手仕事で、昭和37年より羊毛のマフラーなどを製作販売しています。この6月に建物老朽化のために移転する際の、織り機など大型設備の移設費用を必要としています。「Reborn」この機会に“昭和”な会社から生まれ変わり、新たな手仕事の場を目指します!

現在の支援総額

3,620,500

120%

目標金額は3,000,000円

支援者数

260

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/05/20に募集を開始し、 260人の支援により 3,620,500円の資金を集め、 2022/06/30に募集を終了しました

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現在の支援総額

3,620,500

120%達成

終了

目標金額3,000,000

支援者数260

このプロジェクトは、2022/05/20に募集を開始し、 260人の支援により 3,620,500円の資金を集め、 2022/06/30に募集を終了しました

岩手県盛岡市の「みちのくあかね会」は「ホームスパン」という手仕事で、昭和37年より羊毛のマフラーなどを製作販売しています。この6月に建物老朽化のために移転する際の、織り機など大型設備の移設費用を必要としています。「Reborn」この機会に“昭和”な会社から生まれ変わり、新たな手仕事の場を目指します!

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ホームスパンのマフラー「ヘリンボーン」「杉綾」ともいう、代表的な織り柄です。

ご支援ありがとうございます!おかげさまで 300万円達成!
ネクストゴール 500万円を目指します!

本当に感謝しかありません。不安だらけで始めた初めてのクラウドファンディングでしたが、こんなに皆さまのお気持ちに励まされることになるとは。ありがたい、ありがたいです。ありがとうございます!!!強い気持ちで、引越しの山場を乗り越えられます。

名須川町は埃と誇りにまみれた段ボールや、謎の書類、謎の生地、謎の布の発掘が続出していて「まだこんなにあるのか〜(泣)」と。しかしながら、様々な驚きと共に、歴代の大切にしてきた「想い」を改めて実感する機会となっています。ともあれ、大事にし過ぎてきて、各方面で残り過ぎている感も多々あり、処分処分の嵐であります。

箱だらけ!いる?いらない?ありすぎる思い出と素材に驚愕。

大量の古い染料や薬剤の数々。レトロな缶や瓶にキュンキュン。

処分料の増額分と備品の購入等に使用させていただきます

その中で、古い機械や染料や助剤などを産業廃棄するにあたり、処分料が想定より多額になる見込みとなりました。

また、厨房部分にカード機と除塵機を設置したところ、予想よりスペースが手狭になるため、残しておいた流しを外すための工賃と、製品を保管するための中古の木製タンスを運搬する費用が発生しました。

増額分は、以上の移転作業が進む中で明らかになった費用の補填と、収納用備品と、運び入れた棚等の転倒防止器具の購入費用等に充当させていただきます。

安全に旧社屋を空けて新社屋で業務を開始できますよう、更なるご支援をお願い申し上げます。

この窓を抜いて、機を出します。

あっという間に作業は進む。いよいよ明日!

はじめに・ご挨拶 

 私たち「みちのくあかね会」は、昭和37年より 岩手県盛岡市で「ホームスパン」という技法で羊毛を手作業で加工し、マフラーなどを製作販売しています。設立より60年の現在、約十数名のメンバーが 古い木造の建物で毛を染める・糸を紡(つむ)ぐ・機(はた)で織る、の分業スタイルの製作現場と、運営業務を担当する事務所とで仕事しています。

事務所担当 渡辺(左)と中村(右)です ホームスパンとはなんでしょう?「home」家庭で「spun」紡がれた、との語源を持つ羊毛を手紡ぎ手織りしたざっくりとした風合いの毛織物のことを言います。 この布は暖かさ、弾力性、吸湿性などの羊毛の特色をよく活かしており、手入れしつつ使うほど味わいが育つ、息長く楽しめる北の手仕事です。

小物製品も軽い使用感。使うほど風合いと愛着が増す。


ホームスパンの工程を簡単に紹介します

①染める ②カーディング  ③紡ぐ  ④整経(せいけい) ⑤織る  ⑥仕上げ 

 どの工程も気を抜けない、根気と時間の要る作業です。 人の手で、たくさん空気を含んだ撚りの少ない柔らかい糸にし、その層をつぶさぬよう適度に間を取って織るなど、あえて手間をかけることにより得難い質感の織物ができるのです。

①染める 羊毛を用途に合わせて選び、染料で染色する。

②カーディング 毛の流れを整え、同時に色を混ぜる。

③紡ぐ 番手と撚りを指定に合わせて紡毛機(ぼうもうき)で回転をかけ糸にする。

④整経(せいけい) たて糸をデザインに合わせて用意し、機織り機にセットする。

⑤織る 打込み(よこ糸)の間隔などに気を配り、テンポ良く織る。

⑥仕上げ 織り違いなどをチェックし、補修後、お湯で軽く洗って整える。

 マフラーには柔らかさと適度な弾力を持つ羊毛を選び、それを甘撚(あまよ)りの糸にしふんわりと織る。ネクタイや財布など小物用生地にはシャリっとした毛を細く固く紡ぎ、しっかり張って織るなど、製品とその用途に合わせ素材と製法を変えています。

手紡ぎ手織りの「やわらかさ」は使ってこそ、感じられる。

盛岡の冬は冷え込みます。東北の県庁所在地でいちばん気温が低いこともあります。そんなときホームスパンのマフラーは体温を留め、私たちの身体を冷気から優しく守ります。 手で紡いで織った布の「柔らかさ」と「温かさ」は実際に使ってみないと分からないかもしれません。知ってしまうと、その感触は肌と記憶に刻まれることでしょう。


「Reborn みちのくあかね会プロジェクト」とは?

玄関右側の「歴史」の一言に尽きる看板。左側には「盛岡婦人共同作業所」の看板も。

 私たちはこれまで長くの間、良くも悪くも“昭和”な運営を続けてきました。ホームスパンをここ盛岡で製作し続けるため、既存の問題解決と世代交代を試行錯誤していた時、突如持ち上がった「移転事変」。引継ぎながらの日常業務に加え、移転へ向けて打合せと見積りの日々に追い込まれ、さらに深く「みちのくあかね会」と向き合うこととなりました。

三方から光差す空間。この大型の織り機も運ばねばならない。

 移転が決定したときは、「今⁈」というのが正直な気持ちでしたが、ここは場所も新たに生まれ直す「機会」と捉え、正面から取り組む覚悟を決めました。先達が大切に育ててくれたものを、今の時代に合わせた形に変えつつ継承していこう。そのためにも、ハード面ソフト面共にリニューアルしていこう。そう「Reborn」するのです!

 まずは無事に移転を完了し、新天地での運営を安定させ、全力でホームスパンの製作をする。そして、ホームスパンとその素晴らしさを先々まで伝えていく事こそ、私たちの成すべき仕事と考えています。ガタガタの窓と旧式の鍵がツボなのです。冷房?ありません。

移転先は元レストランのスペース。ワンフロアに設備をレイアウトしていく。


私たちの地域のご紹介

 ホームスパンは明治時代に岩手県に伝わり、大正昭和にかけては農家の副業として国から推奨されました。地場産業として発展し、現在でも産業として存続するのは世界でも珍しい事だということです。近年、岩手のホームスパンは国の伝統的工芸品の指定へ向け、申請の準備を進めています。

染め場で乾燥中の羊毛。この後は手で固まりをほぐし、カーディングの工程へ。

 ホームスパンの温かさと心地よさには歴史と理由があります。プロジェクト担当渡辺の父は昭和20年代、岩手県南の兼業農家に育ちました。家には鶏などの他に羊がおり、毎年毛刈りの職人が地域を廻って、刈った毛と羊毛製品とを交換したといいます。同様の話は東北全域と北海道でもあったようで、札幌の展示販売で年配の女性の方からもお聞きしました。家の羊の毛を刈って糸にして、自分や家族の手袋など冬の衣服を小学生の頃から作っていたそうです。身近な人のために、温かいものを作る。それが元々の「ホームスパン」なのでしょう。

機場(はたば)の日常風景。紡ぎ手と織り手は自分の定位置で仕事をする。

 みちのくあかね会はこれまで、小さくとも会社としてこの地域に存在してきました。寒い地域で必要とされた手仕事を、この地で、会社として、続けて行く使命があるのではないか?と感じています。手仕事で働く場として存続し、ホームスパンの心地よさを、もっと多くの人に伝えたい。いや、続けていかねばならない、と。

 

プロジェクトを立ち上げた背景 

レトロな建具に囲まれた愛着ある我が社。 季節感をダイレクトに感じます。

 昨年9月末、50年来使用している木造の築80年以上の社屋に、老朽化を理由に賃貸契約延長不可の決定が下されました。諸条件により改築や建替えもならず検討を重ね、幸いにも市内でご縁が繋がり、今年6月半ばの転居となりました。

カード機の移設はデリケートな調整が必須。専門の業者に依頼します。 羊毛を均等に混ぜるための除塵機(じょじんき)も、移設して使用します。

急遽の予定のため資金の積立てなどは行っておらず、何台もの大型織り機をはじめドラム式整経台や、専門業者に移設を依頼するカード機など、重要な機材の移動費用の見積額の大きさに頭を悩ませています。移転先は酒造メーカー「あさ開」地酒物産館の隣接スペース。仕切り部分や手作業用の電灯、看板の設置など、必要最小限の改築費用も必要となります。移転前後の休業期間と、無事に稼働するまでの運転資金にもたいへん不安を感じています。

ドラム式整経台は枚数多く製作するために必要な設備。奥には電動糸巻機。

多種多様な商品在庫の収納場所も用意しなくてはならない。

大量にストックしている素材の原毛をはじめ、染料や資材も整理しつつ運びます。

歴代の製品や試織の設計書。一部、県立博物館への寄贈も検討しています。

 そこで今回、初めてクラウドファンディングに挑戦し、移転に関連した資金のご支援をお願いすることを思い立ちました。また、たくさんの方に初めてホームスパンを知っていただく貴重な機会にもなると信じ、心を込めてこのページを作成しています。


これまでの活動

昭和40年代撮影 母娘2代で働く人も

 みちのくあかね会は昭和33年、第二次世界大戦で夫を失った女性が暮らしの糧を得るため働く場「婦人共同作業所」として動き出しました。当時、岩手県初の女性議員 横田チエを始め、矢崎須磨など創世記は社会で活動する女性が中心となり話し合いを重ね、昭和37年に岩手県と盛岡市の協力をもってホームスパンを販売する会社「みちのくあかね会」設立となりました。

最盛期は、約40人が働いていたそうです。 

 現在では珍しいことではありませんが、その時代から運営もすべて女性だけで行ってきた事は、私たちの誇れる過去です。 たくさんの先達が切磋琢磨し伝えてきた技術とその想い。様々な取引先様と歩んできた歴史と、そのデザインの蓄積。そうしたものをできるだけ引き継いで、人に、手に、物に、伝えていきたい。ただ、それだけなのです。

今も昔も、織り続ける。

実施スケジュール

5月半ば ~      プロジェクト開始

6月30日      プロジェクト終了

6月18・19日  移転

6月21日      新住所にて営業開始

8月上旬 ~      リターン品 発送開始       

11月下旬      リターン品 発送完了


資金の使い道

今回いただいた資金は、移転資金、改装資金、運転資金、リターン製作料、リターン発送料、CAMPFIRE手数料に使わせていただきます。

柔らかく、軽く、「たいらな」糸をひたすらに。


リターンのご紹介

追加のリターンをご用意します

・5,000円 ホームスパン生地見本 よりどり3枚

・10,000円 編物用 カード毛(白) + おまけのハギレ

・10,000円 手紡ぎ糸 1かせ(色おまかせ)+ おまけのハギレ 


・限定タグ付き「ロングマフラー」各色限定3枚「ヘリンボーン」タイプ2色、「無地」タイプ5色、計21枚 +ホームスパンはぎれ付きお礼メッセージカード 50,000円 

・限定タグ付き「ネックウェア」各色限定3枚 「ヘリンボーン」「綾織」「ミニチェック」「無地」の4タイプがそれぞれ3色、計36枚 +ホームスパンはぎれ付きお礼メッセージカード 30,000円

1枚1枚手で織るため、限定数が大変少なく申し訳ありません。

・盛岡手づくり村「はたおり教室」でのホームスパンマフラー織体験クーポン 30,000円

・新工房見学・コースター織体験クーポン (2022年9月~2023年3月)3,000円

裂織(さきおり)も東北の織物。ホームスパンと同じ機で織ります。

みちのくあかね会製 裂織(さきおり)製品+ ホームスパンはぎれ付きお礼メッセージカード ・5000円 裂織カード入(色おまかせ) ・8000円 裂織コースター 5枚セット(色おまかせ)  ・10,000円 裂織セカンドバッグ(藍色)


いろいろなカラーの手紡ぎウール糸とハギレは、手仕事のお好きな方にぜひ。

・ホームスパン服地はぎれアソートパック(約30g)+ホームスパンはぎれ付きお礼メッセージカード 3,000円

・手紡ぎウール糸アソートパック(約25g)、ホームスパンはぎれ付きお礼メッセージカード 3,000円

・限定タグ付き 新製品 ホームスパンウールサコッシュ(柄おまかせ) 30,000円

・1000円 ・5000円 ・10000円以上  ご支援をどうぞお願い申し上げます。移転費用と「Reborn みちのくあかね会プロジェクト」等、今後の運営のために使わせていただきます。お礼の気持ちを込めて、みちのくあかね会オリジナル画像や動画付きメールをお送りします。

リターン品には、それぞれお手入れのしおりをお付けしてお送りします。

(ネックウェア・マフラーの使用時、まれに皮膚にチクチクした感触があるケースがございます。そうした際は素肌への使用をお控えくださいますようお願い申し上げます。リターンを選ぶ際、アレルギー等、特に皮膚がデリケートな方は、ご注意ください。)


最後に

 新天地となる大慈寺町は、小説「雲を紡ぐ」(ホームスパンを題材に、盛岡を舞台に書かれた小説。伊吹有紀 著 )に描かれる町家街近くの、現在の名須川町の寺町ともまた違った盛岡らしさ溢れる町。良き出会いとなれますように、手と心を尽くして作り続けて参ります。

 ホームスパンとみちのくあかね会が、未来へ向けリニューアルスタートできるよう、どうかご協力をいただけますようお願い申し上げます。

糸がホームスパンの要。丁寧に紡いだ糸を、今日も大切に織ります。


<募集方式について>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

最新の活動報告

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  •  今日6/19は昨年の移転二日目の日付です。夏至間近の長い日に後押しをもらい、二日にわたって大移動した快晴のあの日を思い出します。今日もちょうど同じような青い空が晴れ渡っています。 名須川のあかね会の在りし日の姿を、盛岡の画家の飯坂真紀さんに描いていただきました。タイトルは「あかね会の片翼」です。正面(下小路中学校側)から見た左半分が描かれています。 この絵と共に、移転から1年を経た今日のあかね会を撮りました。 おかげさまで今日も新社屋で新しいホームスパンは作られています。懐かしの名須川の社屋に見守られて。この絵をご覧になりたい方はぜひご見学くださいませ。コースター織のスペースに展示しております。また絵葉書は1枚150円であかね会shopなどで販売中です。 もっと見る

  • こんにちは。ご無沙汰しております。 みちのくあかね会は今日6/18で昨年の移転よりちょうど1年になります。皆様のご支援のおかげで、名須川町の旧あかね会もすっかり空っぽになりました。 10月から12月初めにかけて、カード機と撚糸機が旅立って行きました。書いてしまうと一言ですが、大きく重い機械を考えながらバラしてトラックに積んでいく作業は大変な労力を用し、その知恵と経験には本当に感心しきりでした。カード機1台は新あかね会へ。そして1台は滋賀県、もう1台は埼玉県へ。小屋が空を飛んだ日。冬も何度も処分に通いました。羊毛のスカーディング用の丈夫なテーブルが入っていました。整列!歴代の電動紡毛機。 その他多くの物たち(毛、糸、道具、文房具、書類などなど。)が多くの方々のご協力により、あれだけのものをゴミにすることなく活かすことと、また適切な処分をすることができました。誠に誠に感謝しております。 心をこめて、ありがとうございます!! 物を振り返ることで、私たちの来し方をリアルに体感することができ、これから「みちのくあかね会」を進めるにあたっての大きな財産となりました。 移転後も片付けに旧社屋に何度も通い、新しい方も進めなければならない事が山積みで、本当にたいへんだったな、辛かったなと思うことばかりでしたが、その思いがこのところスッと軽くなりました。名須川旧社屋の鍵を返した頃からかもしれません。さぁ、ここから進むだけです。 もっと見る

  •  ご無沙汰しております。新しい場所で立春も過ぎて、季節を半分以上経過しました。名須川の片づけは2月中に完了するよう、ラストスパートで物を処分したり運び込んだり。かなり生活感のでてきました新工房の様子など、もう少し整理したらご報告いたします。 トヨタカローラ岩手さんのシーズンクリッピング2023で岩手のホームスパンが取り上げられております。みちのくあかね会と、滝沢の羊飼いの方と、盛岡のLoomsさんの動画がトヨタカローラ岩手チャンネルで4月頃までYouTubeで見られます。雰囲気のある美しい映像です。ぜひご覧ください! もっと見る

コメント

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  1. 2022/06/21 11:34

    無事にお引っ越し終わり良かったです。頑張ってください!応援します。


  2. 2022/06/17 13:52

    目標達成おめでとうございます🎉落ち着いた頃、見学会を企画していただけたら参加したいです☺️


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