宮ヶ瀬手しごとの家は、伝統的な元養蚕農家の住まいでした。2階もあって、2階ではお蚕の作業をしていたそうです。2階といっても屋根裏部屋といった構造でしたが、今回のプロジェクトでは狭い2階を無くし、立派な天井の梁を、できる限り見せるスタイルにリノベーションをしています。各個室の天井が高くなるので、より開放感を得られます。古民家の魅力は、何といっても立派な梁ですよね。清川村の棟梁・山口さん(山口製材さん)を中心に、大工さんが不要な部分の解体作業を行っています。天井を外したら、こんな感じで屋根の構造が剥き出しになりました。印象がガラリと変わります。不要な部分は取り除きますが、扉や建具など、昔ながらの手しごとの品々は、意匠デザインとして再利用します。使えるものは大切に使おう!再利用しよう!がコンセプトです。どの建具をどの部分に再利用するのか?というアイデアは、コーエンの宮澤さん&蛸島さんを中心に、半年かけてプロジェクトメンバーで考案しました。完成したら、「お!このデザインはもしや!?」と、再利用デザインの発見を楽しんでもらえたらと思っています。