はじめに・ご挨拶
はじめまして、サクランボの里、山形県寒河江市でローケツ染で染絵を制作しています佐藤満です。 37年間勤めた公立高校の美術教師です。定年退職を機に日展(会友)と日本新工芸家連盟(会員)を退会しました。退職前に加入していたバドミントンは続け、練習や試合にと励んでいましたが、
66歳の時、練習中にふらつきを感じ検査通院し、3年後に難病と診断されました。医師からは、治療法や治療薬もなく、直線も描けなくなり、5年で車イス状態など と伝えられておりました。しかし、病状の進行は感じられるものの、7年経っても座っての創作活動が出来ています。それでは「動ける内に好きなローケツ染で、もう一度展覧会をやってみよう。」と考えました。多くの人々にローケツ染の美しさを伝えたい。また、展覧会開催で難病の人たちの勇気になれば幸いと開催を決意しました。 コロナ禍で開催を2年延期したものの、これ以上待てず、今年6月11日から寒河江市美術館で染絵展を開催することにしました。
【このプロジェクトで実現したいこと】
最後の展示会「佐藤満染絵展」を寒河江市美術館で開催することです。これまでの作品や今回新たに制作した作品を展示し、多くの人々にローケツ染の透明感ある色彩の美しさを伝えたい。また展覧会を開催することで、多くの難病の人たちの勇気になれば幸いと考え、このプロジェクトを立ち上げました。 展覧会終了後は、全作品をリターンとして支援者の方々にお届けし、お部屋に飾っていただき、ローケツ染の美しさを身近で楽しんでもらいたいと考えております。
【私のローケツ染のモチーフは】
山形の情景をモチーフ(題材)に、最初は桑の木のシリーズ。次にフクロウ、そしてヒマワリ、最後は牡丹花のシリーズです。いずれのシリーズも自然の力強さや「命」をテーマに作品創りをしてきました。 最初の桑の木のシリーズは、初任地の冬の桑畑の情景です。当時、桑の木は枝折れを防ぐために、縄で束ねて越冬しておりました。冬の寒さを耐えながら春を待ち焦がれる姿は、雪国の人々とダブリ、桑の木に自然の力強さと生命力を見た思いがしました。
作品創りは表現活動ですから、見たままをそっくりに描くのではなく、そこから強く感じ取った生命力等を、どう絵に表そうか考えます。ですから、実際の桑の木は、ホッソリシていますが、力強さを表現するために、枝はかなり太くデフォルメしています。
また、ヒマワリは、一番夏らしい花ですが、10月には黄色い花びらは徐々に枯れ、11月には葉を枯らし重く頭を垂れて林立する姿は疲弊した群衆にも見紛うのだが、花床にはびっしりと種が張り付き豊かな実りを蓄えます。自らを枯らしながら明日へと「命」をつなぐヒマワリの生命力に強く心動かされ、連作に繋がりました。
【ローケツ染とは?】
ローケツ染とは、蝋燭のロウを熱して、液状にしたロウで模様を布地に描きます。その上から染めるとロウは染料をはじきますので、ロウ以外の布地だけが染まるという技法です。深い色合いにするためには、その都度色止めし、水洗いと乾燥を繰り返しながら、何回も何回も重ね染めをします。 上の写真のような、桑の木の大作の制作期間は、下絵に一ヶ月、染めに一ヶ月と、およそ2ヶ月以上かかります。
プロジェクトをやろうと思った理由
66歳の時、バドミントンの練習中にふらつきを感じ、検査通院し、3年後に難病と診断されました。医師からは、治療法や治療薬もなく、やがて直線も描けなくなり、5年で車イス状態になると伝えられておりました。しかし、病状の進行は感じられるものの、7年経っても染色活動が出来ています。それでは、「動ける内に好きなローケツ染で、もう一度展覧会をやってみよう」と決心しました。実現したいことの一つには、最後の展覧会「佐藤満染絵展」を寒河江市美術館で開催すること。これまでの作品を展示し、多くの人たちにローケツ染の透明感ある色彩の美しさを伝えること。もう一つは、展覧会を開催することで難病の人たちの勇気になれば幸いと思ったからです。
リターンについて
展覧会終了後(8月1日以降)に展示作品全てをリターンとしてお届けします。アクリル画と染絵は、一点モノですから、一点一点異なったデザインと色合いです。二つと同じものはありません。作品には限りがありますので、申し込み順に決めさせていただきます。また、ミニ画集のリターンについては、出版社
の許可を頂いております。
*なお、どの作品になるかは、こちらにお任せ下さい。
1 ミニ画集①(15㎝×15㎝) アクリル画写真集24頁 2000 円
2 ミニ画集②(15㎝×15㎝) 染絵写真集36頁 3000 円
3 アクリル画作品 (F0号〜F3号) ◎これ以降は一点モノです。(アクリル画・染絵)
(額、必要に応じてマット、ガラスorアクリル付) 12点 各2 万 円
4 八つ切り額(303㎝×242㎝)に入る染絵作品
(額、必要に応じてマット、ガラスorアクリル付) 14点 各2 万 円
5 太子額(379㎝×278㎝)に入る作品
(額、必要に応じてマット、ガラスorアクリル付) 12点 各3 万 円
6 四つ切り額(424㎝×348㎝)に入る作品
(額、必要に応じてマット、ガラスorアクリル付) 3点 各3万5千円
7 大衣額(509㎝×394㎝)以上に入る作品
(額、必要に応じてマット、ガラスorアクリル付) 11点 各4 万円
8 手ぬぐい額(890㎝×340㎝)に入る作品
(額、必要に応じてマット、ガラスorアクリル付) 5点 各5万5千円
9 大形作品(F80号県展最高賞作、県展受賞作、約F100号日展入選作、約F100号新工芸
展入選作)(額・アクリル付) 12点 各10 万 円
これまでの活動とプロヒール
1949 11月17日生まれ
1973 山形県立高等学校教員となる
1983 日本新工芸東北会入選(受賞6回 1987,1992、1994,1999,2002,2005年)
1984 日展、日本新工芸展初出品・初入選、県教委転任のため制作を休止(1985〜95)
1995 日本新工芸展に再出品。受賞(1997)会員に推挙(1999)審査員(2002,2004)
日展に再出品。以後連続入選(〜2007)日展会友に推挙(2003)
1998 日展山形会設立(1月10日)創立会員、事務局
2007 河北工芸展初出品受賞。以後制作を休止(〜2010)
2010 山形県立高等学校を定年退職する
2011 山形県展再出品(2011〜6回連続受賞うち県展最高賞受賞 2013,2014,2016)
寒河江市教委主催特別展「佐藤満染色展」開催
2013 紺綬褒章を受章、 日展(会友)・日本新工芸家連盟(会員)を退会
現 在 山形県美術連盟会員、山形県展委嘱
資金の使い道
1 作品の額代、マット代、ガラス又はアクリル代、
2 リターンの制作費(ミニ画集)
3 広告費、運搬費
4 郵送代(封筒・ダンボール代を含む)
5 キャンプファイヤー手数料
実施スケジュール
支援者募集期間 5月30日〜7月6日
展覧会開催期間 6月11日〜7月3日(寒河江市美術館)
リターンのお届け期間 8月1日以降になります。
今回はall-in方式で行います。
展覧会の終了後(8月1日)からリターンの送付がスタートとなります。搬送具合によっては多少遅れることも考えられます。ご了承ください。
最後に
これまでの創作活動や今回の展示会にご協力くださった友人や教え子の皆さん、本当にありがとうございました。
手元にある大形作品や日夜描きためて来た小品を前に、コロナ禍で先延ばしにしてきた展覧会を、今年こそは開催したいと決意しました。染絵が出来上がる度に、もっと良いものをと描き進め、今では風や空気まで表そうと頑張っています。地方ではなかなか接する機会の少ないローケツ染展・多くの難病の方々の励みとなるべく「佐藤満染絵展」開催のために、お力をお貸し下さい。どうぞよろしくお願いいたします。
*ローケツ染を一度見てみたいと思われる方、会期中ぜひ寒河江までお越しになってご高欄ください。
また、著作物については、作品は支援者様のものであり、版権は起案者のものであります。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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