信州上田「稲倉の棚田」の保全活動や都市農村交流の支援、一般家庭や子どもたちへの「農ある暮らし」の提案に取り組んでいる「上田市 地域おこし協力隊」の石井 史郎、大山 慧一郎(けいいちろう)と「棚田ビレッジ」あやこ村長です。
本年1月に、まちづくり協議会や地域有志の皆さんと共に“地域おこし会社”「NPO法人まちもり」を設立しました。
「稲倉の棚田保全委員会」や地域を盛り上げたいと活動する方々と協働し、この春から本格的な活動を開始します。
その活動の第一弾として『棚田アドベンチャーガイドonバモス』をスタートするだ!
「稲倉の棚田」にご来場の皆さまに「さらに棚田の魅力をご堪能いただきたい」と思い立ち、4人乗りフルオープン軽トラ「バモスホンダ」で、広大な棚田の絶景ポイントを巡りながら、普通では体験できない「知られざる棚田の絶景や学び」にご案内します!
その夢の実現はもう目前です。
稲倉の棚田:7月
上田市豊殿(ほうでん)で最大の地域資源、日本の棚田百選認定「稲倉の棚田」には地主さんが百軒以上あるんですが、地主さんによる営農は今やわずか数軒となってしまいました。
「棚田」は、その不利な立地により機械化や効率化が困難なため経済的に「農業」が成立せず、後継することがかなわず高齢化の一方ですから、確かに営農放棄もやむを得ない側面があります。
そして、離農されたご高齢の地主さんに代わって百選認定の棚田を預かり営農と保全活動を行っているのが、地域有志のボランティア団体「稲倉の棚田保全委員会」です。
稲倉の棚田保全委員会メンバーと岡崎酒造さん
もちろん、保全委でも「農業経営」は成立しないため常に保全資金に窮しており、長年だましだまし使ってきた旧い農機ばかりのため、それらの不調により2015年は高性能農機を持つ農家に収穫を有償委託したり、2016年は一生懸命育てた稲の収穫が間に合わず一部収穫放棄せざるを得ないなど、正直な話、泣けてくるような厳しい状況もありました。
そんなこともあっていよいよ背に腹は代えられず、2016年には「棚田保全協力金」募金箱を設置して、お一人様100円程度を目安にご来場の皆様に任意で保全活動へのご協力をお願いすることにしました。
手作りの「棚田保全協力金」募金箱
実際のところ「1年間で3万円とか頂けたら嬉しいなぁ」のつもりが、開けてみればなんと年間35万円!も協力金をいただけたことに保全委一同で驚愕したものです。
皆さまのおかげさまをもちまして、2017年には快調な中古農機7台〈ハーベスター(脱穀機)1台、バインダー(稲刈機)4台、耕うん機2台〉を導入でき(加えてハーベスター1台のご寄付まで!)、昨秋の天候不順でも驚異的な効率で短期間に収穫完了できたことをご報告するとともに、ご協力金を賜りました皆さまに心より感謝申し上げます!
皆さまからの棚田保全協力金のおかげで更新できたナイスな農機の数々!
中でも、しばしば募金箱に高額紙幣が入ってたり、山のような100円・500円硬貨が入ってたりなど、驚くほどの皆さまの暖かい善意に触れるたび感謝の気持ちが湧いてきたものです。
ただ、修祓いただいた棚田米で手作りした棚田守神社「招福米御守」しかご用意できなかった返礼では感謝の気持ちを到底表せないなぁ、と常々申し訳なく思っていました。
心ばかりの返礼:棚田守神社「招福米御守」
そんなわけで、感謝の気持ちをお伝えできて喜んでいただける「相応の何か」ってないものかなぁと、ず~っと思案し続けていたわけです。
話は変わって、この「稲倉の棚田」は見渡せる範囲だけでも15ヘクタール、標高差90mにおよぶ広大かつ急峻な水田で、農道は私有地のため一般車進入不可なので、「日本の棚田百選」認定の絶景のすべてを一般の来場者が堪能するには相当な脚力と時間がなければムリです。
稲倉の棚田:10月
ですから僕らが首都圏の親戚や友人らを棚田ガイドする際は軽トラックの荷台に乗ってもらうんですが、これがまた老若男女問わず「超絶に狂喜」してもらえるんですよ。
首都圏在住の彼らにとってはフェラーリやポルシェ以上に珍重な「軽トラ」自体が羨望の的ですし、都会の公道ならば即ダメ出しとなる「荷台からの360°大展望パノラマ!」なんてまさにインディー・ジョーンズ張りのアドベンチャーなんですよね。
できたらご支援の皆さまにもその感動をぜひご体験いただきたいのはヤマヤマなんですが、一方で高低差60mの長~い急坂が「公道」のため、そこは徒歩で登ってもらうという酷な事情もあります。
で、ある日
「おいだれ、荷台に乗ってもいい軽トラってないだかなぁ?」
↓
「そんなもんあるわけないだほぉ、ばか言うでねぇぞおい」
↓
「いやっ! あるだ! おいらがガキの頃にあっただ!!」((= ̄□ ̄=;))ナ、ナント!!
「バモス ホンダ」が!
バモス ホンダ「バモス4仕様」
「それ、イイだ! すげーイイだーっ!!」\(^0^)/
昭和45年~47年にわずか2500台のみ生産された、ルーフやウインドウいやいやドアすらついてないスーパー愉快な世界唯一のフルオープン4座軽トラ「バモス4」なら、我々百姓の軽トラ荷台と同じ解放感と超絶大展望を堪能できちまうでねぇだか!!
これだな!
「棚田で最高のサービス」は、棚田のすべてを見て・知って、腹いっぱいご堪能いただくことに決定です!
そんなわけで、今回CAMPFIREで皆さまのご支援をいただきながら、NPO法人まちもりによる「棚田アドベンチャーガイドonバモス」が、2018年4月28日にスタートなのです!!
<2015年>
・8月:石井 史郎が「上田市地域おこし協力隊 豊殿地域担当」に採用され、川崎市より夫婦で移住。
・8月:地域団体「稲倉の棚田保全委員会」に参画し、ホームページやフェイスブック等で「稲倉の棚田」の情報発信を開始
・10月:「豊殿地区振興会」に参画し、10月末の市民の森公園「鷲場まつり」でハロウィンコーナーを発案開催してちびっ子とママたちに大ウケ
・11月:絶品の稲倉棚田米を、従来の「農協供出」から「直販+専門店卸」へのシフトを提唱し、棚田米の売上が倍増
<2016年>
・3月:「棚田米オーナー」が前年の24組から42組に、ほぼ倍増
・4月:吟醸地酒「信州亀齢 稲倉の棚田産ひとごこち純米吟醸」800本が新発売され、絶賛の中1ヶ月で完売する大ヒット
・8月:NHK「キッチンが走る!上田編」のロケを、稲倉の棚田に誘致
・9月:稲倉の棚田保全委員会に「棚田保全協力金募金箱」の設置を提言し、製作・設置
・10月:市民の森公園「鷲場まつり」で、夏季営業が終了したゴーカートの「1日無料営業」を発案し、パパとちびっ子たちにバカウケ
・12月:動画制作チーム「ほぉでんちゃんねる」を設立し、地域の魅力を動画で発信開始
<2017年>
・2月:「酒米オーナー」制度を創設し、棚田オーナーが42組から70組に激増
・4月:「信州亀齢 稲倉の棚田産ひとごこち純米吟醸」1600本が発売されるも、3ヶ月で完売するスーパー地酒に
・4月:世界初の「棚田CAMPING」を開催し話題となり、全国各地の農地イベントの火付け役となる
・5月:東京から移住間もないあやこ村長が「棚田で無農薬で米づくりしたい」と稲倉の棚田に現れ、稲倉でも村長となる
どこでも村長な、あやこ村長
・5月:NHK「ごちそんぐDJ」秋の「ごはんとみそしるスペシャル」長期ロケが稲倉の棚田でスタート(11月放送)
・7月:あやこ村長の無農薬棚田に、いつの間にやら若いママや子ども達が集まり始め「棚田女子会」が自然発生
・7月:横浜市より大山 慧一郎が「上田市地域おこし協力隊 豊殿地域担当」として就任し活動開始
ありゃ~そこに落としちまうか~、さすがは都会っ子だわい(笑
・8月:大山がインスタグラム「稲倉の棚田」等で投稿を開始
・9月:「ほぉでんちゃんねる」で制作したYouTube「うえだみどり大根」レシピ動画が、日テレの全国放送で約20分間取り上げられ、上田市特産うえだみどり大根の全国的ブレイクの契機に
・9月:「保全活動協力金」の募金額が一年間で35万円!に達し、中古農機を7台導入+寄付1台
・9月:「豊殿まちづくり協議会 振興部会」に参画し、その実働部隊となる「地域おこし会社」の設立を提唱し、協議会より賛同・協力を得る
<2018年>
・1月:地域おこし会社「特定非営利活動法人まちもり」設立
・2月:「棚田アドベンチャーガイドonバモス」に向けたバモス導入のため、クラウドファンディング開始
・3月:稲倉の棚田に「棚田ビレッジ」を設立し(旧 棚田女子会)、「棚田一揆」(決起祭り)を開催
・4月:稲倉の棚田にて「棚田アドベンチャーガイドonバモス」開始
オーナーからお借りした超カワイイ!本物の「バモス ホンダ」
・6月:農水省「農泊推進事業」を活用し、「農泊地域」としての総合的な地域活性化プロジェクトを開始
・バモス ホンダ購入費用 約¥950,000
・搬送費用 約¥70,000
・保険、点検・整備、部品確保など維持管理費 ¥100,000~
・屋内車庫の設置費用 約¥80,000
・リターン、送料等雑費 ¥未定
3,000円から500,000円までと、リターンは多彩にご用意しました。主なリターンとして、
●未公開の平成29年度完全版プロモーションビデオ(PV)データ(MP4形式または限定公開YouTube)
※本プロジェクト冒頭に掲載しているPVは「スタートアップバージョン」です
●「棚田アドベンチャーガイドonバモス」参加権(人数・回数・期間は様々)
※営業期間内(GW~11月)、営業日(土日祝日・好天時のみ、平日は要予約、火曜定休)、営業時間内(10~17時)に限ります
●稲倉の棚田「棚田CAMPING」持ち込みテント区画に優先ご招待(4/14~15開催)
●オリジナル稲倉の棚田ノボリ(非売品)
●今や超希少な「手植え・手刈り・天日干し・低農薬」の稲倉の棚田米
※「棚田米百選」様絶賛のコシヒカリ(お渡し量は様々)
稲倉の棚田保全委員長と稲倉の棚田米
●棚田バモスに氏名クレジット記入
※実物はカッティングシートなので、超カッコよくなります!(^^;
●絶品の「信州亀齢 稲倉の棚田産ひとごこち純米吟醸」を贈呈(お渡し量は様々)
●H30年度プロモーションビデオ出演権
●4月21日プレオープンデー(プレス発表会)のプレガイドにご招待
●棚田バモスへの命名権
※バモスに似合わないネーミングは変更をお願いする場合があります
●4月21日プレオープンデーの『上田駅までバモスで送迎パレード』
いかがでしょうか?
「絶景の棚田」と「アドベンチャーガイドonバモス」へのご支援を、どなたも存分に楽しんでいただけるものと存じます。
私どもは「稲倉の棚田」を訪れた皆さま方より「棚田保全活動」に多くの善意を頂戴しています。
そのお返しとして、私どもはさらに美しい棚田の保全、安心・安全の手づくり低農薬天日干し棚田米、絶品の吟醸地酒を目指して努力するとともに、相応の返礼をしたいと願っています。
それには、私ども棚田の百姓が日々眺めている「季節に移ろいゆく棚田の絶景と学び」を軽トラでご堪能いただくことが一番喜んでいただけると考えました。
実は、状態のいい「バモスホンダ」1台をすでに事業仲間が入手し整備を始めていますが、いかんせん設立したばかりの「地域おこしNPO」にはそれを買い上げる資金がまだ手当てできていません。頑張って名義変更を済ませてから事業開始しなきゃと考えています。
いずれにせよ、すでに事業開始は決定しております。他に例のない斬新な「棚田サービス」であり、ご高齢の方も小さな子も誰もが楽しい「棚田アドベンチャーガイドonバモス」ですので、皆さまのご支援をお待ちしております!
ちなみに、スペイン語の「Vamos!」とは、英語で「Let's Go!」、つまり「さぁ行こう!」なんですよ!
皆さん、どうぞよろしくお願いします!(^^)/
最新の活動報告
もっと見るついにGWから「棚田アドベンチャーガイド」が開幕です!
2018/04/19 14:33ご支援を頂きましたパトロンの皆さま、大変お待たせいたしました! WG初日の4月28日より、ついに「棚田アドベンチャーガイド」が開幕します。 運行日はGW期間中の毎日と、土・日・祝日の10:00~16:30です。(※雨天中止)10時から、30分毎に運行します。※都合さえ合えば平日の運行もご相談に応じます。 本日よりご予約を承りますので、お電話にてご連絡願います。0268-75-4808 稲倉の里農村交流館 お約束の「完全版PV」は現在鋭意撮影制作中ですので、今しばらくお待ち願います。 どうぞよろしくお願い致します。 まちもり もっと見る
ご支援はクラウド以外でも大丈夫
2018/03/08 07:33CAMPFIREクラウドファンディングの残り期間もわずかとなりました。 稲倉の棚田もだいぶ雪が解けて、バモスでも走れるようになってきました。4月に入ったらパトロン配布用プロモーションビデオの撮影も開始します! さて、 上田ケーブルビジョンさんや 信濃毎日新聞さん、東信ジャーナルさんなど各メディアでご紹介いただいたおかげか、「インターネットは分らんから現金持ってきたぞおい」とか「応援するだけど、農協に振り込みゃいいだか?」など予想外の方向からたくさんご支援をいただいております。 ありがとうございます! クラウドファンディング以外でも、ご支援はいつでも大歓迎です(^^)振込や現金でのご支援用紙もございますので、ご連絡ください。 NPO法人まちもり事務局 0268-75-4808 もっと見る
調整と整備
2018/02/16 20:59こんばんは!石井です。 プロジェクトリーダとして日々バモちゃんの面倒を見ているのですが、北アルプスがドカンと見渡せた素晴らしい天気の今日は、試運転中になんと左サイドミラーが「くるりん」と回って倒れてしまい、後ろが見えなくなってしまいました。 まるで「スーパーカブ」と同じサイドミラーの固定方法に失笑しつつ、レンチで増し締めしながら適正位置に固定し直しているシーンです。 その他、気になるところを確認したり給油したりしながら、4月の開幕日までに最高の状態に持っていくべく努力しておりますので、請うご期待!(^^ もっと見る
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