2022/06/19 14:45

先日、海外で最も人気がある海外サイト「Total SUP」にて特集されました。→ https://www.totalsup.com/news/shuri-shrimpy-araki-app-world-tour-young-sup-athletes-nsp/

このサイトは初心者から上級者まで、誰もが気軽にSUPのことを知ることができる情報サイトで、世界で最も詳しく、正確な情報を発信していることで有名です。スペインのレース直後に、インタビューを受けましたが、僕のこれまでの国内外のレースの成績をしっかりと調べてくれた上でちゃんと質問を考えてきてくれていることがよくわかりました。

英語のサイトですが、是非読んでいただけたら嬉しいです。僕が幼少の頃からどのように海に漕ぎ出していったか?将来の夢、家族と海との向き合い方、学校生活とのバランス、など。いろんな角度から質問を受けましたので読んでいただけたら嬉しいです。そしてこの英文を僕が小さい時からお世話になっている恭平さんが翻訳してくれました。海外での活躍を少しでも日本人の方々に知ってもらうためには、どうしても英語文だけでは難しいので本当にありがたい事です。恭平さん、いつもありがとうございます!!

「Shrimpy would go (シュリンピーなら行くだろう*)」、そしてシュリンピーは進化し続け、アメリカとヨーロッパの最も有名なSUPレースで、ベテラン選手から脚光を浴び続けている。「シュリンピー」として知られる荒木珠里は、日本の沖縄出身で16歳になったばかりだが、安定した高いパフォーマンスで、すでにSUP界のトッププロアスリートの仲間入りを果たしている。

*ハワイの伝説ビッグウェーブサーファー、ウォーターマン、ライフガードであるエディ・アイカウを讃えた「Eddie Would Go」という言葉をなぞっている。

2022年6月24日に開催されるAPPワールドチャンピオンシップツアー、サンタモニカ大会(米国の旗艦大会)に向けて、TotalSUPはSUP界の一大センセーションである彼と、父親でコーチの荒木汰久治にインタビューを行い、APPワールドツアーに参戦する意味やSUPのプロパドラーという夢にむけた努力について話を聞いた。

やあ、珠里。TotalSUPにようこそ!本当に、何て素晴らしいシーズンスタートだろう!本当におめでとう。まず初めに、スタンドアップパドルボードを始めたきっかけを教えてくれるかな?

僕にとってSUPは、最初からスポーツというより生活の一部(ライフスタイル)でした。SUPボードから魚網を投げて、小さなリーフフィッシュを釣っていました。僕の家は海辺にあり、周りには魚がたくさんいます。8歳になる妹も僕と同じ魚網や、父とのタンデムサーフィンで遊んでいます。僕はSUPの中でもダウンウィンドが好きで、フォイルも大好きです。8歳のときに父と一緒にダウンウィンドを始め、すぐにハマりました。

沖縄は日本の南西に位置し、一年中温暖な南国なので、ダウンウィンドのスポットがたくさんあります。私は年間100日以上、SUPかフォイルでダウンウィンドをしています。ダウンウィンドでのパドリングは、バランス感覚や敏捷性に役立つと思いますし、何よりいつもとても楽しいです。時には危険なこともありますが、水面に立ったり、水面を飛んでいると、最高に美しい海の景色を見ることができるんですよ!

父・汰久治は言う。「私は、珠里のことを出来る限りサポートしたいと思ってます。彼はただ世界最高峰の選手と一緒にレースができることに喜びを感じているし、外の世界をたくさん見たい思っているだけなんです。珠里は小さい時から沖縄の小さな漁村で育って、今ようやく世界を探検し始めたところなんです。」


沖縄のSUPレースやコミュニティはどんな感じですか?

僕の漁師一家は、過去10年間、SUPレース(主にダウンウィンド)を開催しています。もちろん、みんなボランティアです。小さい頃は父の友人たちの背中を追いかけていました。今ではこのコミュニティで最も速いパドラーの一人になりました。競争はいつも激しいですが楽しくレースをしています。(この夏は沖縄〜与論の海峡を渡るレースを計画中です)

スタンドアップ・パドルボードの世界で、あなたに刺激を与えてくれる人は誰ですか?

カイ・レニー、キャスパー・スタインファス、コナー・バクスター、マイケル・ブース、ゼーン・ケコア・シュバイツァー、ティトゥアン・プヨ、ダニエル・ハスヨ・・・(現在はノイックも含みます)みんな僕のヒーローです。7歳のとき、日本で開催されたAPPワールドツアーを観戦に行きました。そして、彼らと一緒にレースをすることが僕の夢となり、ついにそれが現実のものとなったのです。

SUPレースに向けて、どのような準備をしていますか?

父である荒木汰久治は、僕のコーチでもあり、毎日横でパドルしています。彼は過去に35回もモロカイチャレンジ(M2O)に参加していて、どのようなタイプのレースでも、どのように準備すればいいか精通しています。父と一緒に話し合ったことを、細かくノートにまとめることも毎日続けています。

学校とトレーニング、そして友人と過ごす時間を両立させるのは大変なことでしょう。トレーニングや競技へのモチベーションをどのように維持しているのでしょうか?

僕は沖縄のとても孤立した漁村に住んでいます。海も山も野菜畑もありますが、家の近くにはあまり友達が住んでいないので、二人の妹と両親が一番の友達です。昨年3月に中学を卒業し、オンライン学習を始めたばかりです。過去9年間は義務教育で毎日学校に通わなければなりませんでしたが、今はようやく自由な時間が増え、海外遠征にも頻繁に行けるようになりました。僕は小さな村で育ったので、世界を見てみたいです。最大のモチベーションは、僕のヒーローたちと一緒にスタートラインに立つことです。彼らをとても尊敬しています。彼らのように、生涯、世界中を遠征し、レースをしながら旅したいです。

あなたに憧れる若いSUPレーサーに、3つアドバイスをください。

1、夢を追うこと。僕は小さい頃から夢を追いかけてきたし、これからもずっとそうです。

2、リラックス。僕は、あまり力を使わないでパドルする練習をしています。水と触れ合う時はいつもリラックスしているように心がけています。

3、今あるものに感謝する。僕は家族と島の自然に感謝しています。彼らなしではパドルを楽しめなかった。彼らがいなければ、遠征もできない。どんなことに対してもサンクスギビング(感謝を伝えること)は大切だと思ってます。

一番好きなボードは何ですか?どんなコンディションで?

長距離レースではNSPを(昨年、今年のカロラライナカップでも使いました)、サーフレースやスプリントレースではInfinityのBlackishを使っています。また、ダウンウインドのレースでは特にStarboard Aceのピンテールを使っています。どれも違うものだと思いますが、どれもとても気に入っています。様々な海のコンディションで、様々なボードを試して違いを感じるのが大好きなんです。

SUPのプロとしての計画や夢は?

僕はモロカイチャレンジ(M2O)とAPPワールドツアーで最年少チャンピオンになりたいんです。5年後にSUPがオリンピック種目になったら、もちろん金メダルを狙いたいです。

 

珠里、ありがとう!その素晴らしい夢と2022年のシーズンに向かって頑張ってください。

Total SUP 荒木珠里インタビュー

Total SUP 公式ホームページ