はじめに・ご挨拶
初めまして、齋藤と申します。北鎌倉を拠点に、地域活性化と地域情報発信を行うサイト(まいぷれ鎌倉・逗子葉山)の運営や、システム開発などを行っています。
これまでも古道具をリバイブさせるのが好きでしたが、今回、遺品整理で出てきた時に出会ったオールドレンズ(ビンテージレンズ)を幅広く知ってもらえるよう、また、動態保存する仕組みを構築できるよう、ビンテージレンズのレンタル事業を開始したく、クラウドファンディングで同じ思いを持つ皆様からの支援を受けたいと思いで支援を募るに至りました。この事業で大きな収益を発生させるというよりは、レンズの動態保存から北鎌倉のようなビンテージレンズが似合うエリアの活性化につながればいいなと思っています。
CAMPFIREへの手数料を除いて、いただいた支援は自社支出分と合わせ、レンズコレクションとオーバーホール、保管環境の整備に充てていきます。
このプロジェクトで実現したいこと
子供が産まれたからカメラを買っておこう...定年退職を期にカメラを始めてみよう...カメラにはいろんな想いが詰まっています。オールドレンズはその時代の光を映し出す、いろいろな想いが詰まった産業遺産です。
このプロジェクトは、古道具としてジャンク扱いされがちなオールドレンズ(ビンテージレンズ)といわれる昔のカメラレンズを動態保存しながら実際に体験してもらい、北鎌倉の活性化につなげられたらという思いで立ち上げました。ブランド名はドットコムドメインが取得できたため、ドイツ語で古いレンズを意味するAltlinse(アルトリンゼ)とします。altlinse.comのドメインは取得済みで、ロゴはそれぞれレンズの絞りリングとレンズ構成をモチーフに、以下の二種類を弊社で作成しています。
ほんの一昔前まで、カメラは一生モノでした。ビンテージレンズはその時代に作られたレンズで、その設計思想は生きており、今でも最新のレンズでは表現できない(許されない)画像を見せてくれます。そして、納屋や押入れの奥に眠っているビンテージレンズは、親やその親の世代が見ていた光を伝えてくれる遺産です。東西ドイツやソ連など、今ではもう歴史上の国々となってしまった国々のレンズも稼働状態で存在しており、それらの工業製品から往時を感じ取ることができる遺産でもあります。
これらの古いレンズを動態保存することで産業遺産の保存に貢献しつつ、個人でバラエティー豊かに揃えて保管することは現実的に難しいビンテージレンズを実際に皆様に触れて確かめてもらえるようなレンタル事業に繋げ、北鎌倉に行けば面白いビンテージレンズがリーズナブルに借りられるという環境を、継続可能な形で創っていきたいと思っています。そして、私たちの事業で得られたノウハウを、ビンテージレンズが似合うエリアに同様のサービスを広げられるよう、活動していきたいと考えています。
私たちの地域のご紹介
私たちのオフィスは北鎌倉の山ノ内にあります。JR横須賀線北鎌倉駅から徒歩数分の場所で、円覚寺や明月院も踏切を渡ればすぐ、鎌倉方面に少し歩けば建長寺に行くことができます。さらに、少し足を伸ばせば逗子葉山エリアです。午前中は鎌倉まで自社仏閣を巡りながら抜ける人たちで賑わいを見せますが、その時間を過ぎれば、静かな鎌倉の住宅街に戻ります。鎌倉の小町通りや大船駅前と比べると真逆の円覚寺開山から続く古い町、まさにビンテージレンズを通して写して欲しい街です。
プロジェクトを立ち上げた背景
初めてビンテージレンズといわれるレンズをミラーレスデジカメに装着したのは、遺品整理で出てきた旭光学(現RICOHのPENTAXブランド)のSMC PENTAX-M F1.4 50mmでした。装着されていたカメラは、PENTAX MEという昭和50年代初頭に販売されていた一眼カメラで、8歳の頃に一眼レフの練習用として渡されたもので、10年以上使っていたものでした。
このレンズの写り方はすっかり忘れていましたが、レンズ越しに風景を覗くと、当時の感覚が呼び戻されるとともに、2000年代のミラーレスに搭載されているCMOSセンサーにその光が当たって、SDカードに記録されるのはものすごく不思議な感覚を覚えます。
このプロジェクトは、自分が感じた同じ感覚を味わいながら、私たちの活動エリアである鎌倉・逗子・葉山を記録に残してもらいたいという思いで立ち上げました。この活動によって、昔のレンズを体験できる機会が得られるだけではなく、物置で行き場もなく保存されがちなレンズを動態保存することで、後世に残していく一助にも可能になります。
これまでの活動
カメラには親の影響で3歳の頃から触れてきました。そして、これまでは釣り道具やパソコンなどを中心に、古い道具のリバイバルが趣味のような感じでした。特にフライフィッシングの道具は新しいものが良いわけではなく、カメラと通じるところが多々あります。
今回のプロジェクトでも、希少性の低いレンズは自分でオーバーホールしてコストを削減し、貸し出しレンズのコレクションに回すつもりです。現在の会社では、事業の一つとして、鎌倉を拠点にした地域活性化と広告事業(地域情報サイトの運営が主体)を行っています。この事業の関連で、このプロジェクトを成功させるためのウェブサイトの製作・運営やシステム開発などのリソースを使うことが可能です。
資金の使い道
資金の多くは50本(5,000〜200,000円/レンズ)を目指してレンズの収集とオーバーホールに充てます。レンズは、ドイツ製カールツァイスやフォクトレンダーなどの有名どころ、昭和50年代以前の国産レンズや興味をそそるソビエト製レンズなどを中心に、アメリカやイギリス、フランスで製作されたレンズも合わせて収集する計画です。
さらに、オールドレンズは現代の機材と組み合わせると予想外の写りをしたり、最新のレンズでは表現することが許されないような写り方をすることから、無名のレンズでも所謂ジャンクレンズを購入し、独自にオーバーホールと修理を行ってコレクションに加えていくことも合わせて進め、合計100本以上の貸し出し用レンズを整備します。特に希少なレンズや構造が独特なレンズは外注でオーバーホールに出すつもりです。
レンズコレクションの他に予約を含めたレンタル事業のシステム開発とウェブサイトの製作と運営も必要ですが、システム開発はこれまでに開発してきたシステムを改良しながら自社で、ウェブサイト運営も元々事業として行っており、外注も発生させない予定ですので、経費はほぼかかりません。資金用途にはCAMPFIRE手数料(12% + 5% = 17%)にも使用されます。もし多く集まった場合は、レンズコレクションに回します。
使途割合(案)
・レンズ収集:229万円(詳細は文末に記載)
・オーバーホール/保管環境整備:20万円
・CAMPFIRE手数料:17%(51万円)
実施スケジュール
紅葉の季節に間に合うよう、また、桜の季節までクーポンが使えるように、10月15日のグランドオープンを目指して準備を進めていきます。レンズのコレクションは5月より開始しており、レンタルシステムの開発も6月に着手する計画です。
*プレオープンは無料ですが、本人確認はさせていただきます
リターンのご紹介
ビンテージレンズコレクションを実際に鎌倉で使ってもらうことを主眼にリターンを行います。今回のプロジェクトはレンタルになるため、本人確認が必須になります。そのため、会員として登録してもらい、月会費(1,650円・入会時に6ヶ月分を一括)を支払ってもらうよう計画しています。本人確認は運転免許証等の公的な証明書と転送不可の郵便によって行います。
サポートしていただいた皆様には、先ずこの月会費を1年間無料にします。(19,800円・本人確認は必須)そして、レンズのレンタルで使えるクーポンとして33,000円の権利を進呈いたします。想定しているレンズレンタル料は税込で日帰り330〜12,100円(平均2,200〜3,300円・レンズのグレード/人気度合いによる)を考えています。さらにレンタル料は、以下のサポート額によって割引を行います。
10,001〜30,000円:5%
30,001〜50,000円:10%
50,001〜80,000円:15%
80,001〜150,000円:25%
150,001円〜: 50%
レンズのレンタルは原則として北鎌倉の弊社オフィスを拠点に行いますが、遠方の場合は郵送でのレンタルも承ります。その場合の送料は別途ご負担をお願いいたします。
クーポンの有効期限は発行日より半年間とさせていただきます。クーポンは鎌倉の紅葉の時期と桜の時期をまたげるよう、令和4年10月10日にお届けするようにします。令和5年4月9日までご利用いただけます。
最後に
道具(ツール)は産業遺産であると同時に、使い続けてこそ価値があるものだと思っています。カメラは今でこそ誰でも知らないうちに持って歩いていますが、かつては富裕層のお家に一台あるかないかという贅沢品でした。20世紀半ばになってそれほど高価なものではなくなったとは言っても、レンズ交換式のカメラは高嶺の花でした。そんな道具たちは「一生もの」として設計されており、半世紀以上経ってしまっても、しっかりと整備すればまだ十分使うことができます。そして、モノクロームの世界で設計されたレンズをカラーの世界で使う面白さをさらに超えて、21世紀の技術であるデジタル撮影機材と組み合わせることで、また違った世界を見せてくれると思います。
このプロジェクトは、そんなビンテージツールを動態保存しながら、鎌倉・逗子・葉山を訪れる際に触って体感してもらえるよう、完成させていきたいと思っています。着物のレンタルは数多く存在しますが、ビンテージレンズのレンタル事業はあまり聞いたことがありません...ビンテージレンズでも北鎌倉が活性化されると嬉しいです!
以下はSMC PENTAX-M 50mmF1.4による作例です。最新のレンズがこんな写り方をしたら酷評されますが、オールドレンズなので、自由に遊べます!
最新のレンズでは許されない光の入り方をお楽しみください!
意外と解像度もそこそこ出ます
絞り込むと暗くなってしまったりしますがなぜか懐かしい光
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合もコレクションは継続しておりますので、本計画を実行し、リターンをお届けします。
<掲載写真について>
全ての掲載写真は弊社にて撮影したものです。著作権の放棄はしておりませんので、無断での転載はご遠慮ください。
<レンズコレクションプラン>
・国産レンズ:0.5〜3万円 × 20本(40万円)
・東西ドイツ製レンズ:1〜15万円 × 30本(120万円)
・ソビエト製レンズ:0.5〜3万円 × 10本(15万円)
・その他希少欧米レンズ:3〜20万円 × 10本(50万円)
・ジャンクレンズ:1000円程度 × 50本(4万円)
(価格はオークションでの市場調査に基づく)
<既存レンタル用コレクション>
【国産レンズ】
・旭光学 PENTAX-M 50mmF1.4
・日本光学 NIKKOR-S AUTO 50mmF1.4
・小西六 Hexar 50mmF3.5(拡大レンズ)
・コシナ 70-210mm/F4.5-5.6 MC Macro
・トキナー RMC TELE-AUTO 300mmF5.6
【ソビエト製レンズ】
・Industar-61 L/D 53mmF2.8
・Industar-61 L/Z 50mmF2.8
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