クラウドファンディング終了まで、あと9日になってしまいました。終了に向かいながらも、プロジェクトに関する話し合いの内容はどんどん前に向かって面白くなってきています。今回のプロジェクトの大きな展開として、オフグリッド化をいろいろ実践していく場所としての構想が出てきました。まずは暖房。薪ストーブを利用する考えは大前提にあったのですが、それに加えて、その薪ストーブの熱を活用した他の暖房のあり方を相談し始めています。そこから冷房の話になり、最初は床下の冷えた空気を室内に取り込むことはできないかというところから始まりました。ただ、まだ誰も試したことのない話で、これと言った解決策が出ませんでした。以前、まめの木に何度か滞在してくれた旅人の中にMIT(マサチューセッツ工科大学)の講師の方がいました。世界ランキング五位の大学で、しかも工科大学って言うならなんかすごい奇想天外なアイデア出て来そうな気がして、ダメ元でメッセージを送ってみました。そしたら、夏休み中にも関わらず、快く同僚の方たちとも相談をしてくれ、いくつか面白い提案をくれました。どうなるか今から本当に楽しみです。
オルタナティブスクール の付いた活動報告
クラウドファンディング開始から1ヶ月、たくさんの方にご支援をいただきました。クラファンはまだ1ヶ月ありますが、その間に、少しずつ工事着工できるように、片付けと解体を始めて行く予定です。先日も改修工事を請け負ってくれた友人たちのチームが打ち合わせに来てくれました。建具を取り払い、広くなった部屋やキッチンを見ながら最終的な完成共有することができました。今回、まめの木新校舎改修プロジェクトの現場監督を務めてくれるのは、舞台美術や映画の美術を主に手掛けてきた井上憲次さんという方です。憲次さんが美術制作を担当した河瀬直美さんの「朱花の月(はねづのつき)」と、「二つ目の窓」はどちらもカンヌ国際映画祭に正式にノミネートされました。今年、日本アカデミー賞最優秀美術賞の「燃えよ剣」の制作にも携わっておられました。長年美術の世界で生きてきた憲次さんは、一般的な大工さんとは違い、従来の形に囚われない、独創的なアートとしての建築スタイルを持っています。憲次さんはまめの木の理念や活動に賛同してくれ、全力で新校舎をまめの木の子供たちのために、「絶対に素晴らしい場所にする!」と意気込んでくれています。下記に憲次さんからコメントをいただきました。———————————————————————建築部門担当井上憲次縁あって、この度新校舎づくりに携わる事になりました。映画、演劇の演出プラン、つまりは台本から美術セットを創造します。子供が多数の他者、仲間達に自分の考えや思いを自分の表現力、方法、声、ジェスチャーで伝えるワンシーンを撮影するなら…広くて風通りの良い明るい空間がいいなぁ仲間達の顔が見渡せて…と映画の印象的なワンシーンさながらの空間を作りたい、となるのですね。僕は建築の見地より日常のワンシーンがキラキラする様な空間作りとして映画制作のスコープからこのプロジェクトをやってみたいと考えています。未来にじっとピントと気持ちを送る所から始まり、昔この御屋敷にあった大家族の幻とも会話したりしながら、まめの木から連なる方々、新たに繋がる方々とエネルギーのうねりを共有します。皆んながそれぞれうねりを感じた!見た!なんて言っては集まって沢山話しして共感の物語をやります。これから生まれるエピソード、追って紹介したいです。プロフィール1990年頃から演劇.映画の美術に携わり 建築から色々な物を作る、枠の無い活動を続け、今に至る。