はじめに・ご挨拶
こんにちは。金沢大地グループ代表の井村辰二郎です。私たちは「千年産業を目指して」を経営理念とし石川県能登地区・金沢地区で有機農業・環境保全型農業を営むオーガニックファームです。 <金沢大地公式HP>
自社農場の有機農産物を主原料として、日々の暮らしに身近な加工品も幅広く製造・販売している金沢大地はおかげ様で創業20周年、私が就農してから25周年となります。
石川県金沢市出身、金沢市で続く農家の5代目で、大学卒業後に就職後、33歳の時に脱サラし実家を継ぎました。
千年後も引き継いだ地を耕し続けられるよう、持続可能性と生物文化多様性に資する農業をしたいと考え、有機農業に取り組みました。試行錯誤しながら有機農業を次第に軌道に乗せ、金沢市の北部に位置する、河北潟干拓地をはじめ奥能登の農地を含む約180ヘクタールのうち、約150ヘクタールで有機農業を実践しており、有機農業では国内最大規模となりました。
そんな中、2年前より私たちの有機の水田に、国の特別天然記念物「コウノトリ」が頻繁に飛来するようになりました!
「コウノトリ」は江戸時代には日本全国に生息し、水田などでは食物連鎖のピラミッドの頂点にいる存在でしたが、50年前、私が小学校の頃に、野生の日本の「コウノトリ」は絶滅しました。
虫だらけの生物多様性に富んだ、私たちの有機圃場を餌場として選んでくれたのです。
私が、有機農業を始めて、最も嬉しかったことです。
野生の「コウノトリ」はエサとなる生き物が農薬の影響などで姿を消したことなどから、国内では1971年に絶滅しました。その後、兵庫県豊岡市で人工繁殖が行われています。飛来したのはそのうちの一羽でした。
「私たちのこれまでの苦労が報われた」
という思いで本当に嬉しかったです。
日本コウノトリの会の勧めもあり、私たちの圃場に人工巣塔(津幡塔)を建設し、昨年の春にペアのコウノトリが産卵しました。温かく見守ったのですが残念ながら卵はふ化せず、50年ぶりの石川県でのコウノトリの赤ちゃん誕生は見送りとなりました。しかし、2月に入ってまた同じペアが舞い戻り、栄巣や交尾を開始しました。本年も皆で見守りたいと思います。
繰り返しになりますが、生物多様性を大切に考えながら営む農業は重要なテーマです。
昨年末モントリオールで行われた生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)では「生物多様性損失の危機」についても対策が協議され、2030年までに地球上の陸域、海洋・沿岸域、内陸水域の30%を保護する、という画期的な合意が結ばれました。
<参考記事>
①WWF記事『COP15閉幕 新たな生物多様性国際目標が決定 今後、世界と日本に求められることは』
②昆明・モントリオール生物多様性枠組の個別目標
このプロジェクトで実現したいこと
2021年3月、河北潟の圃場に1棟の人工巣塔(津幡塔)を建設し、2022年春にペアのコウノトリが飛来し、結ばれ、産卵しました。
残念ながら雛の誕生とはなりませんでしたが、日本コウノトリの会の方によると、1棟目の人口巣塔(津幡塔)の近くには新たに千葉生まれと兵庫生まれの若いカップルが飛来しているようです。
そこで、私たちの有機の圃場に新たに人工巣塔(金沢塔)を建設し、カップルが営巣、産卵したらコウノトリの子育ての様子などをライブ配信します。
生態系の食物ピラミッドの人間の下に位置し、絶滅危惧種である特別天然記念物「コウノトリ」に関心をもって頂き、
・生物多様性
・里山里海の保全
・環境保全型農業
など、少しでも多くの方に興味を持っていただき、「持続可能な日本の農業」について考え、「オーガニック製品を手に取る」きっかけになれば嬉しく思います。
プロジェクトをやろうと思った理由
金沢大地創業20周年、井村就農から25周年の記念として、「コウノトリの人工巣塔」2棟目 (金沢塔)を建設し、孵化・育児の様子を弊社施設に設置したカメラでライブ配信したいと思います。
もちろん、「コウノトリの育児」の邪魔にならないような設備を導入します。
これまでの活動
有機農業を通じて、サステナビリティや生物文化多様性を大切にする
― Organic Farming for Sustainability and Biocultural Diversity ―
グローバル化が進む世界においても、地域や世界の持続可能な生業(サステナビリティ)や、生物文化多様性を大切に考えながら、耕作放棄地を中心に耕し、金沢郊外や奥能登に位置する日本最大規模の広大な農地(約180ha)で、米、大麦、小麦、大豆、蕎麦、野菜、ブドウなどを有機栽培しています。
能登の耕作放棄地を開墾して育てた有機そば畑
奥能登珠洲市で栽培する醸造用ブドウ「メルロー」
オーガニックトマト
有機六条大麦 → 麦茶に加工します
収穫前の有機大豆
味噌や豆腐、納豆、醤油、日本の伝統的な食材にかかせません
マガモによる「合鴨農法」も行っています
オーガニックのメロンも栽培しています
1×2×3=6 農業の「6次産業化」に積極的に取り組む
― 1次(農業)×2次(製造業)×3次(サービス業)=6次産業 ―
金沢大地では、生産者の顔が見える関係を大切にしながら、自社農場の有機農産物を主原料として、日々の暮らしに身近な加工品も幅広く製造・販売しています。
金沢大地グループ全体で、石川県ならではの里山・里海の恵み、豊かな食文化など、地域資源の魅力を発信し、農業の「6次産業化」に積極的に取り組んでいます。
「有機JASマーク」がない農産物、畜産物および加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。金沢大地では、消費者の優良誤認のない表示を心がけ、「有機JAS認証」を積極的に取得・表示することで法令遵守しています。
【有機JASマーク】
また、グループ会社の金沢ワイナリーでは、金沢市中心部の金澤町家を改修し、1階に石川県産ブドウ100%使用のワイン醸造所を設置、2階では、金沢大地グループで生産した有機農産物や農産加工品などをお召し上がりいただける地産地消フレンチレストランも運営しています。
資金の使い道
みなさまからご支援いただきました資金は下記の目的で使用させていただきます。
・コウノトリの人工巣塔(金沢塔)建設費
・ライブ配信機材購等購入費
・リターンの商品・発送費
※他にCAMPFIRE手数料にも使用されます。
リターンについて
リターンは下記のコースからお選びいただけます。
・1,000円コース: お礼メール
・5,000円コース:「オーガニック米粉シリーズセット 米粉4種」
・10,000円コース:「石川県産有機白米 5kg」(5kg×1袋)
・20,000円コース:「石川県産有機白米 10kg」(5kg×2袋)
・50,000円コース:「石川県産有機白米 30kg」(5kg×6袋)
今回の目玉は
令和5年産「コウノトリ」を育む有機水田で収穫した「石川県産有機米(白米)」です!(令和5年11月以降発送予定)
「オーガニック米粉シリーズセット 米粉4種」 も2023年2月からの新シリーズで、おすすめです。
*お米のコース (10,000円コース、20,000円コース、50,000円コース) を選択された支援者の中でご希望の方には、コウノトリの巣塔(金沢塔)の柱のネームプレートにお名前を記載させて頂きます。(個人名のみで、ニックネーム等も可)
※このプレートは、特に掲載期間を設けておりませんが、消去の希望があれば消去させていただきます。
【プレートサイズ】A4サイズ 横
・お申込み順に約14ポイントで記載予定です。
実施スケジュール
2023年2月 人工巣塔制作
2023年3月 クラウドファンディング実施
2023年4月 人工巣塔(金沢塔)建設
2023年4月 ライブ配信機材設置
2023年11月以降 リターン「石川県産有機米」発送(予定)
※お米の収穫時期に合わせて、新米をお送りします。(お待たせして申し訳ありません。)
最後に
コウノトリが示してくれたように、有機農業は、里山・森林などの環境保全や
生物多様性の実現にも直接つながる仕事です。
また、石川県能登地方は、トキの放鳥の地にも指定されました。
いつか、コウノトリやトキと自然に暮らす、そんな里山になることを祈っています。
私たちは誇りと信念をもってチャレンジを続けています。
皆さんのご支援、よろしくお願いいたします。
最後に、有機農産物を買い支えてくださる皆様に感謝いたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る<長らくお待たせしました> コウノトリの子育ての様子 ライブ配信開始!!
2023/05/24 11:42こんにちは!5月上旬に金沢大地の田んぼのそばでコウノトリの赤ちゃんの誕生が発表され、ようやく、ライブ配信にてみなさんと一緒に『コウノトリの赤ちゃんを見守る』準備ができましたので、映像の視聴方法をご案内します。☆以下の金沢大地YouTubeページより、配信がご覧いただけます☆https://www.youtube.com/@kdaichicom 『オーガニック ファーム 金沢大地』 とYouTubeの検索欄にて検索していただいてもOKですコウノトリの赤ちゃんが成長し、巣立つまで (7月上旬目安)、配信を続けますので、お時間のある際にぜひ、覗いていってください!生まれてからグングン大きくなっていくので、目が離せません~!<ライブ>のタブより、ライブ配信終了後の動画もしばらくはご覧いただける予定ですので、ぜひご覧ください。 金沢大地 もっと見る
【朗報】コウノトリのひな誕生が「津端塔」にて発表されました!
2023/05/10 09:05おはようございます。とてもとても喜ばしいニュースがありますので、ご報告します!金沢大地の田んぼのすぐ近くに建てていただいた、第一基人口巣塔の「津端塔」にてコウノトリのひなが無事誕生したことが、北國新聞の5月10日(水)朝刊にて報じられました。https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1063624石川県津幡町では初めての出来事です。写真でも何度かアップしていた通り、津端塔には常時コウノトリが過ごしており「ひなが生まれている可能性が高いのでは...?」と金沢大地のスタッフ一同、ドキドキワクワクしていましたが、正式に発表されて、とてもホッとしています。どうやら3羽程度生まれているようですね。これからライブ配信の方法など含めて、準備を進めてまいりますので、体制が整いましたら、またご案内させていただきます♪取り急ぎ、うれしいニュースをクラウドファンディングで応援してくださった皆様に向けて、ご報告させていただきました!引き続き、あたたかく見守っていただけますと、幸いです! もっと見る
プロジェクト終了まで残り6日間・・・!
2023/05/02 11:30こんにちは。ページを閲覧いただき、ありがとうございます♪『コウノトリの赤ちゃんプロジェクト』もいよいよ終盤に差し掛かり、残すところ、あと6日間となりました。数々のご支援、本当にありがとうございます!さて、最近のコウノトリの様子ですが、5月はコウノトリの子育て最盛期、ということでコウノトリの会が運営する『コウノトリ市民科学』のHPにもたくさんの目撃情報や写真がアップされています。https://stork.diasjp.net/金沢大地の田んぼ、そして、第一人口巣塔がある石川県津幡町のコウノトリの様子もカメラにとらえられています湿地でエサを探している、コウノトリ(オス)の様子。コウノトリは肉食の鳥。数あるえさの中でも、どじょうやナマズが大好物のようで、生態系が豊かで、色々な動植物が住んでいる、金沢大地の田んぼをえさ場として、飛来してきてくれているようです:)うれしいことですね!ちなみに、コウノトリの子育て中はデリケートな時期のため、近づいて驚かすことを避けようと、この距離でいつも観察しています。かなり遠いですよね~(笑)あと、少しの期間ですが、シェア・ご支援・コメント、などで応援していただけますと、大変うれしいです!よろしくお願いします! もっと見る
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