現在も飲食店は未曾有のコロナ禍の影響と原材料費や人件費など全ての物価が高騰してしまっている影響でを受けています。コロナ禍がなかったとしても厳しい状況に突入していた可能性が高い状況です。
これは「フード・ビジネス・インデックス」という飲食店の活動状況を数値化した経済指標です。この数値は付加価値(儲け)の発生割合で求めた比で加重平均した指数です。落ち着きつつあるような報道がされているので飲食店の危機が忘れ去れていますが、実際はこれだけ飲食店は大きなダメージを受けており、ファーストフード店以外は致命的なダメージを受けている状況が続いています。
飲食2021年関連産業の動向
経済産業省 経済解析室2022年5月より引用
https://www.meti.go.jp/statistics/toppage/report/minikeizai/pdf/h2amini157j.pdf
飲食業業種小分分類別倒産状況
2021年は居酒屋の倒産件数が過去30年間で2番目の多さであり、飲食業の倒産件数は648件でした。2020年が過去最大の倒産件数であり872件でした。この件数は閉店件数や廃業件数ではなく倒産件数です。閉店や廃業も含めるとどれくらいの件数になるのか、想像するのも恐ろしいです。
飲食店倒産に占めるコロナ関連の倒産割合は50%前後で推移しています。
「居酒屋の倒産 過去2番目の多さ、業種間で明暗分ける(2021年飲食業倒産)」
東京商工リサーチ・2022年1月11日より引用
https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20220111_01.html
新型コロナウイルスの影響で飲食店が壊滅的なダメージを受けてしまいました。変異株の影響を受けるだけでなく原材料高騰により飲食店の経営はさらに困難な状況となっており、長期間継続してしまうことが予想されます。今後は特別な融資制度が拡充される予定がないので飲食店は未曾有の倒産ラッシュになってしまいそうです。
現在の状況は飲食店が崩壊しかかっていると言っても過言ではない状況です。飲食店の崩壊は日本の食文化が崩壊することを意味します。飲食店は日本の宝です。
1度飲食店を廃業してしまうと、飲食業で再スタートするのは非常に難しいです。1度崩壊してしまうと元の状態に戻すことができなくなってしまうので、崩壊させないためにクラウドファンディングを継続しています。
現在の金融機関の本音
コロナ関係融資の元本返済がスタートして資金繰り等に苦慮している飲食店が多いと思われます。次回は苦慮している飲食店等が対応すべき方法、金融機関が現在行っている現実を書きます。方向としてはユルユルのリスケを信用保証協会が受け入れる方向で元本据え置き期間を簡単に延長する方向で動いています。詳細は次回、近いうちに書きます。