4月28日、ティンプー市内陸上競技場にて「ブータン×寄居 陸上競技選手権大会 2018」が開催されました。
天候にも恵まれ、休憩時間にコーチがカラオケを始めるなど終始穏やかな雰囲気の中、無事に終了しました!
ブータン7地域での予選を勝ち抜いた約70名が参加し、100m、200m、400m、幅跳び、400mリレーの各種目にて、初の公式ブータンチャンピオンが誕生しました。
本委員会メンバーの高校生、小林、山口も競技に参加し、女子リレーなど複数競技でメダルを獲得しました。(頂いた賞金は、ブータン陸上競技連盟に寄付させていただきました。)
会場にて、陸上競技連盟会長にお話を伺いました。
初めての全国大会を開催できたことを非常に嬉しく思います。 ティンプー以外の地域の選手たちが、大会出場だけではなく、元オリンピック選手の為末さんと会えるというのもとても貴重で有意義な機会でした。選手たちにとって練習のモチベーションになっていましたし、地方の選手たちにとっては、このような機会がない限りトラックで走ることもなく、スパイクシューズを見ることもありません。
寄居町の高校生がクラウドファンディングで資金を集めてくれたことに驚きとともに非常に感謝しております。ブータンの陸上選手のほとんどが海外選手と競争したことがなく、大会に寄居町の高校生アスリートやアスリートソサエティから審判が来てくれ、国際大会のような雰囲気のなかで大会を開催でき、参加者全員が楽しんでいました。
ぜひ来年以降も継続して開催していきたいと考えています。
(ブータン陸上競技連盟 チェワン・リンジン会長)
また、3つの競技のブータンチャンピオンとなったタシ選手にもお話を伺いました。
※右から2番目がタシ選手
3 種目で優勝でき大変満足しています。
ブータンは高校までは各カテゴリーで全国大会はありますが、私のように高校を卒業し大学に通っている選手、高校をやめた選手など誰もが参加できる大会がありませんでした。
ですので、今回ブータン初の陸上全国大会の創設にご協力いただいた寄居町の皆さんに非常に感謝しています。今後大会の参加者が増え、私自身も含めブータン陸上チームが強くなっていくのが楽しみです。 日本の皆さん、2020年東京オリンピックでお会いしましょう!
(タシ・デンドゥップ選手(100m、幅跳び、4×100mリレー優勝者))
大会に関する報告は、本プロジェクトにご協力をくださった一般社団法人アスリートソサエティのHP、埼玉県寄居町のfacebookページでもご覧いただけます。
ブータン×寄居陸上競技選手権大会2018開催(アスリートソサエティHP)
埼玉県寄居町facebookページ ※本件に関する投稿は4月27日~5月3日にございます
4月29日には大会に参加した全アスリートを対象に、陸上クリニックが開催されました。
4月30日は、ティンプー市内のヤンチェンプー高校にて、小林、山口が朝の集会と授業に参加しました。高校2年生の生徒さんに向け、寄居町や自分たちの高校生活について英語で発表しました。
“ブータンと寄居町の懸け橋になる”という2人の思いが現地の高校生にも届き、親交を深めることができました。
その後、周辺地域などの視察を行い、一行は5月3日の早朝に帰国しました。
5月27日(日)の報告会では、今回の大会、そしてブータンでの日々についてもっとお話させていただきたいと思います。
寄居町ブータン陸上大会支援委員会