プロダクトデザインによる見た目だけでなく、回転させることで用途が変化するなんてことはこれまでにないものでした。プロトタイプの作成から、1年弱の期間を実践を通してテストを行いました。風を防ぎ空気を取り込む構造は試作とテストを重ねていく過程で生まれました。機能面も妥協は一切せず、納得のいく形となりました。
デザイナー の付いた活動報告
こんばんは。CYRUS9本多です。自分で言うのもなんですが、変わったデザインですよね。私は近未来的なデザインや流線形というものにどうも惹かれるようで...この形になるのにも原案はあったのですが、お客様に商品を届けるということを考えた際に、やはりモノづくりにおけるデザイナーに頼むべきだという考えになりました。ただ、その道のプロにお願いするのも手だったのですが知り尽くしたプロはなかなか思い切った形の実現が難しいという経験がありました。そこで、哲学の道の近くにあるO-labさんというデザインファームへ依頼をしました。京都を拠点にしておられますが伝統工芸品からインダストリアルデザインまで様々な経験をされている方と一から作ることで新しいものが生まれるのではないかという期待から、始まりました。考えや思いだけでなく、現状のキャンプギア業界での商品の市場調査をもとにいくつかのデザインパターンが出たのちに、このFlame in the Windのデザインは固まっていきました。実は最終のデザインが固まるまで、正直なところ本当にやるかどうかを悩んでいました。本当に買ってもらえる人がいるのだろうか?そもそも私のような障がい者支援施設の人間がいきなりアウトドアでどうこうということ自体がいいのだろうかなどなど、グズグズしておりました(笑)ですが、最終のCGデザインを見てダメでもともと腹を括ってやってやろうと覚悟が決まりました。デザインのチカラというものを改めて身をもって知ることができました。シンプルなデザインに見えますが、使用される方に最高の焚き火をしていただくことができるよう細部にまでこだわりを詰め込んだ一生モノだと自負しております。