演劇作品「花音:Canon」について
鎌倉を拠点に活動するクリエイティブチーム/NPO、ルートカルチャーは、鎌倉出身の女優、鶴田真由と、ルートカルチャーのメンバーで鎌倉出身の俳優、井上幸太郎とのタッグで、鎌倉発の新しい演劇作品を制作、発表します。 このプロジェクトは、その演劇作品「花音:Canon」を制作・そしてできあがった本作品が日本各地へ巡回する足がかりを作るためのファンドレイジングです。
作・演出には出演者二人と縁のあった明神慈(ポかリン記憶舎主宰)を招き、鎌倉の名前の由来になったとも言われる藤原鎌足の鎌の神話や、鎌倉を愛した文人たちの言葉などを下敷きに、鎌倉で書き下ろされたオリジナルの脚本による男女二人芝居を紡ぎます。
タイトルの「花音(かのん)」は、音楽形式のひとつであるカノンにもかけて、言葉遊びを繰り返すような脚本であることも意味します。
鎌倉から生まれた言葉たちが、時に追いかけっこをするような遊びを経て、歴史を超えた男女の魂の旅を感じさせることでしょう。また、音楽や衣装、ドラマトゥルク、制作などのスタッフも、鎌倉拠点のクリエイティブチーム、ルートカルチャーのメンバーが担当。
それぞれの専門を活かしながら、鎌倉という地域に根ざしたクリエイティブ・コミュニティと、女優、鶴田真由のコラボレーションによる、地域発の新しいクリエイションが生む作品です。
さらに、この作品は鎌倉公演の後、日本各地へ巡回するため準備をすすめています。鎌倉発の新たな発信をぜひご覧ください。
撮影:志津野雷
会場について
北鎌倉の駅からほど近い浄智寺は、臨済宗円覚寺派の禅寺で、鎌倉五山の第四位にも数えられる由緒ある寺院です。
北条時頼の孫、師時が弘安4年(1281年)以降に建てたと言われています。緑豊かな山あいに佇む境内と続く石段が印象的な寺院です。付近に映画監督、小津安二郎や、日本画家、小倉遊亀の暮らした家もあり、境内には澁澤龍彦の眠る墓があるなど、文士たちにも愛され、数多くの文学作品が創り出されています。
今回は、境内の中心にある茅葺き屋根の書院にて、建具のガラスごしに新緑の美しい庭の景色を取り込みながら、畳敷きの和室を公演会場として使用します。
チームメンバーについて
ROOT CULTUREについて
鎌倉を拠点に活動するクリエイティブチーム/NPO。2006年より鎌倉出身、在住のアーティスト・クリエイター数十名により活動を 開始。
◆スタッフ・キャスト
作・演出 明神慈
ドラマトゥルク 山岸清之進
出演 鶴田真由・井上幸太郎
音楽 瀬藤康嗣
照明 仲西祐介
衣装 大西裕也
宣伝美術 近藤正哉
制作 襟川文惠・ROOT CULTURE
主催 ROOT CULTURE
協力 オフィスマイティー 株式会社ぱれっと ポかリン記憶舎
特別協力 浄智寺
鶴田真由(つるた・まゆ)
女優。鎌倉出身。
1988年女優デビュー。その後、ドラマ、映画、舞台、CMと幅広く活動。1996年には「きけ、わだつみの声」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。近年でも数々の話題作に出演し、凛とした力強い演技で支持を得ている。また旅番組、ドキュメンタリー番組への出演も多く、番組出演がきっかけで、2008年第4回アフリカ開発会議(TICADIV)の親善大使の委任を受ける。舞台では、蜷川幸雄演出による「真情あふるる軽薄さ2001」が初舞台となり、その後「トワイライツ」(蓬莱竜太演出)、「アジアンスイーツ」(鄭義信演出)などに出演。昨年は森山直太朗劇場公演「とある物語」に出演し、音楽ライブと演劇を融合させた新しい舞台表現に挑戦した。
映画「めめめのくらげ」(村上隆監督)が4月26日より、「さよなら渓谷」(大森立嗣監督)が6月22日より、「ほとりの朔子」(深田晃司監督)が今春公開予定。
2009年、ルートカルチャーが企画した鎌倉文学館での中原中也生誕100年記念イベントに朗読で出演。2010年から鎌倉市国際観光親善大使も務めている。
井上幸太郎(いのうえ・こうたろう)
俳優。鎌倉出身。
1995 年 THE ガジラ鐘下辰男主宰『塵の徒党』参加、演劇初出 演。以後演劇を中心に俳優活動を開始。98 年『サムライフィク ション』中野裕之監督作品で映画デビュー。以後、TV、CM、 映画、ラジオでも活動。劇団客演としては、THE ガジラ、ポか リン記憶舎、ポツドール、東京タンバリン、温泉ドラゴンと多 数。近年ではポツドール、ROOT CULTURE の公演で中東各地、 欧州、北米と海外公演に多数出演。映像作品出演としては映画 『月に星』『さくらさくら』など。TV ドラマでは『最後の家族』 『深夜食堂』など。俳優業かたわら 2003 年には短編映画 『BRIDGE』を監督。イギリスの映画祭 JFS06 で上映を果たす。 2005 年には鎌倉大町に KA Y A gallery+studio をプロデュース。 同年 ROOT CULTURE 設立メンバーの一人として鎌倉妙本寺 で新月祭を開催、NPO 法人 ROOT CULTURE 理事。
明神慈(みょうじん・やす)
劇作家・演出家
97年よりポかリン記憶舎の作・演出・舎長を務める。俳優の動きや声に残像や余韻が残る濃密な時空づくりが特徴。国内外で公演やワークショップを展開。2010年3月、韓国演出家協会主催、ソウルのアルコ劇場で『ブレヒト-旅の軌跡-』を韓国人俳優と集団創作で上演。2011年11月、高知県立美術館主催、日韓合同公演『WæNDERING』を同ホールにて上演。2012年7月、瀬戸内国際芸術祭主催、小豆島・中山農村歌舞伎保存会と『傾き者、まかり通る』を上演。8月、えずこシアター15周年の創作音楽劇『ハンドルペダルサドルベル』の原作を担当。
2013年2月、日韓演劇交流センター主催、シアタートラムにて韓国現代戯曲ドラマリーディングVOL.6『白い桜桃』演出。四国学院大学非常勤講師。
http://www.myojin-yasu.jp
支援してくださるみなさんへ
「何か面白きことをやりたい」と思っている人たちが、自分の地元に帰って、そこから何かを発信していけたら、そういうポジティブなエネルギーが日本国中からポコポコ出て来て繋がっていけたら、日本はきっときっと、もっと大きなエネルギーに満ちてくるように思うのです。「面白きこと」は自分たちでクリエイトしていかれるのだ!みんなで繋がっていかれるのだ!ということを自分も実感していきたいし、多くの人とも共有していきたい、そんな思いで今回参加しました。
・公演場所、鎌倉浄智寺について
お寺さんへのアプローチがとてもステキです。
東京からたった一時間なのに、時間の佇み方がとても美しいです。住職は白隠の絵のモデルのように、エネルギッシュで魅力的な方です。是非、一度、足を運んでみて下さい。
鶴田真由
鎌倉は多くの芸術家の住む街であり、多くの芸術家を輩出している街ですが、それぞれ都心に出たり、海外に出たりして活動しています。単純に素敵な空間の多い地元のこの街でもっと音楽だったりダンスだったりアートだったり楽しめる場所がで増えれば楽しいな…。発足当初はそんな思いで始めたROOT CULTURE。今回は同じく鎌倉を地元とする鶴田真由さん、ポかリン記憶舎の明神さんをお招きして、浄智寺さんの御書院というそもそも素敵な空間を更にどの世ともわからぬ空間にしてみます。観に来ていただける皆さんに体感していただけたら嬉しいです。
・公演場所、鎌倉浄智寺について
僕は鎌倉の海辺も好きだけど大町の山の麓で育ったせいか森感が好きです。山の湿気というか。鎌倉の森感は場所によって雰囲気が様々です。浄智寺さんの森感は良いですよ。お寺もそれは勿論ですが。少し早めにいらして頂いて、お散歩するにはもってこいです。是非に。
井上幸太郎
ことば遊びをしながら、走馬灯のようにいくつもの時空を駈け抜けてゆきます。観るというより、体感型音楽劇。めくるめく景色と俳優二人の様々な表情やエナジーを間近でお楽しみ下さい。
(あなたの呼吸や目線も作品の一部になります。)
昼と夜の公演で、雰囲気もガラリと変わります。客席の位置で見え方もいろいろ。お早めのご来場で、お気に入りの席を確保して下さい。
・公演場所、鎌倉浄智寺について
北鎌倉駅を降りて、歩いているといつの間にやら鎌倉時間の中に。浄智寺入口には、石橋のほとりに「甘露の井」があり、石段を上ると山門が見えてきます。まずは境内をぐるっと散策するのをおすすめします。岩穴を抜けたり、七福神巡り(布袋様)もできて、見所いっぱい。
公演会場の書院から眺める新緑の庭も、なかなかです。
明神慈
最新の活動報告
もっと見る名作:二人芝居『花音 -カノン- 』海を渡り、韓国公演へ!
2017/11/05 18:12皆様の応援を受けて、花音は、2013年から2015年まで日本全国(鎌倉~伊勢~別府~滋賀~益子~鎌倉)を旅しました。 これまでの花音の活動報告 ルートカルチャー 日本各地を旅した『花音』公演が、隣の国、韓国の二人芝居フェスティバルに招聘されます。 昨年の秋、翻訳家のイ・ホンイさんの推薦で、ソウルの二人芝居フェスティバルから招聘され、テハンノ(大学路)で17年続く二人芝居フェスティバルへの参加、ワークショップ開催など、さらなる成長の機会を得ました。 出演は井上幸太郎とみょんふぁ(洪明花)の二人。 前回、全国を巡回する足がかりを、CAMPFIREを通して支援していただきました。 海を渡ることになった『花音』公演のご支援、2017年11月29日 までに、ぜひ!よろしくお願いします。 韓国公演CAMP FIRE 特設サイト ※様々なリターンをご用意しております。 どうぞ宜しくお願いします。 2017 11/17.18.19 東京公演2017 11/25.26 ソウル公演 ____________________ アナタノ ナカデ ナンドモ ツキテアナタノ ナカデ ナンドモ ウマレタ ____________________ 出演 井上幸太郎みょんふぁ(洪 明花) 作・演出 明神 慈音楽 木並和彦照明 木藤 歩衣裳 大西裕也演出助手 海老原邦希写真 松本典子Gデザイン 松本賭至 制作 ポかリン記憶舎協力 ルートカルチャー ゼウス合同会社 (株)CESmodelG Office Shrimp シバイエンジン CAMPFIRE ___________________ もっと見る
「花音」が伊勢・別府巡回します
2013/11/06 13:59ご支援いただきました「ルートカルチャーmeets鶴田真由『花音』」の舞台が、おかげさまで伊勢・別府へと巡回できることになりました。この場を借りて、改めて感謝いたします。 伊勢公演は、伊勢神宮外宮での奉納公演となります。奉納公演はどなたでも無料で観覧いただけます。この特別な場所での奉納公演のために、大変特別な麻布を使った衣装も新たに制作いたしました。 また、別府は鶴田真由さんのご親戚が暮らす縁のある街でもあります。地元鎌倉発の作品を、そうした特別な街で上演できることをとても嬉しく思っています。西日本方面のみなさま、ご都合がつくようでしたら、ぜひお目にかかれれば幸いです。 (動画は、真由さんゆかりの別府公演のためのメッセージです) ◎「花音」伊勢神宮奉納公演 日時: 11月8日(金)午前11:00〜 場所: 伊勢神宮外宮 勾玉池奉納舞台(せんぐう館奉納舞台) ※雨天時は、せんぐう館催事室になります http://www.sengukan.jp ◎「花音」別府公演 日時: 11月15日(金) 20:00★ 11月16日(土) 16:00/20:00★ 11月17日(日) 14:00/18:00★ ※開場は開演の30分前 ※★マークの回は上演後のアフタートークあり。 会場: 永久別府劇場(別府市北浜1-1-12) 料金: 3,000円 (席に限りがありますのでご予約ください) 予約: ベップ・アート・マンス2013公式ウェブサイト、 もしくはベッププロジェクトへお電話にて予約ください 主催: NPO法人BEPPU PROJECT 問合せ:NPO法人BEPPU PROJECT(担当:小山) TEL:0977-22-3560 詳細は、ベッププロジェクトのウェブサイトへ。 http://www.beppuproject.com/newslist/2013/11/1130.html ■「花音-カノン-」伊勢・別府公演 STAFF・CAST 作・演出 明神慈 ドラマトゥルク 山岸清之進 出演 鶴田真由 井上幸太郎 音楽 瀬藤康嗣 木並和彦 照明 仲西祐介 衣装 大西裕也 舞台美術 杉山至 清水貴広 制作 ROOT CULTURE もっと見る
公演終了のご報告
2013/05/28 10:11お陰様をもちまして、先週末に公演を無事終えることができました。CAMP-FIREを通してご支援頂いた皆様方と直接お目にかかれることができたのは、とても感慨深いものがあり、これからの私たちの活動の大きなチカラとなることを実感しております。 まずは鎌倉での公演を終え、これから各地での巡回公演に向けた準備を始めたいと思います。皆様方のご支援に、心より御礼申し上げます。ありがとうございました! なお、フォトブック、台本、公演の写真のプリントのリターンについては、これから制作に入りますので、少しお時間がかかります。もう少々お待ちください。 もっと見る
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