詳しい方はご存じなのですが、抜染プリントは意外と知らない人も多いので
少しだけご紹介します。
抜染(バッセン)という文字が示すように、生地の色から色を抜いてグラフィックを
作る方法で、特殊な抜染専用の溶剤でプリントして
熱プレスして糸から色を抜くイメージを持っていただくと正しいです。
ちなみに普通にプリントする場合は、生地のインクを乗せる「捺染」プリントになります。
でも 見た目では捺染も抜染も分からないかもしれません。
触ってみるとその差がわかります!
普通のプリントだとインク(顔料)を乗せているのでプリント部分に塗膜があるのを感じます
薄いシールを貼っているようなイメージをして頂けると分かりやすいかも。
なので着用でその部分が蒸れるとか
経年でシールがボロボロになったり剥がれたりすることがあります。
▲これは試験的に捺染で作ったプリント 引っ張ると顔料の割れが見えます
対して抜染は、生地の糸自体から色を抜いているので、シールが無い状態のプリントになり、着用に影響がなく、生地自体の経年や風化に馴染んでプリントが残ります。
また、綿100%の生地でしかできないのも特徴です!
▲こちらが製品の抜染プリント 糸の繊維自体に色が入っているのがわかります。(お見苦しい顔のアップをお許しください(笑))
黒いTシャツは今回の出展している柄全ての共通カラーですが、
個人的に黒Tってこの抜染じゃないとダメだという想いもあったので
コストは高くなりますが譲れなかった仕様なんです!
余談ですが、オフホワイトは捺染プリントですが、こちらも特殊なプリント方法を
選んで、抜染と変わらないクオリティを作っています。
オフホワイトを選んだ方もご安心ください!