みなさま、こんにちは。
NPOリンクトゥミャンマーのみやまです。
本日は、このクラウドファンディングで支援が必要と訴えている
「外国人定住支援」とは何か?について
簡単に事例をもとにご説明します。
今日、実際に相談を求めてあるミャンマー人が当会事務所(写真が打ち合わせ場所)に
来所しました。
その理由は、「特殊詐欺にまきこまれたので、対処方法を知りたい」です。
日本に来たばかりの外国人は、日本語の契約書などが読めず、簡単に名義貸しなどを行うグループの活動に巻き込まれます。また、そうしたグループの話を持ち掛けてくる担当者も同じ国出身の外国人だったりします。
まずは消費生活センターに相談しますが、この特殊詐欺は、今回相談にきたミャンマー人に、話を持ち掛けたグループが、犯罪者として指定されないような状況になっていたため、法テラスに電話しました。
今後、法テラスに当会通訳者が当該外国人と共に無料相談に同行し、解決策を探ります。
(なぜ法テラスか:法テラスは低所得者などが法律相談を受けやすくなっている日本政府の制度です。日本に入国したばかりで収入の少ない方が、一般の弁護士相談を受けると、彼らにとっての費用負担が高額になります。そこで法テラスにご相談させていただいております)
このように法律家に相談することになりますと、同行のための交通費や通訳費用などが発生します。
しかし、通訳者が同行しないことには、相談ができないという状況もあります。各行政機関で通訳者を置いている場合もありますが、毎日常駐ではないため、緊急事態の場合は、当会の通訳者が同行したほうが、早く解決します。
また来日したばかりの外国人が、「特殊詐欺」「消費生活センター 」「法テラス無料相談」など知る由もありません。これらの日本社会の制度をお教えしつつ、どのような解決策がベストかを探っていくのが当会の定住支援の活動の一環です。日本社会で問題解決のための法的な手段を、どの人も持ちうるように導く、というのは、あらゆる人の人権擁護につながるのではないでしょうか?
これからも引き続き、必要とされる場面で、できるかぎり外国人と日本人が共に生きやすい環境づくりに尽力したいと思っております。
引き続き皆様のあたたかいご支援をお願い申し上げます。
理事長:みやま