はじめに・ご挨拶
はじめまして。
この度、新ブランド『Deers』を立ち上げました、原本 築(はらもと きずく)です。
奈良で産まれ、奈良で育ち、奈良で暮らしています。
このプロジェクトで実現したいこと
駆除される鹿を「害獣」ではなく「資源」として活かしたい。
奈良市内では”神の使い”とされ、天然記念物にも認定されている鹿。
少し場所が変われば、害獣として駆除されていることをご存じでしょうか。
そんな鹿たちの命を無駄にしない。
駆除される鹿の革を使った革製品を企画しました。
・環境問題に取り組みたいけど方法がわからない。
・奈良県民として奈良のために何かしたい。
・動物好き、鹿好きとして少しでも鳥獣問題に取り組みたい。
・鹿革の製品を使ってみたい。
動機はなんでもOKです!
是非、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
プロジェクトをやろうと思った理由
子宝にも恵まれ、幸せの絶頂の中、コロナ不況により30歳で会社から解雇宣言。
途方に暮れる中、自分に何ができるか必死に考えました。
その中でこの鳥獣問題に出会いました。
奈良市内で育った私にとって、鹿が害獣として駆除されていることは衝撃でした。
少しでも、故郷の環境問題を解決したい。
そういう思いでこのプロジェクトを行うことを決めました。
鹿の鳥獣問題って?
奈良では野生のシカによる農林業被害が深刻です。
年々減少の傾向にはありますが、2020年には約125ヘクタール、東京ドームおおよそ27個分もの被害が報告されています。
その被害を阻止するため、鹿の捕獲が行われています。
こちらは年々増加しており、同年には1万頭以上が捕獲されています。
捕獲のための大掛かりな仕掛けなどに費用は莫大にかかります。
この費用の一部は我々の税金から支払われています。
捕獲された鹿は火葬や埋葬などで処理されてしまいます。
ここにも大きな問題が存在します。
空気汚染や浄土汚染などの環境汚染の問題です。
調べれば調べるほど様々な問題があります。
全ての問題が解決するわけではありませんが、少しでも自分にできることから
始めていきたいと考えています。
鹿革ってどんな革?
通称”革のカシミヤ”と呼ばれる鹿革の特徴は以下の通り
・軽くて、柔らかい
・通気性、吸湿性に優れている
・しっとり柔らかな手触り
・お手入れが簡単
非常に細かい繊維が複雑に絡み合っているため、上記の素晴らしい特徴が生まれます。
Deersのこだわり
このプロジェクトで使用する革は、全て駆除される天然の鹿皮を使用します。
キズや個体差のムラなどの一つ一つを鹿たちが生きていた”唯一無二の証”として
お楽しみいただければと思います。
また、皮から革になる工程を「なめし」と言います。
「なめし」とは原皮の硬質化や腐敗の防止、耐熱性を持たせるために行う工程です。
代表的なものに「タンニンなめし」「クロムなめし」「コンビネーションなめし」
があります。
白においては発色をよくするために「クロムなめし」を採用しております。
「クロムなめし」された革は伝統的な武道具用の革として昔から使用されています。
茶、黒においては最も環境の少ない「植物タンニンなめし」を採用しています。
タンナー様との出会い
やりたいことは決まった。
しかし、肝心の革の入手方法が分からない。
誰が実績のない私の話を聞いてくれるのだろうか。
門前払いもしばしば。
そんな私の話を快く受け入れてくださったのが奈良産業株式会社の南浦さんでした。
知識のない私に懇切丁寧に鹿革について教えてくださり、工場見学、革の提供を
してくださることになりました。
夢に一歩近づいた瞬間でした。
タンナー様のご紹介
奈良産業株式会社は奈良県宇陀市菟田野に所在する皮革製造卸の会社です。
菟田野は奈良県の北東部に位置する自然豊かふな町です。
人口3,800人弱の小さな地域ですが、毛皮の出荷高は全国シェアの45%、鹿革に至っては95%を占めており、その技術は世界随一です。
原皮の仕入れから
1.フレッシング
2.鞣し
3.研磨
4.染色
の工程を最新のシステムと長年培った経験と技術を活かした手作業で行っています。
エコレザーへの取り組み
奈良産業が取り扱う鹿原皮は食肉用動物や、害獣として駆除された鹿の皮です。
それらはこれまで大量廃棄されてきましたが、無駄にせずに「革」としてリサイクルします。
また、奈良産業のある工業地帯一帯は効率的な排水処理や毛くずの処理など、環境に配慮した取り組みに力を入れています。
特に排水処理については、工業地帯一帯の水を一か所の浄水施設に集め、綺麗な真水に戻してから川へ放流しています。
このシステムは全国的にも珍しく、住環境の整備や水質保全に大きく貢献しています。
製品化への道のり
革を入手したら、いよいよ製品化です。
以前勤めていた会社の繋がりもあって、とある企業様にお願いしました。
しかし、ここでも壁にぶつかりました。
当初の打ち合わせではサンプルだけなら3週間もあれば完成すると聞いていたのに一向に仕上がってこない。
他に頼れるところもないので待っていましたが、約3か月待てど仕上がらない。
流石に痺れを切らし、こちらからお断りの連絡を入れ、心が折れそうになりながらも新しい縫製場を探しました。
そんな中で出会ったのが株式会社コルバの西田さんでした。
私のプロジェクトに大変共感していただきました。
何回も打ち合わせを重ね、この業界で様々な仕事をこなしてきたからこその様々なアドバイスをいただきながら…
遂に製品が出来上がりました!!!!
納期も打ち合わせ通り完璧でした♪
縫製場のご紹介
株式会社コルバは革製品の製造卸の会社です。
昭和43年から、50年以上培われてきた技術と100社以上関わってきた実績やノウハウがあります。
また、他社が製造を海外にシフトしていく中、”Made in Japan”を貫いてきました。
以前より印伝など鹿革を使った製品の縫製にも慣れていて最高の商品が出来上がりました!
リターンのご紹介
今回は2つの製品をご用意しました。
・ラウンドロングウォレット
・名刺入れ(カードケース)
また、製品の他に、
「製品はいらないけど応援してるで!」という方や
「今後の購入を検討しているから鹿革を触ってみたい!」という方向けの
・お礼のメッセージと鹿革のサンプル
をご用意しております。
ラウンドロングウォレット
鹿革の素材を最大限にお楽しみいただきたく、デザインはシンプルに仕上げました。
形はかっこよく、個人的にも大好きなラウンドジップを採用しました。
こだわりのポイントとして、コインポケットのファスナーの部分がL字に開きます。
そのため口が大きく開き、小銭が取り出しやすくなっています。
また、カードが12枚も収納でき、男性はもちろん女性にもうれしい大容量です。
奈良好き、動物好きなパートナーへのプレゼントとしてもいかがでしょうか。
名刺入れ・カードケース
財布と同じく、名刺入れもシンプルなデザインで仕上げました。
こだわりのポイントとして、名刺が取り出しやすい機能を付けました。
名刺を取り出すのに少し時間がかかってしまい、お相手を待たせてしまった経験が
ある方は少なくないはず。
そんな悩みを解消いたします。
カラーバリエーション
財布、名刺入れ共に、ホワイト/ブラック/ダークブラウンの3色をご用意いたします。
ご注文いただいてから染色の作業に入ります。
仕上がりはわくわくしながらお待ちいただけたらと思います♪
※画像はイメージです
資金の使い道
今回クラウドファンディングで調達した資金は
・リターンの生産費用(50%)
・ブランド継続の資金(30%)
・CAMPFIRE掲載手数料、決済手数料(20%)
として活用させていただきます。
実施スケジュール
・1月23日 プロジェクト募集期間終了
・1月24日〜1月31日 染色期間
・2月~4月頃 リターンの製造、送付
最後に
ここまでご覧いただきまして誠にありがとうございます。
私の考えに共感していただける方、私の活動を応援していただける方。
あなたの協力が私の大きな第一歩となり、奈良から日本を変えるきっかけとなります。
是非ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
原本 築
リスク&チャレンジ
※本文中に記載させていただいたスケジュールは、あくまでプロジェクト公開時点の予定です。ご注文状況、使用部材の供給状況、製造工程の都合などにより出荷時期が遅れる場合がございます。
※原則として、配送遅延に伴う購入のキャンセルはできませんが、リターン配送予定月から2ヶ月を超えた場合には、希望者に限りキャンセルにて対応させていだきます。
※修理保証内容につきましては、ファスナーの破損や糸切れなどの使用が困難な場合無料で修理させていただきます。経年変化による色の変化や傷につきましてはお受けいたしかねますので予めご了承ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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