はじめに
本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。マイケル・ジャクソンのファンのTEMPAと申します。
現在私はドキュメンタリー映画「Square One」の日本語字幕制作を進めています。「Square One」はマイケルの性的虐待疑惑に関する裁判についてドキュメンタリーの中でも、特に評価の高い作品です。
私がなぜこの作品を日本で広めたいか、以下に理由を説明します。
今も残る「児童性的虐待疑惑」の影響
2019年にドキュメンタリー映画「ネバーランドにさよならを」が公開され、マイケルへの風当たりが再び強くなってしまったのは、多くの方がご存知のことかと思います。アメリカでの放送直後、多くの企業がマイケルの楽曲やイメージを扱うことを躊躇しました。現在でもその影響は根深く残っています。日本での主な例が「ほぼ日手帳」の販売中止です。
2021年8月、人気手帳ブランドの「ほぼ日手帳」は、マイケルをトリビュートした手帳シリーズを販売すると発表。多くのマイケルファンが発売を待ち望んでいました。しかし「ほぼ日」のSNSのコメント欄には「性犯罪者を扱う商品を発売するな」などと批判が殺到。これを受け「ほぼ日」は「顧客の意見を受け、販売を中止する」と声明を発表しました。約1年が経った現在でも販売される兆候はありません。
日本は海外に比べてマイケルへの偏見は少ない傾向にあります。しかし、彼を犯罪者と考えている人は今もなお一定数存在し、それに伴い慎重な姿勢をとる企業が存在するのも事実です。
優れたドキュメンタリー映画「Square One」
「ネバーランドにさよならを」が公開された後、ファンによっていくつかの反論ドキュメンタリーが制作されましたが、中でもこの「Square One」は特に注目を集めました。
「Square One」とは、「振り出し、原点」という意味です。他の反論映画が「ネバーランドにさよならを」の矛盾点を突く作りであるのに対し、この作品が焦点を当てているのは、全ての「振り出し」である93年の疑惑です。「ネバーランドにさよならを」では多くの部分で93年の訴えをベースとしていますが、その「振り出し」である93年の訴えが崩れたとき、それをベースにしていた「ネバーランドにさよならを」も自ずとして崩れていく、というのがこの作品の狙いです。
監督は中国系カナダ人のDanny Wu。彼はもともとマイケルが有罪であると信じていました。
「最初に『ネバーランドにさよならを』を見て、信用できると感じました。映画がアナウンスされた時は、『マイケルファン、こういうものがもう出てきちゃったんだから、諦めなよ』と思いました。彼らはマイケルの音楽が好きだから彼を守っているだけ、そう思ったんです。でも深く調べて、裁判の記録や他の証言を聞いて、考えが変わったんです。そして、このドキュメンタリーが出来ました。」(Newzy 2020年8月13日より)
「Square One」は、4時間以上ある「ネバーランドにさよならを」の3分の1程度の長さにも関わらず、裏付けのある数多くの証言が登場します。
主な出演者は以下です。
・タジ・ジャクソン 3Tのメンバーで、マイケルの甥。
・ジョセフィン・ゾーニー:93年にマイケルを告発したジョーダン・チャンドラーの大学時代の同級生。
・コリー・フェルドマン:「スタンド・バイ・ミー」などで知られる俳優。少年時代にマイケルと親交があった。
・チャールズ・トンプソン:国際的な賞を多数受賞しているイギリスのジャーナリスト。93年の訴訟時、マイケルが「和解」を選ばなければならなかった重要な問題について言及。
Danny監督は、93年以降の一連の複雑な出来事を、簡潔にわかりやすくまとめあげました。アーカイブのオーディオ、ビデオ、記事、法律文書なども適切に使用して、非常に説得力のある内容に仕上げました。
上映イベントとオンラインでの公開
この映画は、ロサンゼルスでのプレミアを皮切りに、中国の8つの都市とオランダで上映イベントが行われました。
ロサンゼルスでのプレミアには、3Tのタジ・ジャクソンや、05年の裁判時マイケルの弁護士だったトーマス・メゼロウ、This It Itのバンドメンバーであるトミー・オーガン、BTSへのインタビューで有名なジャーナリストのリアム・マキューアン、著名なラジオホストのジョン・ジーグラー、女優のロリ・ペティなど数多くの著名人が集まりました。
(↑ロサンゼルスでのプレミアにて。中央がDanny監督。)
(↑プレミアに駆けつけたトーマス・メゼロウ弁護士。)
(↑中国での上映イベントの様子)
各国での上映イベントののち、「Square One」はAmazon Prime Video、Weibo、YouTube、Apple TVなど数多くのプラットフォームで公開され、全プラットフォームでの総再生数は一億回を超えました。またアメリカのAmazon Prime Videoでは、ドキュメンタリー部門内で最も高い視聴者評価を得ました。
なぜ日本に「Square One」が必要なのか
私がこの映画を日本で広めたい理由は、日本にはもっと「説得力のある反論材料」が必要であると思うからです。
先日ツイッターで、「ネバーランドにさよならを」を見てマイケルが有罪であると信じ、マイケルを批判したツイートを投稿した方がいました。その方はある程度知名度と発信力をお持ちでした。私を含めたくさんのマイケルファンが、なんとか誤解を解いてそういった発信をやめてもらおうと、必死に反論のリプライを送りました。しかしあの時、多くのマイケルファンが懸念したのが「必死に反論するあまり、狂信的なファンのように見られて話を聞き入れてもらえなくなるのではないか」ということだったと思います。ファンの反論のいくつかには、言葉をなるべくやわらかくしようと試行錯誤している様子も見られました。しかし、全体で見ると、何十人のマイケルファンが長文で怒りの反論をしている光景になっており、マイケルファンから見ても少し異様に見えました。
必死に反論すればするほど、感情的なファンだと思われ相手にされなくなるというジレンマに、私はいつも無力感を感じます。同じように感じたことのあるマイケルのファンの方は、きっと多いのでは無いかと思います。
しかし一方で、「Square One」には、感情的なファンの意見だと切り捨てられない、確かな説得力があります。
「ネバーランドにさよならを」を見てマイケルが犯罪者であると信じてしまった人には、一言「反対意見の映画もあるのでよかったら見てください」と言って、この映画のリンクを送ることができます。怒りと共に書いた長文のメッセージを送るよりも、聞き入れてもらいやすいと思います。実際、「ネバーランドにさよならを」の視聴者の中には、その公平性に欠けた内容に疑問を感じている方も多くいらっしゃいます。反対意見の映画があることを知ったら、きっと進んでご覧になってくださる方も多いと思います。
お金の使用用途について
・翻訳者への謝礼金:170,000円
・リターン制作費:10,000円
・掲載手数料12% + 決済手数料5% :28,900円
・消費税:17,000円
計 225,900円
クラウドファンディングで集まったお金は、全て翻訳者の方へのお礼として使用します。
謝礼金の金額に関しては、以下のサイトを参考に相場を調べ、設定しました。
https://f-cross.com/eizouhonyaku-column2/expense-price-movies-translation
https://www.brainwoods.com/movie/price.html
https://www.jvtacademy.com/mtc/price/
翻訳を依頼するのは、過去に多くのマイケル関連の英文記事を日本語に翻訳されてきたyomodaliteさんとchildspiritsさんです。 childspiritsさんは大学で英語講師をされている方で、yomodaliteさんは、「マイケルと読書と、、」という、マイケルに関する考察を主にしたブログを長年執筆。このブログでもしばしば二人はタッグを組み、「Square One」についても公開直後にいち早く要約記事を掲載されています(https://nikkidoku.exblog.jp/30840713/)。
本作品の翻訳をお願いするのは、マイケルの疑惑に対して高い関心をお持ちのお二人に依頼するのが最適であると判断しました。
なお、この映画の制作者であるDanny Wuさんとそのチーム、およびこのプロジェクトを進めている私と協力者のBendailさん、リターンを制作してくださるAriaさんはお金を受け取りません。
今後の流れについて
現在Danny監督のチームとは既に連絡がついています。日本語字幕が完成したら、YouTube版の「Square One」に反映していただく予定です。日本語字幕の完成時期は今年11月を予定しております。
アマゾンプライムビデオでの公開も目指しておりますが、アマゾンとの話がついておらず、公開を約束することができないのが現状です。
最後に
多くのマイケルファンが、この「性的虐待疑惑」に長年悩まされ、悲しく悔しい気持ちを感じてきたと思います。「Square One」は、そうした状況を少しでもよくするものだと信じています。この映画に日本字幕を付けることによって、日本のマイケルファンがより自信を持って「彼は犯罪者ではなかった」と声を上げられるようにしたいのです。
どうか一人でも多くの方にご協力をいただけたら嬉しいです。よろしくお願い致します。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行します。
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