2022/07/18 06:00

クラウドファンディングをはじめて1週間が経ちました。
たくさんのみなさまのご支援と、温かいメッセージに励まされております。
みなさまありがとうございます!

本日は、新しく頂戴した本プロジェクトへの応援メッセージをご紹介させていただきます。

メッセージをくださったのはコラムニストの河崎環さん
私が東京生活時代に知り合った大切な方の一人です。
私がはじめてこのプロジェクトの話をした時から、ずっと応援してくださっています。
お忙しい中メッセージを寄せてくださいました!本当にありがとうございます!!

【応援コメントvol.2】
~コラムニスト河崎環さんより~

2021年正月、チダマミさんから「故郷、気仙沼大島の初日の出です」と、一本の動画が送られてきた。

義務教育で教えられた気仙沼と言えばリアス式海岸で東北有数の漁獲高を誇る大漁港、震災前にはそれ以上の知識を持たなかった野暮の極みの私は、震災後に本当の、なんの誇張も修飾もなく文字通り「更地」となった気仙沼大島の浜から遥か遠く海の向こう、消えそうに細い地平線から滲むようにじわりと姿を見せた2021年初の太陽の、その美しさ、スケールの大きさにただ息を呑んだ。
いくつもの命を呑み込んだ海が、10年後に生んだ光。
そんな気がして、目が離せなかった。
チダマミさんは、その風景をみんなに見てもらうために、更地にカフェを建てたいのだと言った。
大島で海を見て育った彼女にとって、海は怖がるものでもなく、リゾートのようにして特別にありがたがるものでもなく、共に生きるものなのだろうと感じた。
あの海にはやはり力があって、なんと公共放送の朝の連続ドラマを引き寄せた。それだけじゃない。誰もが一度はこの目で見なきゃいけない、この目で見てみたい、東北随一の美しい、冷たくてクリアで、だけど温かな光を内包する海。
そんな風景へ遠出するのを、自分の習慣にしてみませんか。チダマミさんたちがたくさん汗をかいて、あの更地に居心地の良いカフェをいま建てています、と、そんな気仙沼からのメールをもらいました。
今となってはただ静かに小さな波を立てる、あの海のそばへ。

<河崎環>
コラムニスト。1973年京都生まれ神奈川育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒。
子育て、政治経済、時事、カルチャーなど多岐に渡る分野で記事・コラム連載執筆を続ける。
欧州2カ国(スイス、英国)での暮らしを経て帰国後、Webメディア、新聞雑誌、
企業オウンドメディア、政府広報誌など多数寄稿。2019年より立教大学社会学部兼任講師。社会人女子と高校生男子の母。著書に『女子の生き様は顔に出る』、『オタク中年女子のすすめ #40女よ大志を抱け』(いずれもプレジデント社)。

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