2022/08/12 11:55

みなさん、こんにちは!
NCSクラウドファンディングチームです。
今回は後半戦の見所をピックアップしました!

後半戦のピックアップは女子チームの第7ラウンドエチオピア戦。
女子チームは直近の第5ラウンドで勝ち、第6ラウンドで引き分け、と2試合連続でポイントを獲得していました。
3連続ポイントが期待される中、下位ボードの大活躍が目立ちました。
まずは三澤選手。序盤からd4, e3とポーンを組む相手に対し、e4を基点としてピースをキングサイドに集め、相手のキングを攻め立てるチャンスを狙いつづけます。
そして13手目、プレッシャーを感じた相手がクイーン交換を望みQf2と引いた瞬間を見逃しませんでした。Bxh2+と見事なタクティクスを決め、ピースアップ(ナイトまたはビショップ1つ分を駒得している状態)に成功。
その後も攻めの姿勢を緩めることなく、順当にピースを交換していき、終盤はルークアップになるまでリードを広げました。
そして最後は芸術的なチェックメイトで勝利!これで日本が1ポイントを先制しました。

しかしエチオピアもすぐさま反撃。第2ボードの小島選手が負けてしまい追いつかれると、第1ボードのエース坂井選手もエクスチェンジダウン(駒損のこと)と苦しい局面に。
そんな中、若手のホープである第4ボードの三津山選手がチームを救う活躍で魅せてくれました。お手本のような序盤の戦い方でポーンアップし、リードを奪います。
相手もすぐさま三津山選手の弱点のbポーンを取り返しにきましたが、三津山選手の冷静な判断が功を奏します。ビショップと二つのルークで相手の弱点であるcポーンに照準を合わせつつ、自身のクイーンをキングサイドに移動。
相手はcポーンをケアすることに手いっぱいの状況で、三津山選手は39手目にRc6とさし、二つ目の弱点であるe6のポーンにも狙いを広げました。
相手も粘り強い手を指し続けましたが、三津山選手は相手のクイーンが7段目から動けないことを利用し、巧みに攻め筋を生み出し相手を翻弄。
最後はクイーンアップとなる美しいタクティクスを披露し勝利!
3連続ポイントを確定させる、三津山選手にとっても記念すべきチェスオリンピアード初勝利となりました!

あの感動をもう一度!と感じておられるサポーターの皆様の想いにお応えすべく、NCSはすべてのラウンドの応援配信をYouTubeにアップロードしております。
再生リストはこちらです。

また、少しでも大会の余韻に長く浸れるよう、数量限定の大会ロゴ入りポロシャツや日本代表ユニフォームをリターンとしてご用意しております。
最後までご支援のほどよろしくお願いいたします。

最終結果まとめ
【オープンチーム】
最終結果:5勝6敗0ドロー
最終順位:107位/188チーム

第1ラウンド 〇 ジブチ 0:4 日本
第2ラウンド ● リトアニア 2.5:1.5 日本
第3ラウンド 〇 日本 3:1 サウジアラビア
第4ラウンド ● パラグアイ 3:1 日本
第5ラウンド 〇 日本 3:1 オランダ領アンティル
第6ラウンド ● ウルグアイ 3:1 日本
第7ラウンド 〇 日本 2.5:1.5 ネパール
第8ラウンド ● モンゴル 4:0 日本
第9ラウンド ● 日本 0.5:3.5 アラブ首長国連邦
第10ラウンド 〇 カタール 1:3 日本
第11ラウンド ● 日本 1.5:2.5 マダガスカル

【女子チーム】
最終結果:4勝5敗2ドロー
最終順位:105位/162チーム
第1ラウンド ● 日本 0:4 スペイン
第2ラウンド 〇 ミャンマー 1:3 日本
第3ラウンド ● 日本 0.5:3.5 アイルランド
第4ラウンド ● 台湾 2.5:1.5 日本
第5ラウンド 〇 パラオ 0:4 日本
第6ラウンド △ 日本 2:2 フィジー
第7ラウンド △ エチオピア 2:2 日本
第8ラウンド 〇 日本 2.5:1.5 キプロス
第9ラウンド ● パラグアイ 4:0 日本
第10ラウンド 〇 日本 3.5:0.5 ホンジュラス
第11ラウンド ● 北マケドニア 3.5:0.5 日本

スコアについて
・各チーム4名の代表選手が4つのチェスボードに並び、同時に対局を行う。
・各ボードの結果に応じた得点の合計を競う。
・勝ちは1点、引き分けは0.5点、負けは0点。
・日本チームの勝利は〇、引き分けは△、負けは●。