お子さんのねんねのご相談を受けていると、しばしば耳にするのが「足をバタバタさせて寝ない」「夜中、ベビーベッドの柵にバンバンとぶつかっている」「ゴロゴロと寝返りを続けて寝ない」「つかまり立ちをして、壁や柵に頭をぶつけている」「座って身体をゆらゆらさせている」などなど。寝かしつけ時の行動でこれらのようなものが見受けられるのは、ご両親からすれば、「なかなか寝てくれない」と心配になるものですよね。でも、実はこの行動、珍しいものではありません。また、赤ちゃん自身が「自分を落ち着かせるための行動」であり眠る前によく見られます。それをご両親が動きを止めてあげようとすることで逆になかなか落ち着くことが遅れてしまって、結果寝かしつけが遅れてしまうことも…。また、真夜中に突然起き上がったり、壁にぶつけていたりするとき。起きてしまった!と焦ってしまうものですが、これ、実は寝ていることがほとんどなんです。レム睡眠のとき、赤ちゃんは大きな声が出て、泣いているように感じたり身体を起こしたり、バタバタとしていたり、立ち上がったり、ハイハイしたり‥‥ご両親からしたら、起きているように感じていても、実は寝ている状態のことが多いとされています。そのとき目が開いていても、です(!)。大切なことは、そこで「寝かせてあげよう!」と頑張るのではなく上記のことを念頭に置いて、「見守ること」。そうすることで、自分で自分を落ち着けることや深い睡眠に再びはいっていくことを早く習得しやすいものです。とはいえ、「身体をぶつけてけがをするのではないか不安」という場合は、もちろん見守るのにじゅうぶん安全な寝室の環境づくりをすることが大切ですね。・これって夜泣きなの?・お腹が空いて起きた時とどう区別すればいいの?・見守り続けたら2時間寝ないんだけど…そんな疑問や不安があれば、ぜひ個別でご相談くださいね。