自己紹介
初めまして!現役理学療法士の川副泰門(かわぞえ たいと)と申します。
僕には夢があります。
それは「誰もが当たり前におしゃれを楽しむことができる世界の実現」です。
そこで、先日行われた「Little Physio〜若手理学療法士の夢に挑戦する大会〜」に挑戦しました。全国から数多くの挑戦者が応募する、第1回目の大会でしたが、本戦で大賞・オーディエンス賞のダブル受賞をしました。
【目次】
□なぜファッションブランドを立ち上げようと思ったのか
□実際にどうするのか
□クラウドファンディングに込めた想い
□最後に
□応援メッセージ
大学卒業間近、知人からの紹介で、当時小学5年生だった義足の男の子に出会いました。
義足の部分がビリビリに破れた洋服を着ていました。
僕らはおしゃれの話で盛り上がりましたが、彼は最後に、吐き捨てるように、こう告げました。
「まあでも、どの服も破けるから仕方ないよ」
洋服に対して悩んでいる人がいる、、、僕にとってとても悔しい事実でした。
その後も義足の男の子のことが頭から離れませんでした。
「もっとたくさんの悩み事を知りたい」と思い、障がいのある方を対象に1人で街頭調査を行い始めました。
義足の男の子同様に洋服で悩んでいる人がいました。
「何とかしたい」と思いました。これが全ての始まりです。
手法として「インクルーシブデザイン」を取り入れます。
※インクルーシブとは「包括」を意味し、デザインプロセスの段階から全ての人を巻き込むのが「インクルーシブデザイン」になります。では僕らが考える「インクルーシブデザイン」とはどのようなものか?説明していきたいと思います。
具体的には
制作物は、デザイン考案の段階で当事者を交えて障がいの有無に関わらず着れるものを制作。
制作過程では、就労支援での制作を行い、作業と人とのマッチング。
僕らは制作物だけでなく、制作過程から「誰も置いていかない」ファッションブランドでありたいと思っています。
そして、このような部分に理学療法士としての「評価」の視点を活かしていきたいと考えています。
理学療法士の「評価」がなぜ活きるのか?
理学療法士の評価は、下記のように定義されています。
「正常と異常、もしくは、障害の質的、量的状況を判断すること」
※【引用文献】木村貞治:理学療法における評価の考え方と進め方,理学療法学,第47巻第1号,P93~101(2020)
また、上記の定義をもとに、対象の方とその方を取り巻く環境や状況を全人的・包括的に評価するICFというものを、普段の臨床では使用します。
これらが制作物、制作過程にどのように活きるのかを説明していきたいと思います。
【制作物】
生活する上で、人間は「更衣」を行わなければなりません。しかし、障がいがあることで、その「更衣」が制限されることがあります。僕も、現場で働く中で「体にフィットするような洋服を着たいけど、麻痺があって着にくいから、ダボっとしたものを着るしかない。着膨れするのは嫌だけど、仕方ない。」などの発言を耳にしたことがあります。そこで、理学療法士の評価の視点を活かし、正常と異常の更衣動作を分析し、どういうシルエットだと着やすくなるのか、どういうデザインだと着やすくなるのか、を考えていきます。
具体的な手段として、プラットフォームを作成し、洋服に対する悩み事を収集します。
対象者の悩みを深掘りし、デザイナー、理学療法士(医療専門職)、対象者を交えて、障がいの有無に関わらず着れる、デザイン性の高いプロダクトの制作を行います。
あなたが悩みを挙げてくれることで、他にも救われる人がいます。
【制作過程】
理学療法士(医療専門職)により、障がいの質的、量的状況を判断します。さらに、ICFを用いて対象者の環境因子や個人因子も踏まえて、適材適所の作業とのマッチングを行います。また、現状の能力では、対象者が希望する作業が行えない場合、必要な運動を提供し、対象者の「自己実現」のサポートを行っていきたいと思います。
具体的な手段として、疾患や機能障害を考慮した作業マニュアルを作成します。来年度に、弊社立ち上げ予定の就労継続支援B型と工場との連携を図りながら制作過程の共有を行います。
まずは、弊社介護施設の利用者様と作業を共有し、作業マニュアルの作成を進めていきます。実は、高齢女性の方は昔ながらの文化もあり、洋裁・和裁が特技・趣味となっている方が多数です。作業を通して「やりがい」や「生きがい」に繋がるかどうかもみていきます。
なぜ、クラウドファンディングをやるのか?
現在、2人の方を対象に、2着の制作を行っています。
1着目
更衣動作全介助の方と、その介助者の声を拾って、制作を行っています。着る側だけでなく、着せる側にも悩みはあります。介助者の「おしゃれなモノを着せたいけど、着せにくい。」という部分も、解決したいと思い、1着目の制作に至りました。生地に関しては、暗い所の移動にも困らない、かつデザイン性にも優れている再帰反射生地を使用しています。街頭調査の中で挙がっていた「夜は人目につきにくいので、暗めの洋服は着れない。」という声も反映しています。普段は、何の変哲もないストライプ柄ですが、光が当たると、写真のようにかなり明るく光ります。
2着目
握力が0、腕の筋力が弱い、車椅子ユーザーの方の制作を行っています。袖口が狭いと着脱が難しく、車椅子の駆動も行いにくいようです。解決策として、袖口を広めに設計しています。さらに、前振り(袖口が少し前を向く)にすることにより、車椅子駆動の課題が解決ができないかと考えています。
これまでは、会社が支援してくれたり、僕の貯金を切り崩して活動資金に当てていました。しかし、これからさらにwebサイトやロゴの作成、リリースに向けた運転資金の調達に苦労しています。それでも、たくさん人が応援してくれており、一緒に汗を流す仲間もいます。
だから、僕はクラウドファンディングを行うことを決意しました。
資金調達ももちろんですが、クラウドファンディングを通して認知の拡大、そして、何より全国の同じ想いを持った、多くの仲間(メディア・企業を含む)を募りたいと考えています。
僕らだけでは、到底叶うものではありません。「障がいの有無に関わらずおしゃれを楽しめる世界」を実現させるためにも、皆さんの力が必要です。ぜひ、協力していただけると幸いです。
【資金の使い道】
【リターン】
リターンについて、以下のようなものを用意してあります。
コミュニティ詳細
限定Tシャツサイズイメージ画像
限定Tシャツサイズ詳細
限定トートバッグイメージ画像
限定トートバッグサイズ詳細
僕はまだ25歳、3年目の理学療法士です。
日々活動を行う中で、様々な言葉をかけられていました。
「あいつは、よく分からんから。」
「理学療法士として、突き進む勇気がなかったから逃げたんでしょ?」
僕も人間なので、誹謗中傷に対する恐怖や不安を、抱きながら生きる毎日でした。
それでも、「おしゃれをしたいのにできない人達」は放っておけないので、前に進み続けました。
そんな中、先日挑戦した大会「Little Physio」では、大賞・オーディエンス賞のダブル受賞をすることができました。本当に嬉しくて、受賞後は涙が止まりませんでした。
「おしゃれを楽しみたい」そんな人達と共に創り上げるファッションブランド。
そして、これが理学療法士としての、新しい働き方の1つになるように頑張ります。
まだまだ未熟者で、知識も経験も不足しています。それでも応援してくれる人がいて、相談に乗ってくれる人がいて、仲間がいます。改めて、この場を借りて感謝申し上げます。
ありがとうございます。
一生懸命頑張りますので、今後とも皆さまよろしくお願い致します。
【高橋尚子(たかはししょうこ)】
株式会社CREIT 代表取締役
"応援メッセージ"
こんにちは。株式会社CREIT代表取締役で車いすユーザーの高橋尚子です。
川副さんとは、約2年前に出会いました。長文の熱い想いのこもったDMをいただいたことがきっかけで交流を持たせてもらっているのですが、その時から変わらず本当に熱い男だなと思います。しっかりとしたビジョンを持って丁寧に計画を練って、実現に向けて着実に突き進むその姿勢に、私自身もとても刺激を受けています。
私は、おしゃれをすることが大好きなのですが、このプロジェクトのビジョンでもある「おしゃれを楽しめている?」と聞かれたら、心からYes!とは答えられないのが現状です。「この服可愛い!」「こんなコーディネートしたい!」と思っても、「着れるかな?」「動きやすいかな?」と機能性を重視してしまうあまり、結局はいつも同じような服装に落ち着くのです。
最近では着られそうな服の中でコーディネートを楽しめるようになってきたけど、障がいを考えずに好きなものを着れる!と想像したら、やっぱり私はまだまだ我慢しているんだなと気付かされました。人それぞれ好みも違えば障がいの重さも違う。誰かの悩みを解決しようとしたら、他の誰かにとってはマイナスになることもあるかのしれない。それはものづくりの難しさだと思います。ですが、川副さん自身がおしゃれをすることが大好きで、理学療法士の目線とファッションを楽しむ一人の人としての目線で、人の心に寄り添い真剣に耳を傾けてくれるので、このプロジェクトの未来がすごく楽しみです。
誰もがファッションを楽しめる世界を実現させてください!心から応援しています!
【国宝孝佳(こくほうたかよし)】
株式会社国宝代表取締役
一般社団法人インクルーシブデザイン協会 代表理事
"応援メッセージ"
皆様はじめまして、大阪で株式会社を経営している理学療法士の国宝 孝佳と申します。
たいとくんとの出会いは知人からの紹介で、名古屋に国宝君が好きそうな理学療法士がいるよと、紹介していただいたのが始まりです。
そこから連絡を取り合って、気づけばたいと君が大阪にきて、うちの研修を受けることが決まっていました。 その研修内容は、大阪の商店街でおじいちゃんおばあちゃんに声をかけて、困っていることを聞いて解決する、と言う営業スキルを上げるための研修です。 普通の理学療法士なら全く話しかけることができずに、そのまま1日が終わってしまうことが多いですが、たいと君は恥ずかしがることもなくバンバン声をかけていて、「本当に度胸があるなぁ」と驚かされたのを覚えています。
その行動力のおかげか、結果もついてきていて理学療法士のピッチコンテストで優勝したり、社内でプレゼンでも新規事業のリーダーを獲得したりと、どんどん結果を出すたいと君を心から尊敬しています。
彼はやる男です。
彼がやることを今後も応援していきたいと思いますし、皆さんにも応援してもらいたいと思っています。皆様、応援のほどよろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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