2022/09/12 08:58

こんにちは

今日は牛のお産について書こうと思います。なぜならお産を控えている牛がいるからなのですが・・・牛のお産と言うのが、私たち繁殖農家に取って最も大事であり最もピンチなイベントであります。牛のお産は90%は牛が自分の力で産み切る事ができると言われているのですが、失敗=子牛の死(親子共に死ぬこともあります。)です。黒毛和牛の繁殖農家は、収入源が子牛だけですから子牛が死んでしまえば種付けから20か月の苦労、餌代などが全てパーになります。ですからできるだけ人間が付き添うのが原則です。 お産の兆候は沢山ありましてお産が近づけば近づくほどその兆候がわかりやすくはなりますがここがまた難しい所でして、牛が何日何時何分に子牛を産むのかまでは分かりません。お産を発見する機械なんかもあるのですが、その機械も完璧ではなく事前察知できず突然お産が始まりその時に機械が感知する事もあります。つまり事故を回避するためには、やっぱり人間の目で24時間監視することが一番近道なんですよね。(私は2時間毎にチェックします。)

さて、今日はなぜお産に付いて書いたかと言いますと実は今お産を控えている牛がいるのです。更に初産です。初産は前述の90%の残りの10%の自力で産めないお産の確率がとても高いので、よりいっそう危機感を持って臨みます。

母牛の名前は「ぽぽ」さんと言います。ウチで産まれて、私たちが初めて0から母牛まで育てた牛です。お産が始まるか?ドキドキしながら今日も牛飼いしていきたいと思います!

それでは