はじめまして。愛媛県伊予市の自然食育フーズ 谷田 八重美(タニダ ヤエミ)と申します。
伊予市といえば、伊予柑(いよかん)といった柑橘類などをイメージされる方も多いかもしれませんね。
もちろん柑橘類も有名ではありますが、瀬戸内海に面した穏やかな気候のため、たくさんの農作物が生産される地でもあります。
そして私も夫や仲間と共に、お米を8.5町歩(85000㎡)大豆を5反(4950㎡)の広さの田んぼや畑でお米、お野菜、お茶を栽培しています。
自然食育フーズの特徴は、自家採種の種にこだわり、循環型農業をめざしていることです。
今回のクラウドファンディングでは、安心・安全のために、そして美味しさにこだわり抜いて作った食べ物をぜひ一度食べてほしいと考えて立ち上げることにしました。
ぜひ私たちが丹精込めて作り上げたお豆腐やお米を召し上がってください!
夫の実家は代々愛媛県伊予市で農業を営む家でしたが、実は私たちが農業を志したのは2014年、すでに50歳を過ぎ、かなり遅いと思われるかもしれない時期からのスタートです。
それ以前は、夫は建設現場でトンネルを掘るなど西へ東へ飛び回っており、私は子育てをしながらそれを見守る、そんな農業とは縁のない生活をしていました。
転機が訪れたのは、夫が53歳の時。
精力的に仕事に打ち込んでいた夫が突然体調を崩したのです。
身体が資本の建設現場の仕事、私もそれなりに気をつけているつもりでした。
毎日の食事や体調管理等、できることはしたはずなのに、どうしてだろうという思いが消えないものの、たった一つだけ気になっていたことがあります。
それは、食材そのものにこだわっていなかったというもの。
野菜はスーパーマーケットで購入し、一円でも安い食材を選んだりしました。
家計を守る主婦として、節約だって大切な役割だと思っていたのです。
「身体は食べるものからできている」
頭ではわかっていても、実践することとができていなかった。
そのために愛する人の健康が害されてしまったのかもしれない。
そんな後悔が背中を押し、私と夫は実家である伊予市に戻り農家を継ぐことにしました。
遅いスタートだったかもしれません。
そして50代から新しいことをスタートすることは決して楽ではありませんでした。
さらに、私たちが取り組もうとしている、自然農法は、簡単ではありません。
私たちの目指す自然農法とは、「より多くの生命が、より豊かに調和する」という考え方のもと、自然とそれを支える生物による営みに人間が正しく関わり、その働きを引きだすことで、人間をはじめ多様な生物が、より豊かになることを目的としています。
自然農法栽培とは、こうした考え方に基づき、生態系を乱す化学肥料・農薬(合成・天然を問わず)の使用を控え、「耕地生態系を充実させて物質循環機能を高め、全ての生き物の役割を認め、より自然の機能を発揮させる」事を原則とした、永続的な栽培をいいます。
そのための適切な有機物の利用、品種や栽培時期を含めた耕種管理の適性化などを技術の基本としています。
何度も何度も失敗しくじけそうになることもありましたが、少しずつではありますが自然農法で育てたお米や野菜の収穫に成功。
さらに育ったお米や野菜から種を摂取し、その摂取した種を育て翌年も栽培する、というサイクルを築くまでになりました。
そして今、私たちは65歳を過ぎても、なお健康に農業に取り組めるほど元気な身体を取り戻しました。
大量に食料が並ぶスーパーマーケットで安い食材を買うことは決して悪ではないけれど、もしもあなたが大切な人を守りたいと思ったら、食べるものがどうやってできているか、一度見つめてほしいなと思います。
そして、あなたやあなたの大切な人の体のために私たちの食材を取り入れることもぜひ考えてみてください。
次世代を生きる人たちが、夢や生活を健康被害によって諦める姿を私はもう見たくないのです。
自然食育フーズは自然農法にこだわったお米や大豆を作っています。
いろいろな野菜や作物を作っていますが、今回はその中からリターンにも用意しましたお米とお豆腐についてご紹介します。
幻のお米「旭」を手作業で栽培
お米は幻のお米『旭』を生産しています。お米というとコシヒカリやササニシキなどが有名ですね。
その源流である『旭』とは、120年前から全く掛け合わせの無い幻のお米ですが、今やほとんど見ることがありません。
それは『旭』が、いもち病、白葉枯病に弱く、また背高のため倒伏しやすく、籾が脱粒しやすいなどの理由からです。
しかも今風の機械農業に向かず手間暇がかかるから、農家にとって扱いやすいお米とは言えません。
では、なぜそんな手間暇のかかる『旭』を作っているかというと、単純に美味しいからです。
あなたは1日にお米をどのくらい食べていますか?
おそらく1合弱から多くても2合くらいでしょうか。
ところが、この『旭』が主流であった明治期ごろ、日本人は一人一日5合も食べていたそうです。
もちろん、おかずが豊富になったことや食の欧米化などの理由はあるでしょう。
しかし、どんなにお腹が空いていても、美味しいものでなくては5合も食べられませんよね。
そのくらい『旭』は美味しいのです。
とはいえ、旭の生産は、確かに幻と言われてしまうくらい作るのが本当に大変です。
機械化せず全て手作業で育てるため、田植え一つとっても、田植え機で一気に植えてしまえるわけでもないので、全て手植えです。
「たくさんの収穫ができるから」「虫がつかずにラクに育てられるから」そんな理由で私たちは妥協するつもりはありません。
本当に美味しい、身体にとって安心できるお米を1苗1苗丁寧に育てています。
ようやく最近では安定した収穫量を保てるようになってきたため、こうしてクラウドファンディングで多くの人にお話しできることが嬉しく思います。
ぜひ一度、5合がペロリと食べられてしまうほどの美味しいお米を味わってみてください。
100%国産大豆でできた昔ながらのお豆腐
豆腐といえば高タンパク低糖質でダイエットや夏場の冷奴、冬にはお鍋に欠かせない食材ですよね。
豆腐の原料である大豆ですが、日本の食用大豆の80%は輸入に頼っています。
農林水産省「【国産大豆の需要動向】」より引用
そして、日本に輸入される農産物の9割程度が遺伝子組み換え作物品種であると推測(すいそく)されると、農林水産省も発表しています。
ちなみに日本では遺伝子組換え作物は「観賞用」のバラを除き、商業栽培はされていません。
当然日本の自然食育フーズで栽培した大豆も遺伝子組換えなど全くしていないものです。
加えて、大豆も手作業でひとつひとつ丁寧に育てています。
さらに出来上がった大豆は、大正8年創業の三好食品さんでお豆腐に加工。
昔ながらの製法を今も守り続けた味は、どんな人にもなぜか懐かしく、しっかりと大豆の味がするお豆腐に仕上がっています。
はっきり言って、このお豆腐は高いです。
一丁400円ですから。
昔の私なら、その価格だけで驚いてしまったのではないかとさえ思います。
しかし、今はインターネット販売や自然食育フーズの会員様に販売するとあっという間に完売。
多くの人がその美味しさの虜となっていただいたようで、一度食べてもらえばその魅力が伝わるのではないかという自信の一品です!
実は、今回のクラウドファンディングでは、多くの方に愛媛県伊予市という小さな町で安心安全で美味しい農産物を作っていること、それを食卓に取り入れてほしいということをお伝えしたい他に、もう一つ伝えたいことがあります。
それは、このプロジェクトでリターンに提供しているファームシェアリングについてです。
ファームシェアリングとは、自然食育フーズの一部の権利をお持ちいただくことで、そこで栽培される農産物を優先的にお納めする、また農業体験や、自分の田んぼや畑で採れた農産物であることをPRするなどの権利をもつなどの特典を用意しています。
このファームシェアリングは、農家にとって新しい取り組みです。
農家の収支は作物を販売することで成り立つため、販売先がない、豊作すぎて価格下落が起こる、そもそも作物ができないなどの理由でとても不安定になりがちです。
しかし、ファームシェアリングは先に農作物の権利を購入していただくため、あらかじめ収益を確定できるというこれまでの農家にはなかった安定が生まれます。
不安定な収益が災いし、日本では農家の跡継ぎは減り、離農していく人が増えている現状については多くの人がご存知のことと思います。
農林水産省:「(3)担い手の動向」より引用
このままでは日本で農業を行うことは難しいのではないかと若い世代の方が考えるのは理解できます。
ですが、このまま日本の農業が衰退していけばどうなるでしょうか。
今年勃発したロシアによるウクライナ侵攻に端を発し、小麦価格が上昇しました。
その影響は食卓にも大きく響いたはずです。
これが小麦以外の食品、輸入に頼っている食品全てに影響したらどうなるでしょう。
先に説明した通り、日本の食用大豆は80%を輸入に頼っています。
家畜飼料などを含めるともっとです。
表:日本の食料自給率(カロリーベース)
農林水産省「特集1 食の未来を支える 食料自給率(1)」より引用
少し大袈裟に感じるかもしれませんが、海外に食糧を頼り続けることは日本にとって、私たちにとって、非常に危ういのです。
安心安全なものを食べることはもちろん、私たち農家のことをもっと知っていただき、農家をもっと身近に感じてほしい、そして日本の農家にもっと目を向けてくれる人が一人でも増えてほしい。
それがクラウドファンディングに挑戦したもう一つの理由であり、日本の農業を次世代に繋いでいくための挑戦です。
日本の農家が健全経営できれば、農家自体が自然農法などさまざまな信念を持ったチャレンジがしやすくなります。
どうかファームシェアリングを通じて少しだけあなたの生活に農業を自分ごとにしていただけると嬉しいです。
丹精込めて作った自然食育フーズの農産物のほか、日本の農家を変えるファームシェアリングなど、さまざまなリターンを用意しました。
◆こだわりの豆腐
◆自然栽培のお米 1キロ
◆幻のお米2キロ+選べる食材セット
◆自然栽培 満喫コース
◆オーナー制度 ファームシェアリング(企業様にもおすすめ!!)
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バリエーション豊かにリターンをご用意しておりますので、詳しくはリターン一覧をご確認ください。
なお、リターンに共通する注意事項は下記の通りです。
①自然食育フーズ会員権について
・次回以降の自然食育フーズのお買い物を20%オフで買うことができます。
・自然食育フーズが存続する限り期限はありません。
・お礼のお手紙と一緒に、今後のご注文用紙をお送りします。
②野菜が収穫できなかった場合
・同じ志を持った仲間農家から調達してお送りいたします。
・季節や当年度の天候によって内容に変更が生じることもあります。(7品目は変わらず)
③農業体験について
・以下の日程にて農業体験が可能です。下記時期のご都合の良い時をお問合せください。
4月15日頃 籾まき/6月18日頃 田植え祭/10月初め頃 稲刈り
・場所 :愛媛県伊予市上三谷2100番地付近
東京より飛行機で1時間半、空港から車で30分
松山駅から車で30分
松山観光港より40分
・所要時間 :2時間程度
みなさまから応援していただきました資金は、丹精込めて作った豆腐を貯蔵する冷蔵庫購入資金の一部として大切に使用させていただきます。
目標金額:30万円
(内訳)
豆腐を貯蔵する冷蔵庫(200万円)の一部
リターン商品の送料等
CAMPFIRE手数料その他諸経費
※目標金額30万円を上回った場合、引き続き冷蔵庫の費用を工面するためにネクストゴールチャレンジをいたします。
<スケジュール>
10月30日:クラウドファンディング終了
11月〜:ファームシェアリングに関するご案内を随時連絡開始
12月〜:お米や豆腐などリターン商品を随時発送開始
まずはここまでご覧いただきありがとうございます。
私は夫の体調を崩したことを発端に健康と食について考えを改め農業に取り組むことにしました。
苦労もありましたが、なんとか自然農法にこだわり、循環型農業のサイクルを作ることができるようになりました。
そして、子どもたちもこの考えに賛同してくれ、担い手として今農業に携わってくれています。
日本の技術を使ってアジアへの農業指導などにも積極的に取り組んでくれていることもあり、頼もしくもあります。
親としては、こうやって子世代へ日本の農業を繋いでいけたことを自分たちなりに誇らしくもありますが、自然食育フーズだけでこの取り組みが完成しては意味がありません。
次世代を担う今の働き盛りの方々、そのお子様たちたちみんなが健康的な食卓を囲み、それを提供する農家が決して無理することなく農業そのものに集中していくことができれば、これ以上のことはありません。
そして、どんなに世代が変わっても、人は食べるものでできています。
どうかこれを読んでくださっているあなたが口にするものが、あなたの健康を作るものでありますように。
そしてそれを提供できる農家が増えることを願っております。
どうぞ応援よろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
■食品表示について■
◆名称:精米
原料玄米:単一原料米
産地: 愛媛県伊予市
品種:旭1号
年産:2022年産
精米時期:適宜
販売者:自然食育フーズ
愛媛県伊予市市場429
発送方法:6月〜11月ゆうパックチルド発送、12月〜5月常温発送 ※季節によって配送方法が異なります。
◆商品名:絹豆腐
原材料:大豆(国産)(遺伝子組み換えでない)/凝固剤(室戸の塩にがり)
容量:300g
消費期限:商品表面に記載
保存方法:要冷蔵10℃以下
製造者:三好食品 古家 信吉
愛媛県伊予市米湊1725
発送方法:ゆうパックチルド便
◆商品名:おぼろ豆腐
原材料:大豆(国産)(遺伝子組み換えでない)/凝固剤(室戸の塩にがり)
容量:250g
消費期限:商品表面に記載
保存方法:要冷蔵10℃以下
製造者:三好食品 古家 信吉
愛媛県伊予市米湊1725
発送方法:ゆうパックチルド便
◆商品名:玄米甘酒
原材料:米(国産)
容量:250g
賞味期限:パッケージに記載
保存方法:直射日光を避け、冷暗所に保存
製造所:マルカワみそ株式会社
福井県越前市杉崎町12-62
販売者:自然食育フード
愛媛県伊予市市場429
発送方法:ゆうパックチルド便
◆商品名:赤米甘酒
原材料:米(国産)、赤米(国産)
容量:250g
賞味期限:パッケージに記載
保存方法:直射日光を避け、冷暗所に保存
製造所:マルカワみそ株式会社
福井県越前市杉崎町12-62
販売者:自然食育フード
愛媛県伊予市市場429
発送方法:ゆうパックチルド便
◆商品名:紅まどんな
※農薬:栽培期間中不使用 肥料:栽培中化学肥料不使用
容量:3kg
産地:愛媛県
発送方法:6月〜11月ゆうパックチルド発送、12月〜5月常温発送 ※季節によって配送方法が異なります。
◆商品名:米粉
原材料:うるち米(愛媛県産100%)
容量:500g
賞味期限:2023年11月
保存方法:高温多湿を避けて保存ください
製造所:直粉砕機にて
原材料生産及び販売者:谷田日出三
愛媛県伊予市市場429
発送方法:6月〜11月ゆうパックチルド発送、12月〜5月常温発送 ※季節によって配送方法が異なります
◆商品名:きのこセット(乾燥きくらげ、乾燥椎茸)
原材料:あらげきくらげ、原木しいたけ
産地:愛媛県
容量:乾燥きくらげ10g/乾燥椎茸40g
保存方法:直射日光、高温多湿を避けて保存ください
販売者:株式会社シードバンク
愛媛県伊予市市場429
発送方法:常温発送
◆ 商品名:野菜(7品目)セット
発送時期により旬の野菜をお送りします。内容は参考までにご覧ください。
春/人参,玉ねぎ,小松菜,ズッキーニ,レタス,大根,じゃがいも
夏/きゅうり,人参、ナス,ししとう,オクラ,ピーマン玉ねぎ
秋/サツマイモ、サトイモ,春菊,人参,ごぼう,空芯菜,三度豆
冬/人参,ネギ,ブロッコリー,ほうれん草,大根,レタス,白菜
発送方法:6月〜11月ゆうパックチルド発送、12月〜5月常温発送
※季節によって配送方法が異なります。
※野菜の生産と販売について、天気の都合で自社の製品だけで調達できない場合は、自然農法の実施者の仲間から集める場合もあります。
◆商品名:温州みかん
容量:5キロ
産地:愛媛県
発送方法:6月〜11月ゆうパックチルド発送、12月〜5月常温発送
※季節によって配送方法が異なります。
その他:訳あり商品のため、キズあり果実が混ざります。大きさや味がバラつくことがあります。
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