イワミアーツプロジェクトは、島根県大田市温泉津町出身の舞台俳優「竹内大樹」が発起人となり、島根県民と東京を中心に活躍する芸術家が集まって立ち上げた、「芸術による石見地域のまちづくり計画」です。
「石見(いわみ)」とは島根県西部のことを指し、この実行委員会では過疎化の一途を辿る石見地域を、芸術によって活性化させる事を目標とし、幅広いジャンルの芸術作品を創作、上演、展示するだけでなく、それらの「芸術を通して」自らの住む地域、日本や世界を構築する社会や経済について考える「シンポジウム」を開催するなど、様々な観点から石見地域の発展に繋げたいと考えています。
まだまだ小さな企画ではありますが、プロジェクトの回数を重ねることで徐々に様々な分野の芸術を取り入れ、最終的には石見を中心とした【総合芸術祭を開催すること】(演劇、音楽、体験型アート、現代美術、絵画、映画など様々な分野の芸術表現を一度に集め開催する芸術祭)を目指し、3回目となる開催を計画しています。
今回は新たに、現代美術・音楽の分野のワークショップと展示、コンサートの実施を計画しています。
今回の開催場所である島根県西部・石見地域にある旧温泉津町には「石見銀山遺跡とその文化的景観」として、世界遺産にも登録されている港町があります。 温泉津(ゆのつ)は大量の銀を世界に向けて積み出すだけではなく、北前船の寄港地や銀山で働く人々に物資を供給するための役割も果たし、最盛期には30軒もの廻船問屋が軒を連ねて、大いに賑わいをみせました。そのため古くからの商家、旅籠といった建物があちこちに残っている他、名前の通り温泉のある港町です。温泉街としては初めて国の重要伝統的建築物群に指定されました。温泉津温泉街温泉津温泉(ゆのつおんせん)には1300年の歴史があり、旅の僧が湯に浸かって傷を治している狸を見つけたとか、縁結びの神様「大国主命」が病気のウサギをお湯に入れて救ったことから始まった、ともいわれています。
共同浴場は「元湯泉薬湯」と「薬師湯」の2箇所あり、「薬師湯」は「日本温泉協会」の天然温泉の審査で最高評価の「オール5」を受けました。 両方とも源泉に一切手を加えない、生の温泉が浴槽に入っており、現在もその薬効の高さから入浴者のたえることがありません。
また、伝統芸能「石見神楽」(八調子)が盛んな地域でもあり、各地の神社で行われる奉納神楽のほか、毎年夏には砂浜に特設ステージを建て、海に沈んでいく夕日を背景に神楽を舞う「海神楽」や、毎週土曜日の夜には温泉街の龍御前神社にて夜神楽公演が行われています。金糸、銀糸の豪華絢爛な衣装と、石見人の気性そのままに、大太鼓、小太鼓、手囃子、笛を用いて、速いテンポの囃子の中、舞手が舞うのが特徴です。
そんな温泉津町も、平成 23 年 4 月に小学校4校が統合、中学校1校も平成 26 年 4 月に隣接する旧仁摩町内の中学校と統合、旧温泉津町内には小学校が 1 校のみ残っていますが、いずれはその小学校も廃校となる危機に直面しています。
私を含め、すでに多くの町の人が、自らの学び舎である保育園、小学校、中学校を失っており、故郷が消えていく虚しさを実感しています。
なぜこのような事が起こるのかと突き詰めれば、現代社会の資本主義そのもの「効率至上主義」により、人口が都市などに集中し、温泉津町だけでなく石見地域全体が過疎高齢化したことが一因にあります。若者の流出に伴う少子化の進行とともに高齢者のみの世帯も増加し、集落活動の維持が困難な状況も出てきています。
このまま行けばさらに人離れも加速し、人が消え荒れ果てた農村や集落も増えることでしょう。なにか大きな変革がない限り、それは近い未来に必ずやってきます。
この問題は石見地域に限らず、日本各地の市町村で起こっています。
石見地域のような過疎地域の面積は、実に日本国土の57%に及びます。
つまり石見の問題を解決することは、日本の過疎地域の課題を解決する事にも繋がります。
アートの役割は【人の認識を揺さぶる】こと。
歴史ある世界遺産の街で総合芸術祭を開催する。 様々な芸術家を連れてきて、地域の特性を生かした形で芸術作品を創る。 面白そうだけど、とても難しい企画です。
そもそも、島根県は映画館ですら日本で一番少ない県であり、石見地方では温泉津町が含まれる大田市、隣の江津市、その隣の浜田市にも映画館は一つもありません。 さらに、美術館や劇場も全国的に少ない地域であり、それによって、ある場所に足を運んでアート作品を観ると言う文化が、石見神楽以外は無くなっていると言っても過言ではありません。
そういった中で、そもそもなぜ直に芸術作品を見せる必要があるのか。それは、アートには、人の認識を揺さぶる力があるからです。
アートについて面白いところは、人間に驚いているということです。 こういう人にもこういう秘密があり、こういう感受性がある、この人にはこんなふうに狂わせるような思いがあるんだ、と言う驚きの発見方法と、一般的な考え方、常識からはこう見えるかもしれないが、違う角度から見るとこう見える、人間はこういう風に理解するんだなということを、アートは教えてくれます。
たとえば100人の中に、一人の変わった人が居たとします。
その人はマニュアルに従えば、平均値から外れた落第者です。 アーティストの使命とは、その落第者と「勘違いされている」1人の人間にも価値がありますよ、ということを勇気をもって言うことです。
その人には違う見方をすれば、とてつもない可能性を秘めているかもしれないし、素晴らしい創造性で新しい物を生み出すかもしれない。それを他者が発見してあげることで、誰にも負けない能力を開花させるかもしれない。
過疎地の文化的な可能性
これは過疎地についても言えることで、私の生まれ故郷である石見地域も、ほとんどの町が過疎地と呼ばれていますが、歴史的にも芸術的にもたいへん素晴らしいところ、面白いところがたくさんある。 だから、経済的に発展している都市などからみると、過疎地域だと一括りにされている場所にこそ、たくさんの文化的な可能性があるということを、このプロジェクトを繰り返し開催することによって地域内外へ私達アーティストが発信し、それによって、観客の人々が新たな角度から地域の魅力を発見する手助けになることを願っています。
その発見こそが、地域全体を元気にする足掛かりとなると信じています。
新型コロナウィルス感染拡大は、ライブエンターテイメントを中心に、多くの文化芸術活動に影響を与えました。それに伴い、子供たちの鑑賞・体験の機会も多く失われ、楽しみだけでなく、そう言った新たな発見の機会も失われてきました。皆様に措かれましても我慢の多い期間が続いていることと存じます。
しかし、こんな時代だからこそ、「大人と子供たちが一緒になって、芸術を体験できる場を提供したい」という思いを、イワミアーツプロジェクト実行委員会一同は強く持っています。
■ 第1回(2020年1月):演劇公演
温泉津温泉街にある築150年以上の古民家で、演劇公演!
明治時代に建てられた古民家ゲストハウスにご協力いただき、劇団晴天「共演者」昼夜公演を行い、述べ105名の方にご覧頂きました!
真冬にも関わらず、お客様の熱気に会場が包まれておりました。
- 劇団晴天「共演者」昼公演感想まとめ
- 劇団晴天「共演者」夜公演感想まとめ
■ 第2回(2021年11月):体験型アート展 & 演劇ワークショップ
Ponboksの遊べる体験型アート展「石ころ花の発見」
不思議な体験を生み出すクリエイター・Ponboks(ポンボックス)による「体験型アート」の遊べる作品展を開催。地域の財産である旧小学校の校舎を、体験型アートの舞台にすることで有効活用し、地域住民にも馴染みやすく、アートが身近で心温まるものになるよう企画しました。
体験型アートは、プログラミングやプロジェクター映像、センサー機材などのデジタル技術によって構成され、鑑賞者が介入することにより、その世界観や驚きに感覚的に触れることのできる形式の作品です。石見の伝統芸能「石見神楽」で実際に使われる神楽面にプロジェクションマッピングで絵付けを行う「ハッケンペイント」など、全4作品の体験型展示を行い、老若男女220名ほどの方にご来場いただきました。4日間の会期中、毎日来場するお子さんもいるなど、夢中になって楽しむ様子がとても印象的でした。
- 「石ころ花の発見」WEBサイト
- ハッケンペイント(石見神楽面 ver.)
劇団晴天「演劇が生活に繋がるワークショップ」
温泉津温泉街にて『共演者』の公演を行った「劇団晴天」のメンバーが、どんな方でも参加できる演劇ワークショップを開催しました。
脚本作りや、朗読、ダンスなど、5つの講座を開講し、日々の生活と演劇をつなげる楽しい時間をつくれるよう企画しました。
日時:2022年11月11日〜13日
場所:湯里まちづくりセンター(旧温泉津町立湯里小学校)、道の駅「ごいせ仁摩」ステージ
開催内容:演劇、現代美術、音楽の催し 全11個のプログラム
【演劇】
- 劇団晴天「演劇が生活に繋がるワークショップ」
(①脚本 / ②朗読 / ③ダンス / ④演技 / ⑤体幹トレーニング)
【現代美術】
- 葛本康彰 / ①つくるワークショップ「自然のカタチ」
- 葛本康彰 / ②えがくワークショップ「景色をうつす」
- 葛本康彰 / 現代美術作品展示
【音楽】
- ジャイアン谷口 / 打楽器奏者による「フリモノワークショップ つくって・ふって・ふれあおう」(①楽器演奏 / ②楽器制作)
- ジャイアン谷口 / 無料ミニコンサート
【演劇】劇団晴天「演劇が生活に繋がるワークショップ」
昨年度も好評だった下記⑤つの講座を、「劇団晴天」のメンバーが開講予定!
①脚本体験ワークショップ
②朗読体験ワークショップ
③ダンス体験ワークショップ
④演技体験ワークショップ
⑤体幹トレーニングワークショップ
本年も東京を拠点に活躍するプロの俳優や演出家が島根にやってきます!
「劇団晴天」
気が付かないふりをしたい現実から目を逸らさず、辟易しない優しさを誠実に描く。無自覚な心の傷に沁みる、 明日もがんばろうと思える演劇。シンプルな会話と本当の音がする物語で、センスでもアートでもシュールでもない、次世代のスタンダードを目指す。2015年佐藤佐吉賞優秀脚本賞、2017佐藤佐吉賞主演女優賞(鈴木彩乃)を受賞
- 劇団晴天のホームページ
【現代美術】葛本康彰 / 現代美術ワークショップ
現代美術作家【葛本康彰】氏による現代美術ワークショップを開催します!
①つくるワークショップ「自然のカタチ」
石見近辺で収集できる流木などの素材によるモノづくりワークショップ。 葛本氏の作品は、自然現象や素材の特性の活用を重要視しているほか、言葉も重要な位置づけにあります。 本ワークショップでは前もって最終的に作るものを設定せず、 素材の形状や質感から連想される言葉やイメージをもとに、色を塗ったり、違った素材どうしをくっつけたりして作品制作を行います。
②えがくワークショップ「景色をうつす」
不織布に絵を描くワークショップです。パンデミック以降、マスクの素材として身近になった不織布ですが、その薄さゆえの光の透過や、風にあおられて揺らめくさまの美しい素材でもあります。
本ワークショップではそうした不織布の特性を活かして、不織布越しに見える景色やシルエットを描きます。描いた不織布は風になびかせたり、体にまとったりして遊ぶこともできます。
【現代美術】葛本康彰 / 現代美術作品展示
現代美術作家【葛本康彰】氏による現代美術作品展示をワークショップで制作した参加者の作品とコラボレーションする形で行います。
「葛本康彰 (くずもと やすあき)」
1988奈良県生駒郡出身 現在、滋賀県大津市在住 京都精華大学芸術学部造形学科 嘱託助手(2021~) 2021年度平和堂財団芸術奨励賞 受賞
彫刻家。人間と外界(自然)の関わりについて、独自の手法による 作品制作及びその発表や、いわゆる“里山”と呼ばれている場所での 野外芸術企画の運営を通して考察している。
- 葛本康彰 ホームページ
- 葛本康彰 Instagram
【音楽】ジャイアン谷口 / 打楽器奏者による「フリモノワークショップ つくって・ふって・ふれあおう」
打楽器奏者「ジャイアン谷口」氏による、ワークショップを開催!
打楽器、と一口に言っても様々な楽器があります。太鼓、木琴、シンバル、ドラムセット、、、一つ一つの楽器はそれぞれの魅力を持っています。
そして 振って音を出す、いわゆるフリモノ楽器は扱い方がシンプルで、その中でも シェイカーは気軽にやれる特徴があります。今回のワークショップではこのシェイカーに焦点をあて、通常の使い方の枠を超えてアンサンブルを行うこと により、今までとはちょっと違った音楽の楽しみ方が出来るようなことが目的となっています。
加えて2日目のワークショップには、身近にある物を使って楽器の制作も体験してもらうことで、より身近に打楽器を感じてもらいます。
【音楽】ジャイアン谷口 / 無料ミニコンサート
本年11月12日には、昨年より会場を一つ増やし、大田市のアーティストとコラボしたミニコンサートを世界遺産「石見銀山」にほど近い、道の駅【ごいせ仁摩】にて開催予定❗
「ジャイアン谷口」
岡山県出身の打楽器奏者。中学校で吹奏楽部の打楽器パートに入ったことが音楽のはじま り。その後、仙波清彦と出逢い、アシスタントをやりながら様々な音楽、また邦楽囃子も学ぶ。その他、コンガやジャンベなどラテン楽器を石川雅康に師事。現在は『仙波清彦とカルガ モーズ』、『お囃子プロジェクト』を主にライブ活動などを行っている。その他、舞台音楽として は『もとの黙阿弥』(2015)、『鬼とゆうれいの朗読狂想曲』(2019)、『YUKUE -みつばち-』(2021) などに、テレビ出演としては Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』のMV、BSフジ『HIT SONG MAKERS ~栄光のJ-POP伝説~』青山純追悼スペシャル などに出演。今後のスケジュール
2022年 10月1日 ポスター配布開始
2022年 10月31日 クラウドファンディング終了
2022年 11月11日〜13日 イベント開催
2022年 11月初旬 〜 2023年2月 リターン発送
もともと営利を目的とした活動ではないため活動資金も乏しく、さらに今回もコロナウィルス感染防止処置として、入場制限も行います。そのため、入場料金だけではすべての経費を補填することができません。 そして、この試みは決して一過性のものではなく、支援くださった方々と思いを共有し、今後に繋げていくプロジェクトです。
イワミアーツプロジェクトの活動理念にご共感頂けましたら、是非ご支援をお願いいたします!
現在、イワミアーツプロジェクト2022を応援してくださっている団体、企業を併せてご紹介いたします。
【後援】
(順不同)
島根県
島根県教育委員会
大田市教育委員会
(公財)大田市公園・体育・文化事業団
山陰中央新報社
島根日日新聞社
◆ 資金の使い道・実施スケジュール
CAMPFIRE手数料(決済手数料含む)約14万円、リターン品代約16万円を差し引いた 【50万円】を、以下の内訳で使用させて頂きます。
講師の宿泊費及び食費、東京からの往復交通費、会場入場者全体の保険料、 会場設営費(機材購入含む)、 PCR検査代金 コロナ対策費(アルコールスプレー、手指消毒液、デジタル体温計等)その他、の経費に充てさせていただきます。
※東京や全国の感染状況の悪化を鑑み、各ワークショップ内容、現代美術展示内容が変更になった場合も、ご返金のご対応はできません。来年度以降の運営費に補填させていただきます。ご了承くださいませ。
◆ 感染症予防対策への取り組み
・参加アーティストには、移動日の7日前から本番終了まで体温、体調チェック表に記入を義務づけ、異変があれば参加を中止し致します。
・感染症拡大予防のため、入場者にはマスク着用、入場時に検温(37.5度以上の方の入場を禁止します。)・手指消毒・連絡先確認を実施します。
・玄関口、展示室前に消毒液を設置し、感染および拡散防止に努めます。
・階段、展示室、廊下、人の手が触れる場所は定期的に消毒を実施します。
・ワークショップはなるべく広い部屋で換気や手指消毒を十分に行い、マスクを着用して実施させていただきます。
・各種展示、ワークショップは、人数を制限して実施します。
◆ リターンのご紹介
・500円 【リターン不要支援】コース。
・1500円 【DM郵送】コース
・2500円 【オリジナル動画】コース
・3500円 【オリジナル缶バッチ】コース
・5000円 【パンフレット芳名記載】コース
・5500円 【葛本康彰オリジナルポストカード×3枚】コース
・10000円 【オリジナルトートバッグ】コース
・15000円 【共演者DVD】コース
・30000円 【名入り提灯】コース
・50000円 【全力応援】コース
こちらにはリターン一覧のみ表示します。詳細はリターン欄をご確認ください。
リターン品となっている全ての商品の著作権は、購入後も創作者に帰属します。
◆ おわりに
イワミアーツプロジェクトは【石見地域を中心とした大きな総合芸術祭を開催すること】を目標に、一歩一歩、歩み続けます。
皆様の暖かいご支援ご協力のほど、よろしくお願い致します!
<プロジェクトについて> このプロジェクトは県外在住のアーティストと地元住民とで編成される実行委員会(IWAMI ARTS PROJECT実行委員会)で運営を行います。
<募集方式について> 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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プロジェクトページの中で使用している画像、動画は全て作者、撮影者の許可を得て掲示しております。本プロジェクトページ内の写真、動画、文の許可の無い転載は、ご遠慮ください。
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■ 特定商取引法に関する記載
●販売事業者名、代表者指名、事業者の所在地、事業者の電話番号は、請求があり次第提供致しますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡ください。
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
最新の活動報告
もっと見る活動継続に向けて、2024年度のクラウドファンディングを開始いたします!
2024/11/21 00:24こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
IWAMI ARTS PROJEC 2023 演劇公演を、文化庁事業として開催致します。
2023/06/16 00:01文化庁 令和5年度「文化芸術による子供育成推進事業ー文化施設等活用事業ー」にイワミアーツプロジェクトの企画が採択されました!それに伴い、6月20日に【IWAMI ARTS PROJECT 2023】 演劇公演が、大田市内の小中高生を対象として、大田市民会館大ホールで開催されます!今回、演劇公演を行なって頂く劇団は、東京都中野区に専用劇場を持ち、全国各地でも演劇公演を行なっている【東京演劇集団 風 】です。公式ホームページ「 https://www.kaze-net.org/top 」演目は「Touch」(バリアフリー公演版)「Touch~孤独から愛へ」(原題「ORPHANS(孤児たち)」)は、1985年にシカゴで上演され、オフブロードウェイで絶賛を浴び、1987年には映画化もされた作品です。 作者ライル・ケスラーは、ニューヨーク、ロスアンゼスを中心に、演劇の持つ創造性を使って、リスクを負っている子どもたち、精神治療を必要とする患者、ホームレスの人たちとのワークショップを30年以上に渡って行い、閉ざされた心を開いていく活動を実践しています。この作品も、そこでの経験を通じて描かれたものです。あらすじ 北フィラデルフィアのアパートの一室。アレルギーの発作でほとんど外に出られない弟フィリップと、不良の兄トリート、2人の孤児の兄弟が暮らしている。ある日、2人の前に現れた謎の紳士ハロルド。ハロルドは彼らを「デット・エンド・キッド(行き止まりの子どもたち)」と呼び、「元気づけてあげよう」と手を差し伸べる。次第に心を開いていくフィリップ、それとは対照的に触れ合いを拒絶するトリート。 「孤児」である3人の出会いが、孤独を抱えながらも、真剣に相手と向き合うことで、新たな一歩を発見していく。ーーーーー 東京演劇集団風は1991年に原題「孤児たち」でこの作品を初演しました。翌年1992年からは全国巡演公演を開始し、「Touch-触れること」に焦点をあて、『Touch~孤独から愛へ』とタイトルを変更。初演から延べ50万人もの子どもたちが、この作品と出会い、お互いに影響を受けながら育てられた作品です。ーーーーー東京演劇集団風の〈バリアフリー演劇〉東京演劇集団風は2019年から、視覚・聴覚障害の当事者の方たち、障害者施設職員の方たちと研究会を重ね〈バリアフリー演劇〉の試みを開始しました。同年に劇団の代表作『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』『星の王子さま』、2021年には『Touch~孤独から愛へ』をバリアフリー化し、2020年から全国の小中学校や、視覚・聴覚支援学校、特別支援学校においても公演を行っています。舞台手話・字幕・音声ガイドの情報保障に加え、あらゆる人が舞台に触れて、劇空間をイメージできるバックステージツアーや舞台説明、出演者の自己紹介、俳優・スタッフとの交流などを行い、見て、ふれて、感じる実体験を大切に上演を行ってきました。現在バリアフリー演劇は障害支援施設や特別支援学校だけでなく、全国各地で実施され、「障害を持つ家族と一緒に楽しむことができ、初めて演劇の感想を話し合うことができた」「手話や音声ガイドなど、いま社会の中で必要とされている人との相互理解について、改めて考えられる機会になった」などの感想も寄せられました。「人間の多様性や違いを理解し、共に生きる豊かさを学ぶ場」「インクルーシブ教育」「思いやりの心を学び、ひとりひとりが輝く教育」など、共生社会の学びのひとつとしても、捉えなおされています。バリアフリー演劇の試みは障害の有無、地域や経済的な環境の格差に関わらず、すべての人たち、子どもたちが自由に芸術を体現し、それぞれの感性や可能性を発揮するための、新しい芸術の実践となっています。ーーーーー今回の公演は6月20日に、大田市内の小学生〜高校生と、教員の方や保護者の方までを対象に行います。『上演時刻』①開場:9時00分、開演9時30分~12時00分②開場:13時00分、開演13時30分~16時00分(現在、全21校中、17校が観劇予定となっています。)詳細は、参加する各学校から通達されますので、対象者の方々は学校からのお知らせをお待ちください。今回参加する学校の対象者ではない方でも、ご興味ある方は、事前にイワミアーツプロジェクトまでご相談ください。(席に限りがありますので、参加できなかった学校の保護者の方や、地域内の未成人の方、石見地域のまちづくりに興味のある方を優先致します。)メール iwami_arts@yahoo.co.jp貸切公演ですので、出来るだけご連絡の上お越しください。#イワミアーツプロジェクト#島根県#大田市 もっと見る
イワミアーツプロジェクト、リターン「提灯」コース
2022/11/11 01:18イワミアーツプロジェクトのクラウドファンディングにご協力頂きまして、誠にありがとうございました!画像の通り、「提灯」コースの方々へのリターンとして、会場正面にお名前入りの提灯を飾らせて頂きました。イワミアーツプロジェクトが続く限り、継続して飾らせて頂きますので、これからもよろしくお願い致します! もっと見る
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