ダレスバッグ専門の職人が、1から丁寧に作り上げた一品を工房からそのままあなたのもとへ。
市場ではなかなか見ない、本格的な「女性向けダレスバッグ」ができました。
メンズモデルをただ小さくしただけではなく、女性のための、長く使えるダレスバッグをと職人が本気で考えて作ったのが、<イルマ>です。
Irma<イルマ>【Premium ルガト】Brick・GoldLock
イルマはフォーマルでも十分ご活用いただける上品なフォルム。デイリーでも活躍する華やかなカラーに十分な収納力を備えた、大人の女性のためのダレスハンドバッグです。
Irma<イルマ>【Dollarino】SilverPink/Abyss・GoldLock
イルマはダレスバッグによくあるスタイルの、大きな錠前が鞄前面に来るタイプではなく、枠に取り付ける「枠錠」タイプです。
鞄のシンプルなデザインを邪魔せず、錠前タイプの鞄に不慣れな方でも開閉がしやすいものを選びました。
もちろん鍵が付属します。鍵付きの鞄はクロークなどに預ける際にも安心感がありますので、観劇などのフォーマルなシーンにも向くと思います。
大きく開ければ口金がバネのようになって開口部を固定できます。
閉めるときは口金の合わせ目部分を軽く押してやれば、自然にマチがたたまれて閉じていきます。
「パチン」ときれいな音を立てて、きれいに閉まるハンドバッグ。
今では中々見かけなくなった、この少しクラシカルな可愛らしさをお手元で楽しんでいただけたらと思います。
持ちやすさ、使いやすさを考えたハンドル、サイズ感。
イルマは最初、半丸手と呼ばれる半円状のハンドルが特徴の一つでしたが、芯材の入手が難しくなってきたことで、ごく一般的な丸手ハンドルに仕様を変更いたしました。
また、ハンドル周辺の構造も後発のノーマと同じにし、それに伴い、細部に変更を加えております。
さらに、ご使用シーンなどを考えあわせ、傷や水濡れなどにも比較的強く鮮やかな発色を長く保つクロム革を標準仕様としてセレクトいたしました。
革の質感や色を十分楽しめるよう、よりシンプルに丈夫なつくりとなっております。
使用する革も厳選し、細部の仕上げも丁寧に。
確かな技術で計算された構造により、開閉で自然にマチがたたまれて鞄の側面は美しいカーブを描きます。
お使いの際に特に形を整える必要などもありません。
さらにコバ(革の断面)は丁寧にカドを落とし、塗り磨き処理を行い、滑らかな手触りに仕上げました。
革という素材が持つ上質な感触と合わせて、しっくりと手に馴染む持ちやすさを追求しています。
Irma<イルマ>【Elite】Ash/Turchese・NickelLock
今回のプロジェクトでは、この女性用ハンドバッグダレス<イルマ>をお好みのカラーでセミオーダーしていただくプロジェクトです。
昨今ではオーダーメイドの鞄はなかなか手が届きにくいハードルの高いものになってしまいましたが、オーダーメイドの楽しみと、職人の高い技術をとその仕事を、一人でも多くの方に知っていただく機会になれれば幸いです。
「あなたのイルマ」をお選びください。
素材バリエーションを3種ご用意いたしました。
一つ目はイタリアMONFRINI PELLAMI社のDOLLARINO(ドラリノ)コレクションです。
豊富な色展開に加え、ふかふかと厚みのあるキメの細かいクロム革です。
表面にはシュリンクの型押し処理が施され上質感を演出するとともに、少々の傷などは目立たせないという実用性を備えています。
ふたつ目は同じくイタリアMONFRINI PELLAMI社のELITE(エリート)コレクションです。
ドラリノと同じくキメの細かいクロム革ですが、こちらはシュリンクの型押しがなく、上品でなめらかな光沢が特徴です。
ドラリノよりもさらに色数が豊富で、イタリア社らしい鮮やかなカラーラインナップも魅力のコレクションです。
どちらもこの表面は経年で剥がれる等の劣化も少なく、年に2,3回程度の簡単なお手入れで質感を保ちます。
ELITE(エリート)コレクション
プレミアム素材として数量限定ですが、タンニン革をご用意しました。
ベルギーTANNERIE MASURE(タンナリーマズール)社のルガトショルダーです。
ヨーロッパ産の牛原皮に、伝統的なタンニン鞣しと近代技術を駆使して作られたこの革は、皮革独特の「トラ」と呼ばれるシワを大胆に活かし、鮮やかで洗練されたカラーと透明感のあるツヤが特徴です。
ルガトの特徴的な色や質感を十分に楽しめる5色をセレクトしました。
カラーリングはオールカラーのみとなります。
Irma <イルマ> 仕様
外寸
底横幅 35cm
開口部横幅 29cm
高さ 17cm
マチ幅 12cm
ハンドル幅 17cm
ハンドル立ち上がり 15cm
内寸
横幅 27.5cm
縦幅 15cm~17.5cm
底横幅 34cm
底縦幅 10cm
マチ幅 10cm
重量 700g
サイズは女性用ハンドバッグとしてはごく標準の横幅35cmです。
高さは17cmと、フォルムは少し横長になります。
底面は、地面などに置いたときに鞄が接地しない、底鋲があるタイプです。
ダレスバッグの特徴である、大きく開いて鞄の中身を一目で見渡せる開口部はこのコンパクトサイズでも健在です。また、しっかり自立するボックス構造もダレスバッグならではのものです。
例として、化粧ポーチ・トラベラーズノート・三つ折り財布・ペンケース・名刺入れ・モバイルバッテリー・ハンドクリーム・扇子を入れてみました。
ちょっとしたお出かけなどの際に、持ち歩きたいアイテムをスッキリとまとめておける、十分な容量と思います。
これだけのものを入れても鞄のフォルムは崩れず、枠錠がしっかり開口部をホールドします。
女性向けのフォーマルバッグは中身が少ししか入らない、という隠れた不満を解消でき、いつでも鞄の中身をスマートにしておきたい、という要望に応えられるよう工夫しました。
ダレスバッグとは?
ダレスバッグとは、英語圏ではドクターバッグ、ロウヤーズバッグなどとも呼ばれる、古くからある「鞄」のスタイルの一つです。
日本でのダレスバッグという呼び方の始まりは1951年(昭和26年)、鞄製造小売の老舗「銀座タニザワ」様がアメリカのジョン・F・ダレス平和使節団大使が持っていたバッグにヒントを得て製造し、売り出した鞄が最初と言われています。
広いマチと金属の口金により大きく箱型に開く開口部や、ファスナーではなくクラシックな錠前金具を使用していることなどが主な特徴です。
また、立体的な構造と、革という素材の厚みや丈夫さによって、気品ある自然なフォルムを持ち、いわゆる「型崩れ」の心配もほとんどありません。
リワードコースについて
大量生産品では実現できない、小さな工房ならではのオーダーを楽しんでいただければと思い、カラーが選べるカスタムオーダーでのリターンを3種ご用意いたしました。
リワード① 【コレクション・Dollarino】
ドラリノ全15色・内装全15色・金具色2色から、お好みの色を選んでいただくカラーオーダーです。
メインカラーとサイドカラーにお好みの2色を選んで組み合わせるバイカラーも可能です。
バイカラーオーダーをご希望の場合、色の組み合わせに制限はありません。
どうぞお好みで自由に選んでみてください。Dollarino組み合わせ例を作ってみました。
リワード② 【コレクション・Elite】
エリート全15色・内装全15色・金具色2色から、お好みの色を選んでいただくカラーオーダーです。
メインカラーとサイドカラーにお好みの2色を選んで組み合わせるバイカラーも可能です。
バイカラーオーダーをご希望の場合、色の組み合わせに制限はありません。
どうぞお好みで自由に選んでみてください。Eliteの組み合わせ例を作ってみました。
リワード③ 【Premium・ルガト】
ドラリノ・エリートと比べると、革質が若干固く感じられます。
よりカチッとした高級感・フォーマル感をお求めの方におすすめしたい革です。
上品ながらも印象的なツヤが非常によく光を照り返しますので、とても華やかでゴージャスな印象です。
ルガトはタンニン革の中では比較的水に強く、少々の雨などなら弾いてくれます。
表面加工のないシンプルなタンニン革との簡単な比較実験を行いましたのでご参考になればと思います。
ルガトの光沢と水への強さは、コーティングではなく、革表面を磨き込むことによるものです。
太陽光のもとでは、まさに息を呑むような鮮やかな発色が見られ、独特の模様と相まって実に存在感のある表情を見せてくれます。
内装カラー
ダレスバッグのように大きく開口する鞄なら内装のカラーもぜひお楽しみいただきたいと思い、こちらもバリエーションを豊富にご用意いたしました。ディアスエードという短い毛足で起毛した人工生地を使用しております。
内装はリワード①②③とも共通して、ディアスエードを15色ご用意しております。
お好みでお選びください。色によって表革との相性はありますが、基本的に鞄の内装はオーナー様だけが見る機会の多いものです。
思い切ってとびきり華やかなお色を選んだり、表革との好きな色合わせに挑戦したり、長く使うことを考えてあえて定番色を選んだりと、様々なオーダーをされる方がいらっしゃいます。
迷ってしまって選べない、という方には最上段のアイボリー、キャメル、ブラウンがどの色にも合わせやすく、また中身が見やすい定番色としておすすめです。
錠前(金具)
錠前金具はゴールド(金色)・ニッケル(銀色)の2色をご用意いたします。
どちらもツヤアリのものでイタリアインポートです。同色の鍵が付属します。
選択肢が多く、選ぶのにご負担をかけてしまうかもしれませんが、まず型を決め、材料を選び、色を考える、という手順はバッグに限らず、オーダー品では共通した基本の流れと言えます。今回のプロジェクトも、当工房でのオーダー手順を簡潔にしたものです。オーダーメイドの楽しみを知っていただくきっかけにでもなれたら幸いです。いつかはフルオーダーで自分だけの一品を、とお考えの方は、ぜひ予行練習のようなつもりで選んでみてください。色選びのご相談なども承ります。
また、プロジェクト期間中は浦和コルソ1Fの革鞄・革小物専門店『Back Scratcher』様にて、イルマを展示していただけることになりました。
ドラリノ・エリート・ルガトの、それぞれの革のサンプルも展示していますので、お近くの方は是非足を運んでみて下さい。
写真での表現が追いつかない色や質感の確認や、実際に持ってみての感触など、お手にとっていただくことで伝わるものは多いと思います。
展示期間はプロジェクト終了までとなっております。
過去にも、同じくイルマをカスタムオーダーでのプロジェクトを行いましたが、その際も実に様々なオーダー内容をいただきました。
作り手としても「これはオーダーいただかなければ作れないな」と思うような、個性的で楽しいオーダーをたくさんいただき、作業台が賑やかで楽しい経験でもありました。
ごく一部をご紹介いたします。これらはTwitterやInstagramでもご覧いただけます。
また、プロジェクト終了後は、製造の様子は活動報告やSNSで逐一お知らせしていく予定です。
是非「あなたのイルマ」が出来上がっていく様子を日々お楽しみいただければと思います。
C.C.BAXTERについて。
C.C.BAXTERは葉山の海沿いにあるダレスバッグ専門の小さな工房です。OEM生産を中心に仕事を続けてきましたが、高い専門性を十分に生かしたオリジナルモデルの生産・販売に取り組みます。大量生産品では実現できないこだわりを詰めた本格派ダレスバッグを、職人が一つ一つ丁寧に作り上げてお届けいたします。
職人紹介:根岸新平
葉山の工房にて、国内有名ブランドのダレスバッグ専門職人として活動中。
様々なお客様の個人注文や、各種ブランドのOEM生産請負などを経て、ようやく職人として「ダレスバッグ専門」と言えるだけの経験と技術を身に付けることができました。長年の夢であったダレスバッグ専門ブランドの立ち上げに取り組んでおります。
ダレスバッグを作れる職人は減少の一途をたどっており、生産量も減りつつあります。このままでは日本ではこのスタイルの鞄があったことすら忘れ去られてしまうかもしれません。長く受け継がれてきたスタイルとそれを実現する技術は、これまでと同じように受け継がれていくべきものと考えます。
大量生産では実現できない、職人の「良い仕事」の結果を。長く大切に使う価値のある鞄を、それを求める人にきちんとお届けしたいと思っております。どうぞご支援よろしくお願いいたします。
リスク&チャレンジ
※天然皮革を材料としていますので、柄の出方や色の濃淡などが写真と一致しない場合がございます。
※材料の品質に大きなブレがあった場合、お届けが遅れる可能性がございます。
※開発中の工程において、デザイン・仕様が一部変更になる可能性もございます。
※製造スケジュールについては、現在プロジェクト成功を想定した数で調整しておりますが、ご支援の数が想定を上回った場合、製造工程上の都合や配送作業に伴う止むを得ない事情によりお届けが遅れる場合がございます。
※上記のようにプロジェクトページに記載している内容に変更がある場合は、できるだけ早く活動報告などで共有を行っていく予定です
最新の活動報告
もっと見る発送しました。
2022/12/20 16:41大変お待たせしました。ご支援いただいたイルマが完成しましたので発送いたしました。天候状況などにより遅れ等が発生する可能性もございますが、もう間もなくお手元に到着する予定です。ご支援者様にはそれぞれメッセージにて追跡伝票番号をお知らせしておりますのでご確認ください。この度はあたたかいご支援、本当にありがとうございました。なにかご質問等ございましたらどうぞご遠慮なくお寄せください。末永くご愛用いただけるよう祈っております。今後も高品質な品をお届けできるよう頑張ってまいります。 もっと見る
全品完成しました
2022/12/17 14:48「あなたのイルマ」が全品無事完成いたしました。この後、検品と、記録のための写真撮影をして発送いたします。発送時には簡単なお手入れ方法などをまとめたリーフレットを同梱し、帆布の保護袋に入れてお届けいたします。到着まで今しばらくお待ちくださいませ。 もっと見る
製造開始です
2022/11/25 13:45材料がすべて届き、製造に入る準備ができました。ご注文内容をすべてタグにし、抜型・型紙の見直しと確認、金具や材料の数量チェックを済ませて、一番はじめの「粗裁」の工程に入ります。革の状態をよく見ながら大まかに材料を切り出す工程です。これから製造工程は日々SNSにてお知らせしてゆきますので、よろしければどうぞこちらで日々イルマが形になってゆくのを見守っていただければ幸いです。Twitter:https://twitter.com/CCBAXTER_hayamaInstagram:https://www.instagram.com/hayama_ccbaxter/Facebook:https://www.facebook.com/CCBAXTER-1375566409401303/ もっと見る
ハンドバッグですが、斜めがけ仕様にしたりはできないのでしょうか? あと、色はミントグリーンだけにしたのですが、ミントとターコイズとか、ミントとピンクとか誰もやらなさそうな色も気になっているので、単色か、2トーンかでまだ迷いがあります。 選択肢が多いのも結構悩みますね…。