はじめまして、名古屋のラジオ局『ZIP-FM』でナビゲーターを務める小林拓一郎と申します。
今回のプロジェクトは、僕が地元、愛知県豊川市で手がける『グレープパークコート』を応援してもらいということで、立ち上げました。
1、グレパーとは?
まずは『グレープパークコート』を改めてご紹介させてください。
『グレープパークコート』、通称、「グレパー」は「誰もが自由に使えるバスケットコート」として、2020年8月23日、愛知県豊川市にオープンしました。
愛知県豊川市は僕の地元です。
実はこの土地は我が家に代々伝わってきたもので、元はぶどう畑でした。
2018年、父親が突然、心臓の病気で亡くなり、相続の話になり、最初は売却することも考えたんですが・・
自分の学生時代のことが蘇りました。
とにかくバスケットに明け暮れた毎日、部活を終えてもバスケットがしたくて、どこかにバスケットゴール(コート)は無いかと自転車で探しまわっていたんです。
しかし、見つかりませんでした。
あの時、夢見た、
「誰もが自由に使えるバスケットコートが地元にあったらなあ・・」
当時の自分みたいなバスケキッズは今もいるはず。
「これだけの広さ(600坪)があればバスケットコートが作れる・・」
どれだけのお金と時間がかかるかわからないけれど、とにかくやれることからスタートしました。
まずは、ぶどう畑の名残を撤去する作業から。
グレパーはこの動画から始まりました!
最初は身内だけでやっていたんですが、記録用として録画していた動画をSNSに投稿すると、
「手伝いに行って良いですか?」
そんなお声をいただくようになり、7人、30人と人が集まって、どんどん作業は進んでいきました。
そして、2020年、当時もクラウドファンディングを利用したんですが、なんと1300人を超える方々からのご支援をいただきました。
1人の想いから始まったものが、どんどん仲間を増やしていき、ついに2020年8月に『グレープパークコート』は完成いたしました。
2、コロナ禍での奮闘
しかし、ちょうど、グレパーのオープンに合わせるかのように、時代はコロナ禍へと突入しました。
色んなことがありました。
「部活でコロナで中止になっちゃったんで、身体動かしたくて、ここにきました!」
バスケ部、バスケ部以外の子たち、とにかく地元の中学生たちからそんな言葉をたくさんもらいました。
プロの選手(BリーガーやWリーガー)たちがフラッと遊びに来てくれて、たまたまコートにいた学生たちと一緒にシューティングしてくれる姿は心震えるものがありました。
当時の自分が見たら、泣いて喜んだだろうなって。
もちろん良いことばかりじゃなく、時にはマナーの悪い学生の子たちがいて、地元の中学校の先生たちに指導に来てもらったりしたこともありました。
コートを維持・管理・運営していくためにカフェも併設しているのですが、緊急事態宣言やまん防の発令により、思うように売上は立てられず。。
それでも、バスケットのために、地元のためにって想いはぶらさず、グレパー周辺のゴミ拾いを皆んなに呼びかけて定期的にやったり、
感染対策をしながら、いろんなイベントも開催してきました。
敷地内でファーマーズマーケットやスニーカーパーティーを開催したり、コンテナに絵を施すアートワークショップ、防災訓練などなど、
毎月必ず一つはイベントを開催していました。
直接バスケットと関係の無いイベントをたくさんやったんですが、理由としては、バスケ以外の目的でグレパーに来てもらうことで、もっとバスケを身近に感じてもらいたかったからです。
ファーマーズマーケットの野菜目当てでいらっしゃったご夫婦のお子さんが、自然とコートでバスケットボールと触れ合う姿などを目撃した時は、してやったりと思いました(笑)
そして、2022年、レッドブル主催の3x3の東海大会の開催地としてグレパーが選ばれて、満を持して大きなバスケットの大会を開催することができました。
大会に参加は無理でも、全国の強豪ボーラーたちがグレパーに集い、ハイレベルな戦いを繰り広げる姿は、普段グレパーで遊んでくれている小学生たちの大きな刺激にもなりました。
いつかはグレパーが主催のバスケットボール大会も開催したいと考えています。
グレパーを建設する前に観た『アンクル・ドリュー』という映画。
あの映画のような、地元の人たちが誇る地元の大会であり、そして、地元のスターたちが躍動する大会を開催したいと願っています。
3、今後のグレパーの夢
いつもグレパーを守ってくれている管理人兼カフェ店長の大内(マイマイ)に、今後グレパーでどんなことをしたいかをたずねました。
マイマイ、たくさんやりたいことがありました。
先ほど、自分たち主催のストリートバスケット大会を開催したいとお伝えしましたが、やるならば、マイマイはグレパーらしい独自のルールなんかも設けてみたいそうです。
例えば、特定の音楽が鳴っている時にシュートが決まったら得点が倍など、ただバスケットの実力を競うだけじゃなく、どの年代の人たちも楽しめるようなイベントにしたい、と。
そして、バスケットといえば、チアの皆さん。
バスケット大会と併せて、チアを習っているお子さんの発表会や、実際にチアリーダーとして活躍されている方と触れ合える場も作りたいそうです。
その他にも、バスケットに関わっている方とのトークイベントを主催し、監督、マネージャー、コーチ、審判などに
「バスケットを始めたきっかけ」
「現在のポジションに就いた理由」
「もし子供の時にグレパーがあったらバスケをしに来たか」
「もし自分がグレパーのオーナーだったらどうしたいか」
などを聞いてみたいそうです。
どれも、素敵だなって思います。
僕個人としては、グレパーに遊びに来る子供たちもそうなんですが、ここで働いてくれているスタッフたちの夢も応援したいです。
グレパーという場所(ハード)は多くの方々のご協力のもとできたから、その場所(ハード)を目一杯フル活用して、やりたいこと(ソフト)をどんどん叶えていって欲しいなって。
グレパーを、皆んなの自己実現の場所にしてもらいたいです。
4、資金の使い道
グレパー建設にかかった費用は5000万円以上でした。
今も毎月、多くの借金を返済している状況です。
グレパーの主な収入源としては、グレパーの敷地内に設置された看板などの広告収入、
それと、コートを作っただけでは誰も管理できないということで、コートの真横にカフェを設置したんですが、そのカフェからの収入の2つです。
が、先ほどもお伝えしましたが、コロナの影響もあり、この2年、思うようにカフェの収支を上げることができなかったのが現状です。
それでも、コートの補修をしたり、ゴールやネットのメンテナンス、芝生の管理、全てを自分たちのお金でやっています。
ここで、今一度、皆さまのご支援を賜りたいです。
借金を返しながら、日々なんとか運営しているグレパーですが、これからもグレパーがグレパーであるために、
つまり最初のコンセプト、「誰もが自由に使えるバスケットコート」として存続できるように、
どうか日々のメンテナンス費用を一緒に支えてくれませんか?
皆様からご支援いただいたお金は、全てグレパーの運営費として活用させていただきます。
(借金返済のためのものではなく、グレパーの維持管理のために活用させていただきます)
(コートの補修、カフェの窓掃除、芝生の管理、リングの補修、ボール・ネットの補充など、年間で200万円前後の費用がかかります)
とびっきりの笑顔でバスケットを楽しんでくれる子供たち、
何年振りかにボールを触ったり、バスケットは全くやってこなかったけれど、ここで初めて触れた大人たち、
とにかく、バスケットと地元への恩返しとして作った場所です。
今一度、『グレープパークコート』のことを多くの方に知ってもらい、そして、多くの方に仲間になってもらい、支えていただきたいです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
(写真 フォトグラファー宮田雄平さん)
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