第6話 太陽の賛歌
「Il Cantico del Sole」誕生秘話をここまでお読みいただき、ありがとうございました。カルツァス氏との出会いから初演に至るまでの長い道のりを振り返ってきましたが、最終話となる第6話では今回の演奏会にかけるインフィニの想いをお伝えできればと思います。
曲が完成してから4年の月日が流れ、ようやくこの作品をインフィニとカルツァス氏の共演でお客様に全曲お届けできる日が来ました。カルツァス氏がいない状態で全曲初演することもできましたが、私たちはその選択しませんでした。この作品はカルツァス氏とインフィニの共演で初めて完成する楽曲だからです。
コロナ禍で直接顔を合わせることがかなわない時間も、私たちはリトアニアとのつながりを絶やすことなく、カルツァス氏と頻繁に連絡を取り続けてきました。インフィニの演奏音源を何度もお送りして聞いていただいたり、カルツァス氏が編曲してくださった複数の楽曲を演奏会で披露したり、時にはオンラインでお菓子パーティーを開いたりもしました。カルツァス氏とインフィニの絆は、コロナ禍を経てより一層深まりました。リトアニアと日本は距離こそ遠く離れていますが、カルツァス氏がおっしゃっていた「私たちは音楽でつながっている」という言葉を軸としていつも心の中に抱いていたので、お互いの存在はいつも近くに感じていました。
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