神野悠華さん(タロット・西洋占星術師)
――検証したい、自分で確かめたい、というのは夜の学校の話から一貫してますね(笑)。それで、タロットのほうに?
そうなんですよ。「あの占い師はきっと適当に占ってるはずだ。もっといい答え、カモン(Come on)!」みたいな(笑)。で、また占い師行脚が始まるんですよね。
――タロットに特化して?
いや、特化しなかったんです。そこはまだ、自分の中で、結果重視のところもあったし、まさか自分も占い師を仕事にしようとまでは思ってなかったんで、とりあえず、自分で検証しつつ、本当にしっかりした答えをくれる——自分の欲望に合致したことを言ってくれる(笑)占い師を探しに、あっちこっち行って、時間もお金もかけて、もう友達に「絶交するよ!」って言われるくらい、のめりこんでた時期がありました。
――それは大学生ぐらい?
大学生から社会人になっても。社会人になったらお金の余裕も出てくるので、そういう系のものに突っ込むわけなんですよね。変な宗教のアレと紙一重ですよね。下手すると、ちょっと上手いこと言われたらコロッとそっちに行ってしまいそうな。
18歳か19歳ぐらいのときに、実は、新宿駅で、若いお姉さんに声かけられて、「手相の勉強してるんですが、見せてもらえませんか?」って言われて、「手相」っていうのにピリッと来ちゃったんですね。「いいですよ、私も占い興味あるんで」って言って、で、ちょっとずつ仲良くなって、結局、蓋を開けたら……
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