Check our Terms and Privacy Policy.

どこかで頑張っている「あなた」に、 ”更生カレー”を届けたい

東京都江東区で「カレーおばさん」として親しまれ、120人以上の非行少年の立ち直りを見守ってきた元保護司の中澤照子。少年にふるまった一皿のカレーはいつしか「更生カレー」と呼ばれるように。どこかで頑張っている「あなた」に、更生カレーを届けたい。

現在の支援総額

3,490,316

139%

目標金額は2,500,000円

支援者数

386

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2022/10/26に募集を開始し、 386人の支援により 3,490,316円の資金を集め、 2022/12/28に募集を終了しました

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

どこかで頑張っている「あなた」に、 ”更生カレー”を届けたい

現在の支援総額

3,490,316

139%達成

終了

目標金額2,500,000

支援者数386

このプロジェクトは、2022/10/26に募集を開始し、 386人の支援により 3,490,316円の資金を集め、 2022/12/28に募集を終了しました

東京都江東区で「カレーおばさん」として親しまれ、120人以上の非行少年の立ち直りを見守ってきた元保護司の中澤照子。少年にふるまった一皿のカレーはいつしか「更生カレー」と呼ばれるように。どこかで頑張っている「あなた」に、更生カレーを届けたい。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

ごあいさつ

みなさん、こんにちは。元保護司(法務省委嘱のボランティア)で、カフェ LaLaLa店主の中澤照子です。
私は、これまでの保護司活動で、数多くの「対象者」と呼ばれる人たち、 そしてその周囲の人たちに、カレーをふるまってきました。食事をしながら話をしていると、目の前の人たちが元気になっていくのを感じられて嬉しかったのです。

いつしか、私のつくるカレーは、多くの方々から「更生カレー」と呼ばれるようになりました。そして、今でも私は、小さな喫茶店を開き、地元の方々はもとより、かつて関わった人たちとの交流を続けています。 このたび、この更生カレー」を、一人でも多くの人に届けたいと、周囲の方々からも背中を押され、このプロジェクを立ち上げました。この喫茶店とともに、一人でも笑顔になってくれたら...... 

つきましては、以下に、私のこれまでと、「更生カレー」への想いなどをつづらせていただきます。
ご一読いただき、主旨等ご賛同いただけるようでしたら、ご支援のほどお願い申しあげる次第です。

ご存じですか?・・・保護司という仕事

みなさんは「保護司」という仕事をご存知でしょうか?犯罪や非行をした人の立ち直りをお手伝いし、社会復帰を支えるボランティア(無給の非常勤国家公務員)です。

私は、1998年から2018年までの20年間、東京都江東区で保護司として120名以上の方々と向き合ってきました。その7割が犯罪や非行をした少年・少女たち。一人ひとり、置かれている家庭環境や性格、犯した犯罪の内容、困りごとは全く違います。

私の人生は、丸ごと保護司でした。

「久しぶりに家族と話ができた。」、「就職が決まった!」、「結婚した!子どもが生まれた!」一人の人間として、また、責任ある社会人として生きていこうとする姿を目にすることもたくさんありました。

でも、そんな世界にたどり着く前に広がっているのは、私からするとイバラのような世界。
「不良仲間に囲まれた!」、「喧嘩相手に怪我をさせてしまった。」、「これから死のうと思う。」助けを求める電話があるたび、私は、食事中でも、たとえ夜中でも、子どもたちの話を聞いたり、その場に駆けつけました。

なぜなら、切羽詰まっているから連絡してきているのに、応急処置をしなければもっと苦しくなってしまうと思うから。
「会う」ということは、私がすごく大切にしていることで、体温が伝われば、不思議と相手のとがっている気持ちも丸くなっていく気がしています。「私の人生は、丸ごと保護司だった」そんな毎日を送ってきました。

うちのカレー、食べるかい?「カレーのおばさん」と呼ばれるきっかけ

保護司になって何年か経ったとき、子どもたちや地域の方から、そう呼ばれるようになっていました。その理由を保護観察中の少年に尋ねると、暴走族の間で、「中澤さんが作るカレー、めっちゃ美味いから」と評判になっているからだと言います。

私が保護司になって最初に担当したのは、少年院を出てきたばかりの元暴走族の少年でした。
「せっかく少年院を出たのに、どうして、知らないおばさんのところに、わざわざ行かなきゃいけないんだ。」
私が少年なら、そう思います。

だったら、とにかく彼が「また来たい。」と思う居心地のいい環境を作ろう。注意すべきことは注意するけど、最後はとにかく機嫌よく帰ってもらおう。そのために、私は、家を掃除して、居間のテーブルの上には、飲み物とちょっとしたお菓子も用意して、彼が来るのを待ちました。

「いらっしゃい。よく来たね。」
内心どきどきしているであろう彼を気分よく迎え入れました。そんな彼と何回か面接をする中で気付いたのが、あっという間にお菓子を食べるということ。彼の家は父子家庭で、あまり余裕もなかったのか、いつもお腹をすかせていたんです。

「うちのカレー、食べるかい」
母親代わりにはなれないと思いつつ、いつも通りお菓子をぺろりと平らげた彼に、思わずそう言っていました。「えっ、いいんですか?!」驚く彼に、たまたま、その日の夕食用に作っていたカレーを出すと、これまたペロリ。

とんでもなくうまかった。
その少年が、カレーの話をちょっとした自慢話として暴走族の仲間にすると、それが瞬く間に広がり、気付くと、暴走族仲間がカレー目当てに私の家を訪ねてくるようになり、保護観察が終わっても食べに来る人も。
そんな人でも、「君たち、何回食べたら更生するんだよ」と受け入れてきました。

人の輪が生んだ「更生カレー」

保護司になって3年目の冬。東京に雪が積もりました。「雪かきやろう!」彼らに声をかけると、仲間の暴走族十数人が駆けつけ、2日間にわたって汗だくになって歩道の雪をどけてくれました。その様子を見ていた地域住民から「ありがとね」と声を掛けられ、少年たちが誇らしげな表情に変わっていったのをはっきりと覚えています。

「人には親切に、見返りは求めない。ありがとうと言われる大人になろう」
手弁当でカレーを振る舞い、励まし続けていました。

少年たちが「中澤さんのカレーは、更生カレーだ」と名付けてくれたおかげで、その輪は更に広がりましたが、個人の自宅では対応が難しくなっていきました。そこで、「カレーの会」という集まりを定期的に開くことにして、気付けば、そこには、法務省の職員や保護司、地域の人々、元対象者、ボランティアの学生など、多い時には400人が集まり、みんなでカレーを食べながら交流する場に。

こうした活動が認められ、2019年には、カレー・オブ・ザ・イヤーという思いもしない賞までいただきました。

人の輪が生まれるカフェ・・・保護司を引退しても、彼・彼女が訪ねて来れる場所を

自分のしたことを喜んでもらえると、私も一緒にうれしくなる。そんな思いで保護司を続けるうち、2018年12月に定年を迎えましたが、保護司を引退した後も、それまでの20年の間、家族同様に接していた人たちが、変わらず訪ねて来てくれました。
「いつでも、気軽に会える場所が欲しい」と思った私は、2019年に、地元の東京・江東区辰巳にカフェ LaLaLaをオープンしました。

カフェ LaLaLaのモットーは、良い子も普通の子もちょっと悪い子も」気軽に集まり、交流できる居場所

だから、カフェに来るのは、保護観察中に出会った子どもたちや関係者だけではありません。最近では、インターネットでカフェの存在を知り、保護司になりたいという若い女性が訪ねてきたり、息子を少年院に送り出したばかりという父親が来て下さったり。どんなお客さんでも、お互い気が済むまで、お話をします。

どこかで頑張っている“あなた”に「元気にやってる?」を届ける

カフェをオープンしてから1年が経った2020年、新型コロナウイルスの感染拡大により、社会全体が大きく変わってしまいました。誰にも会えないという状況に不安を感じながらも、電話やLINEで相談が来ると、居てもたってもいられない。そんな毎日を送る中、私のことを心配した子どもたちが、励ましの電話をくれるようになりました。
子どもだった彼・彼女たちに掛けていた言葉が、励ましの言葉として、そのまま、今の自分に返ってきました。

コロナ禍になって考えたことが3つあります。
 人と人がお互いの体温を感じながら直接会って話すことの素晴らしさ。 
 距離的に離れているために、会いたいけど、どうしても会えない人がいたこと。
 私が出会った多くの人たちは、どこかで、元気でいてくれているだろうか
ということです。

元気かな?ちゃんと頑張ってるかな?
離れているみんなにも分かるような旗を立てよう。

2022年8月、80歳でユーチューバーになりました。

YouTubeなんてしたこともありませんでしたが、大人になった彼・彼女たちの応援を受けながら、どこかで頑張っている「あなた」に向けて投稿を続けています。 華麗なる更生族(中澤照子のYoutubeチャンネル)

どこかで頑張っている“あなた”に「更生カレー」を届けたい

実は、カフェ LaLaLaのメニューに「更生カレー」はありません。だから、更生カレーは、年に数回の「カレーの会」か、「どうしても食べたい」という方に向けて、「元気になって欲しい」という思いを込めて作ってきました。

でも、コロナのため、みんなで集まって何かを食べるということできない社会状況になり、3年近くが経った現在もなお、以前のように「カレーの会」を開催できる見通しは立っていません。

「更生カレーを食べたい」というたくさんの声をいただくのに、その機会を作れない。
カフェの運営を続けて、もう一度、カレーの会を開催したい。
集まることが難しい状況でも「更生カレー」を通じて元気を届けたい。

そうした思いから、今回、更生カレーをレトルト化することにしました。

応援メッセージ

【伝説の保護司】120人もの不良たちを救ってきた保護司に保護観察とは何か記憶に残る前科者はどんな人かなどを聞いてきた

資金の使い道

いただいた資金は、更生カレーのレトルト化やカフェLaLaLaの運営、広報活動のために使わせていただきます。
製造費:約100万円(材料・製造費・梱包)
配送費:約10万円(返礼品の配送費)
運営費:約115万円(カフェLaLaLaの運営・広報費)
手数料:約25万円 (9%+税)

スケジュール

2022年
  11月上旬 更生カレー・パッケージ決定
  12月上旬 更生カレー(レトルト)完成
  12月28日 クラウドファンディング終了
2023年
 1月中旬まで ECサイト開設
   下旬     リターン発送
 2月以降(別途調整) カフェLaLaLaで食事会を開催
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

返礼品(更生カレー)

最新の活動報告

もっと見る
  • これからも更生カレーをお届けできるようにBASEのサービスを利用したオンラインショップを開設しました。返礼品をお届けする作業の真っ只中のため、まだ購入のお申込の受付はしていません。1月下旬以降には受付を開始できるよう頑張りますので、ふっと思い出した時にでも、ご覧いただけますと幸いです。オンラインショップ https://terasuko.base.shop/                         カフェLaLaLa店主 中澤照子 もっと見る

  • みなさん、こんにちは。カフェLaLaLaの中澤照子です。応援をいただいた更生カレーの袋詰めが終わり、先週から順次、発送作業を進めています。「更生カレーの味が再現できているか」何度も業者さんと試作を繰り返しながら作ったものを、今回お届けしていますが、いざ、これが皆さまの元に届くと思うと、「本当にご満足いただける味になっていただろうか」と不安な気持ちで一杯です。これがゴールだとは思っておりません。改良しながら、これからも愛される味にしていきたいと思っておりますので、ご感想などございましたら、こちら terasuko.corp@gmail.com までぜひ、お寄せください。 もっと見る

  • 12月28日をもって、クラウドファンディングを無事終了することができました。たくさんのご支援と温かいメッセージを寄せて下さったこと、地域で活動する保護司や更生保護に関する記事に目を通し、知っていただけたこと、心より感謝申し上げます。試行錯誤を続けてきたレトルト版「更生カレー」の味も先日ようやく決まり、皆さまにお届けする準備が整いました。1月中旬以降、順次お送りしますので、もうしばらくお待ちください。皆さまからいただいた応援を糧に、これからも「更生カレー」を通じて少しでも多くの方に地域で活動する保護司や更生保護のことを知っていただけるよう活動していきたいと思います。今年も残りわずかとなりました。皆さま、どうかよいお年をお迎えください。応援、ありがとうございました。 もっと見る

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


    同じカテゴリーの人気プロジェクト

    あなたにおすすめのプロジェクト