2022/10/22 22:56

【職場の現状】


お恥ずかしいのであまり載せたくないのですが、書きますね。


我が家は1883年に創業して、そのとき1度建物を建て、その後1度新しくしているみたいでそれが今の職場です。今から80〜90年前くらいと思われます。

なので、今の職場が出来たのは1930年くらいかな。


ひいおじいちゃん、おじいちゃん、父、と3代に渡る子供の落書きが壁にあります。


わたしも職場で遊び邪魔をして手伝いをして作品に囲まれ育ちました。職場での思い出も多く、そして見慣れた風景です。大人になり職人となり、たくさんメディアのかたに撮影もしていいただきました。皆様のおかげでミュージックビデオまで撮らせていただきました。


が、やはり建物は永遠にとはいかず。

わたしの幼少期は古いながら使用できた職場も、今では部屋から空が見え、流し台はほぼ機能をなしておらず、部屋の中に笹が生えてきて、床は隆起したり激しく傾いたりし、家がかまぼこ型になってきて、雨漏りは屋根にのぼって直し直ししておりましたがココ最近ではもう対処しようがないほどとなり、、ここ20年で経年劣化は激しく、もう解体し新しく再生させないと身の危険を感じるレベルとなりました。危ないよとたくさんのかたに心配されるほどに。

よくメディアやYouTubeやPVなどで使われている綺麗な職場に見えるところは、市の施設で撮影したシーンだったりします。


このままでは作業場がなくなる。もしくは屋根降ってくる。床が抜ける。七宝は作業工程が多く、その分材料や道具もたくさん必要で、部屋の一角で作業をするということでは完結できません。趣味程度での作業ならなんとかなるかもしれませんが、わたしは伝統工芸を担っていく者になりたくて、未来にもって行くつもりでいて、かっこいい仕事としてちゃんと知っていただいたり憧れられたりわくわくしてもらったりしたくて、、ともかく知識と技術をちゃんと紡いでいきたいし未来を作りたいのです。


そうするにはやはり環境は整えたくて。とはいえ、一気には難しいので、最低限でもまずは整え、徐々に設備を追加していきたい。そんなところです。

そのために、事業再構築補助金も提出し、何度も出してなんとか採択され、事業内容を考え、資金調達し、色々と奔走する本年でした。ただ、昨今の建築材料の高騰により予想を遥かに超える額に。もちろん、補助金も補助なので返済していかねばならないし、まずは小さく。欲張ったりはせず、進めました。


だから広くもないし、最低限ギリギリで削れるところを削って設計していただいています。それでもやっぱり解体再生にかかる建築費用がとんでもなくて、ちょっと厳しくて。


そんな流れで、力不足で恐縮ですがみなさまに少しでもお力をお借り出来たら嬉しく、クラウドファンディングに至りました。


恩師が「点で見るのではなく長期的に考えなさい。」とよく言っていました。私はまだまだの身ではありますが、今だけじゃなく長期的にこの先を考えています。


長期的にこの職場リニューアルプロジェクトを進めたい。そのためにまずは足がかりとなる新しい職場が必要なのです。


https://camp-fire.jp/projects/view/626089


ひとつひとつ大切に進めていこうと思っています。皆様、本当にありがとうございます。