2022/11/05 23:12

大泰寺では、昨年よりアウトドアサウナを始めました。理由は、いくつかありましたが、一番大きな理由は、寺山の整備を持続可能な形で行いたかったということです。

都会の人の中には、山の木は切らない方がいいと思っている方もいらっしゃいますが、そうではありません。適切な時期に伐採を行い山肌に光があたり、木の高さが適正に保たれていることが必要です。

山肌に光が当たると、木の根元に草が生えます。草の葉は、雨の時に木の葉から落ちるしずくを優しく受け止めてくれます。高い木から落ちるしずくは、地面を削る力を持っています。ですので、下草が生えていないと雨粒が地面を削り、もろくなった地表の土が雨で流れだし、土砂崩れにつながります。

また、高い木は風に揺られて、その揺れが根に伝わり、台風など極端に風が強い時には地面を割ります。そうした裂け目に雨が溜まり、やがて重みで斜面が崩れることにつながります。広葉樹は切っても根元から芽が出て根は生き続けますので、やはり適切な時期に伐採し手入れしやすい高さに木を保つことが重要です。適切な時期に伐採し、山肌に日が当たり下草が生え手入れしやすい高さに気が保たれているいい状態に山を保つことが、自然を未然に防ぐ一番いい方法です。

しかし、伐採をするのにもお金がかかります。かつては、檀家様が月ごとに当番を決めて、山林の整備を行ってくれていたようですが、高齢化・過疎化でボランティアを頼ることも難しい時代となりました。

ですので伐採した木をお金に換えることができれば、持続可能な寺山の整備を行うことができると考え、薪ストーブを使うテントサウナに行きつきました。ですから、皆様がサウナを楽しんでくれれば、それが自然と災害に強い山づくりにつながっていきます。また林業に携わる人材を育成することにもつながります。

楽しんで頂き、楽しんでもらうことでお寺が将来へと引き継がれていく。大泰寺にとってサウナは重要なキーアイテムです。大泰寺を持続化可能なお寺へ変えるため、ご支援お願いします!