はじめに・ご挨拶
ご覧いただきありがとうございます。監督の埋田と申します。
本作『異性愛』ではトランスジェンダーかつ同性愛者という、当事者からも理解を得ることが難しいセクシュアリティの人の葛藤を描いています。監督である私自身もトランスジェンダーであり、日々社会や自分について様々な葛藤を感じています。多様性ってなんだ。同性愛者のことを受け入れがたいと思う気持ちを否定してしまったらそれこそ多様性が失われるのではないか。そうは思うものの、誰かの偏見ある言葉によって自分たちが傷ついて良いはずがないとも思う。
言葉で説明しようとするととても難しいのですが、映画として形になって同じようなわだかまりを内に抱える人たちの救いになればと願っています。
日々ネットサーフィンをしていると多くの人の性や社会に関する苛立ちが流れてきます。 そういうひとつひとつに優しく触れて、大きな流れとして作品に昇華させたいと思うのです。
あらすじ
男性に生まれたが治療を得て女性として暮らすOL・壱樹は同僚の楓奏に恋していた。が、実質失恋してしまう。
そんなある日、元恋人でFTMの美幸と再会する。二人が付き合っていたのはお互いに性別を変える前で、再会した瞬間はお互いだと気付か無いものの気付いた後はすぐに愛し合っていた当時の空気感を取り戻す。
美幸はゲイであり、恋人・拓眞と同棲しているが初恋の人である壱樹に再会してしまい、拓眞との別れを心に決め壱樹に接近する。
美幸の浮気はすぐに拓眞にバレて、それなりに落ち込む美幸であったが壱樹への気持ちを胸に前を向く。
壱樹は美幸の復縁の申し出を断る。というのも二人はお互いにトランスジェンダーかつ同性愛者であり、いくらお互いを愛し合っていても交際がうまくいかないのは数年前に証明済みである。
しかし、それを分かっているだろうに必死に愛を伝える美幸を見て壱樹は楓奏に渡すための花束を買いに行くのである。
※作品をより良くするため、撮影までに変更する可能性があります
このプロジェクトで実現したいこと
この企画では自主制作映画を完成させるための資金調達を目的にしています。映画『異性愛』はセクシャルマイノリティを題材にしたお話ですが、当事者ではない人にも届く、楽しんでもらえるものになればと考えています。そのために今企画を成功させ、映画のクオリティを高めていければと考えております。
プロジェクトをやろうと思った理由
本作『異性愛』はふじのくに芸術祭2019 文芸コンクール戯曲・シナリオ部門にて奨励賞を受賞したシナリオを元に、現在映画用の脚本を制作中です。 戯曲の初演はコロナ禍により残念ながら無観客上演となりましたので今回映画として作品に出来ればと考えております。
原作『異性愛』ではジェンダーものらしくない明るい雰囲気の中、トランスジェンダーのリアルな葛藤を瑞々しく描いています。Anneが書くシナリオの魅力は登場人物をセクシュアリティで括らず人ひとりとして描くのでどのセクシュアリティの人にも共感できてしまうところです。映画『異性愛』もじんわりと心を照らすような素敵な作品になりそうですのでご期待ください!
これまでの活動
監督 埋田向日葵
2022年現在20歳。高校時代に演劇部と写真部を経験。ナマモノである演劇と違い何度も同じ感動を味わえる映像に興味を示し、映画の専門学校に進学。授業内制作でもいくつかの作品で監督を務め、代表作に『ころもがえ』などがある。
トランスジェンダー(FTM)であり、セクシャルマイノリティに関するシナリオを執筆している。
ジーピットチャンネルにて紹介していただきました!↓↓↓
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脚本 Anne(アン)
2022年現在21歳。監督埋田の演劇部の先輩。高校時代から戯曲のシナリオの執筆を続け、現在は劇団からっかぜの劇団員として活躍している。今作で初めて映像の脚本に挑戦。Anneの受賞歴は以下の通りです。
第25回高校生創作脚本コンクール優秀賞「鈴の鳴る日に」
ふじのくに芸術祭2019文芸コンクール戯曲・シナリオ部門奨励賞「異性愛」
ふじのくに芸術祭2020文芸コンクール戯曲・シナリオ部門入選「夕顔が萎む」
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スタッフの多くが東放学園映画専門学校にて監督と共に勉強してきた仲間です。
資金の使い道
ロケ地代、役者のギャラ、美術費、楽曲制作費、クラウドファンディング手数料になります。細かい予算が確定しましたら公式SNSにてお知らせさせていただきます。頂いた資金は全て映画を完成させるために使わせて頂きます。
リターンについて
・オリジナルステッカー…ロゴをステッカーにしたものです。
・オリジナルTシャツ…撮影した映画の監督一押しのワンシーンをプリントします。ユニセックスなデザインです。サイズはS/M/Lの三種類ご用意します。
・製本台本…製本された撮影稿を郵送にてお送りします。
・監督があなたをモチーフにシナリオを書きます…尺は10分前後です。事前にZOOMなどを用いて取材させていただきます。完成後、印刷して郵送致します。執筆にお時間をいただく場合がございます。
・エンドクレジットにお名前を記載
実施スケジュール
1月初旬 キャスト決定
2月中旬 撮影
5月下旬 ピクチャーロック
8月上旬 ポスプロ終了、オリジナルグッズ完成
最後に
先ほど誰かの救いになれれば、などと書きましたが実際のところは私が救われたいだけなのかもしれません。それでもスタッフの中には今まで映画を作ったこともないのに私のジェンダーに関する考えに賛同し制作に参加してくれたような方々もいます。そういう人がいる限り私はこの作品が誰かに届くことを信じ、完成させなければならないのだと強く思います。
埋田
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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