皆さんはじめまして。いわき名物「長久保のしそ巻」を製造しております、いわきの漬物屋「長久保食品」の4代目、篠原正和と申します。地元の皆さまに育てていただいた漬物屋として、これまで以上に、地域の食と人をつなげられるような新しい「フルーツピクルス」を開発するため、このたび、クラウドファンディングにチャレンジすることになりました。ご支援、よろしくお願いいたします!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
長久保食品で現在、商品化を目指しているのが「干し柿のピクルス」です。福島県で干し柿というとあんぽ柿が有名ですが、いわきをはじめ、さまざまな地区で美味しい干し柿がつくられているところですが、地域に根ざしたふるさとのフルーツを、漬物屋としてさらに膨らませることができないか。そんな思いから干し柿のピクルスのアイデアが生まれました。
干し柿は、干す過程で糖度が増し、既に加工品として完成された商品ですが、それをさらに酢漬けにすることで、甘味を引き出し、それ単体で食べてもおいしく、またソースや付け合わせとしてもおいしく、なおかつ福島という地域性も味わってもらえる、そんな商品になるのではないかと考えています。酢漬けは健康にもよく、幅広い方に召し上がっていただけます。
すでに商品づくりは始まっているのですが、袋詰めにするか、あるいは瓶詰めにするか、瓶にするならどのような形状がいいのか、それに、パッケージデザインなども考えなければいけませんし、ピクルスを使ったお料理やスイーツの提案まで考えたうえで商品にしたいと考えています。完成度の高い商品にするには、まだワンステップ、ツーステップ必要です。
そこで皆さまからご支援を募り、まずは「干し柿のピクルス」のプロトタイプをつくり、それをリターン品として皆さまにお送りし、さらに、その味についての評価をもとに商品をさらに磨き上げ、正式な完成品としてリリースできないかと考え、今回の挑戦となりました。皆さまに、ぜひこの「干し柿のピクルス」の商品づくりにご参画いただければ幸いです。
ピクルスが開く、地域との関わり
弊社では、2017年にピクルス事業をスタートいたしました。「おここさん」というブランド名で展開しており、これまでに、きゅうりや大根、しいたけといった地場野菜だけでなく、あんず、いちご、ももやぶどうなどを使った「フルーツピクルス」も製造・販売してまいりました。健康効果の高さもあいまってか、お手にとっていただける方が増えてきました。
弊社ではもともと、看板商品である「長久保のしそ巻」をはじめスタンダードな漬物をメイン商材としてきました。曽祖母の長久保ツネの味を大切にし、長年レシピを変えず、伝統の味を守ることを大事にしてまいりました。おかげさまで、いわきを代表するお土産ものとして、たくさんの方にご愛顧いただき、看板商品に育てていただきました。
一方、曽祖母の味をかたくなに守ってきたため、地域の皆さんとコラボした商品づくりを進めることはほとんどありませんでした。弊社は「伝統と革新」を理念に掲げておりますが、味は守れたけれど、地域の皆さんとの関わりは開かれず、伝統を守り続けてきた一方で、革新というのはまだまだ未達成のままだったと、そう言っていいのかもしれません。
そんな中で立ち上げられたのがピクルス事業です。漬物屋の技術の高さを生かすことができるだけでなく、ピクルスは大変自由度の高い加工方法です。どんな野菜でも、どんな果物でも、あるいは、火を通した魚介類なども酢漬けにしておけば、保存の効く商品になります。つまり、ピクルスというのは、さまざまな食材を包摂できる優れた加工方法だということです。
食材ばかりではありません。地域の皆さんとの「人の関わり」も作ることができると思います。ピクルスブランド「おここさん」を立ち上げてからというもの、地域の生産者や高校生たちと商品づくりをする機会が増えました。あれほど伝統にこだわっていた父も、地域の皆さんとのコラボレーションを経験して、どこか柔軟になったような印象もあります。
父のそんな変化も感じるなか、私は2022年の春に実家に戻り、ピクルス事業を引継ぐべく日々の業務にあたっています。入社してまだ半年ですが、父の仕事ぶりはずっとそばで見てきましたし、ピクルスの自由度の高さには大きな可能性があると思います。私にとっては、今回の商品づくりは「デビュー戦」となりますが、絶対にいいものを仕上げたいと思っています!
長久保食品の4代目として
弊社は、地元の皆さまに育てられてきた漬物屋です。歴史を少し振り返りますと、1934(昭和9)年、私の曽祖母にあたる長久保ツネが、自分で作った漬物を近所の皆さんに量り売りするところから事業が始まりました。当時、好間地区には大きな炭鉱があり、そこで働く人たちは効率よく塩分を取る必要があったため、漬物がよく食されたようです。
その後、曽祖父の代、父の代と、漬物専業のメーカーとして生業を続けてきました。時代の変化に合わせて、真空パックの包装を取り入れたり、塩分を減らしたりと、さまざまなマイナーチェンジはあったようですが、味の基本はなにひとつ変えず、愚直なまでに曽祖母の味を守り続けてきたと、そんな話を父から聞かされながら育ちました。
生まれた時からそういう環境ですので、家は漬物屋なんだという意識はありました。だんだんと年齢を重ねていくうちに仕事のこともわかってきて、次第に「跡をついでみてもいいかな」と思えるようになりました。ただ、そこまで明確に「跡を継ぐぞ!」という強い気持ちがあったわけではありません。少しずつ意識するようになったという感じです。
大きく意識が変わってきたのは、実際にお店に立ってみた後です。50代、60代のお客様に混じり、そのご家族だと思いますが、私と同世代の人たちもいらっしゃっていて、漬物屋に若い人たちがいる光景ってけっこういいもんだな、こういう景色をこれからもつくりたいなと思うようになったんです。実際の光景を見て、家業を継ぐことの意識はより強くなりました。
そして、こういう光景を作るために父はピクルス事業をはじめたんだな、ということに思い至りました。つまり伝統だけでなく革新の事業としてピクルスがあるんだと。ならばこの事業を、さらに地域の食材に広げ、地域の人たちとつながりながら商品づくりを進めることが自分のミッションなんだと思うようになりました。それが今回のプロジェクトにつながっています。
私たちは、地域に根付いた漬物屋です。日本人が好む甘さ、酸味、いわきの皆さんに喜んでもらえる味を追求し、ピクルスというものを使って、地域の人、食材とをつなぎ、漬物が暮らしのそばにある風景をつくっていきたいと思います。次の世代の漬物屋をつくる第一歩となる商品づくりに、ぜひ、皆さんのお力をお貸しください! よろしくお願いいたします!
リターンやスケジュールについて
目標額は75万円です。まず、このうち50万円を、原材料や調味料の購入など「商品開発費」として活用いたします。さらに25万円を、パッケージデザインや包装資材の購入費用に充てる予定です。皆さんのご支援を通じて「プロトタイプ」を開発し、それをリターンとしてお送りし、そのうえで、みなさまからご意見を頂戴しながら完成品を目指すという流れです。
リターンは、「干し柿のピクルス」を軸に、弊社の漬物商品、ピクルス商品の詰め合わせを用意しました。まずは弊社の味を皆さんにご賞味いただければと思います。ピクルス・酢漬けという食文化の奥深さを、ご体験ください。
具体的なスケジュールです。商品づくりはすでにスタートしており、今年の4月頃にはプロトタイプが完成します。それをまずは皆さまにリターンとしてお送りし、反応の声をいただきながら、2023年6月中に商品を磨き上げし、今年の夏から弊社のピクルスブランド「おここさん」の主力商品の一つとしてマーケットに投入したいと思っています。
今後のスケジュール
2023年2月 クラウドファンディングスタート
2023年3月 クラウドファンディング終了
2023年4月 干し柿のピクルスプロトタイプ完成(リターンのご送付)
2023年5月 干し柿のピクルスの磨き上げ、テストマーケティング
2023年7月 干し柿のピクルス本格投入
これからの時代に、漬物屋はどうあるべきか。私なりに考えながらプロジェクトを進め、魅力的な「干し柿のピクルス」を完成させたいと思います。皆さまからのご支援、あるいは私たちの商品づくりへのご参画、よろしくお願いいたします!
長久保食品代表・篠原福一より
今回は、私の息子になりますが、弊社の篠原正和のチャレンジにご関心を持っていただき、そして、この文章を最後までお読みいただきありがとうございます。代表の私からも一言ですがご挨拶させていただきます。
家業を引き継ぎ、40年以上になりましたが、私も、最初から家業に対して強い思いを持っていたわけではありません。取り組みが変わったのは、お客様の姿を見たときです。正和も同じかもしれませんが、お客様の姿や言葉から、家業に対する思いが変わりました。
遠方からいらっしゃるお客様のお車をご案内していますと、「川崎」や「神奈川」のナンバーのお車が多いことに気が付きました。お客様に聞いてみますと、もともと好間の炭鉱で働いていた方が、閉山後に川崎へと移ったのだそうです。それで、いわきのご実家に帰省されたときに弊社に立ち寄り、何袋も買っていってくださるのだとわかりました。
正直、あの頃は「たかが漬物」、漬物なんてどこの地方に行ってもあるじゃないかと思っていました。でも違ったんです。長久保のしそ巻を食べると、炭鉱の長屋で家族と一緒に食べた光景を思い出すよと、豊かではなかったけれど、楽しい夕食だったと思い出すんだと、そんなことをおっしゃる方が何人もいらっしゃったんです。
そこで気づきました。自分たちの漬物は、お客様の心の風景をつくっていたんだと。私たちは、単に漬物という農産加工品を販売してきたんじゃない。いわきの歴史や文化や、風景も一緒に味わっていただいたんだと思いました。それで、味は変えないでやろうと心に決め、40年、ひた走ってまいりました。
今回のチャレンジは、持続可能な企業をつくるための新たなチャレンジになります。不変のしそ巻、だけではなく、自由で、楽しく、健康で、そして、地域の皆さまといろいろなコラボレーションができる。そんなピクルスをつくることで、新しい漬物屋の役割を生み出し、4代目にバトンタッチしたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
おここさんについて
弊社の製造・販売する「おここさん」の原材料名などは、下にまとめましたのでご覧ください。
おここさん いちご
内容量:70g(約15粒)
原材料:いちご(国産)、漬け原材料〔米酢、白ワイン、三温糖〕
産地:福島県 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん アプリコット
内容量:70g
原材料:アプリコット(トルコ産)、漬け原材料〔米酢、白ワイン、三温糖〕/漂白剤(二酸化硫黄)
産地:トルコ 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん もも
内容量:60g(約10粒)
原材料:もも(国産)、漬け原材料〔米酢、白ワイン、三温糖〕/酸味料、酸化防止剤(ビタミンC)、香料、(一部にももを含む)
産地:福島県 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん 青パパイヤ
内容量:60g
原材料:青パパイヤ(国産)、漬け原材料〔米酢、白ワイン、三温糖〕
産地:茨城県 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん ぶどう
内容量:60g(約5粒)
原材料:ぶどう(国産)、漬け原材料〔米酢、白ワイン、三温糖〕
産地:福島県 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん ミックスフルーツ
内容量:70g
原材料:青パパイヤ(国産)、パイナップル(コスタリカ)、レモン(国産)、漬け原材料〔米酢、白ワイン、三温糖〕
産地:茨城県(青パパイヤ)、徳島県(レモン)、コスタリカ(パイナップル)
賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん とまと
内容量:80g(約5個)
原材料:とまと(国産)、漬け原材料〔米酢、三温糖、みりん、かつお節エキス、こんぶ、しょうゆ、食塩〕、(一部に小麦・大豆を含む)
産地:福島県 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん ミックスきのこ
内容量:80g
原材料:なめこ(国産)、しいたけ(国産)、エリンギ(国産)、しめじ(国産)、漬け原材料〔米酢、三温糖、みりん、かつお節エキス、こんぶ、しょうゆ、食塩〕、(一部に小麦・大豆を含む)
産地:福島県(なめこ、しいたけ) 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん たまご
内容量:80g(約8個)
原材料:たまご(国産)、漬け原材料〔米酢、三温糖、みりん、かつお節エキス、こんぶ、しょうゆ、食塩〕、(一部に卵・小麦・大豆を含む)
産地:愛知県 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん なめこ
内容量:80g
原材料:なめこ(国産)、漬け原材料〔米酢、三温糖、みりん、かつお節エキス、こんぶ、しょうゆ、食塩〕、(一部に小麦・大豆を含む)
産地:福島県 賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん やさい
内容量:80g
原材料:大根(国産)、きゅうり(国産)、レンコン(国産)、パプリカ(オランダ、韓国、その他)、漬け原材料〔米酢、三温糖、みりん、かつお節エキス、こんぶ、しょうゆ、食塩〕、(一部に小麦・大豆を含む)
産地 :大根・きゅうり・レンコン(国産)、パプリカ(オランダ、韓国、その他)
賞味期限:90日 保存方法:常温
おここさん しいたけ
内容量:80g
原材料:しいたけ(国産)、漬け原材料〔米酢、三温糖、みりん、かつお節エキス、こんぶ、しょうゆ、食塩〕、(一部に小麦・大豆を含む)
産地:福島県 賞味期限:90日 保存方法:常温
【本プロジェクトは「企業ひと技応援ファンド」の取組です】
「企業ひと技応援ファンド」事業は、いわき市・いわき産学官ネットワーク協会・いわき信用組合・いわき商工会議所が連携し、次世代に継承すべき技術・サービス・商品を持つ事業者、ポストコロナに対応するため新しいビジネスモデル構築に取り組む事業者をサポートするために企画されたものです。今回、私たちを、新しい時代に「残したい・伝えたい」企業として選んでいただきましたので、是非とも皆様のお力をお貸しください。ぜひとも応援をよろしくお願いいたします。(事務局・いわき商工会議所)
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