こんにちは。吉永麻衣子です。
私は食の世界に身を置いて13年ほどになります。新卒で人材系の会社に入社し、毎日最終電車で帰るような生活を送っていました。東京の丸ビル勤務だったのですが、お客様のところへ行った帰りに丸ビル地下にあったユーハイムのパン屋さんで細長いかたーいパン2種類を買って1センチにカットしてもらい、向かいにあるスタバでコーヒーを買って、それをつまみながら日中にたまったパソコン仕事をこなすのが毎日でした。
3食ちゃんと食べていたのだろうか、と思い出そうとしても、うまく思い出せませんが、平日は自宅で作ってごはんを食べてていた記憶はないので、きっと食べていなかったか食べていたとしてもコンビニやスーパーで買うくらいかと思います。お昼は社内にいれば会社の友達と食べに行ったり、先輩に誘っていただいたり、営業先の方とご一緒したこともありましたが、とにかく仕事が楽しくて、時間がもったいなくて、体に優しいものを摂りたいという意識よりも仕事!と思っていました。
多少見た目を気にしてダイエットのことは考えても、健康のことなんて考えていなくて、とにかく仕事が楽しい毎日でした。若かったなぁ・・・笑
子どもと自分の健康を考える
そんな私でもちょっと体を気にするようになったのは妊娠してからです。「直接おなかの子どもに私がとった栄養が届くんだ!」という意識。それはとても大きかったです。だからと言って知識がたくさんあるわけではなかったのですが、駄菓子はやめて果物を食べてみたり、自分でできることをしていたと思います。
生まれた後、授乳も自分自身の健康を意識するきっかけとなりました。そして離乳食。子どもが口にするものが子どもの体を作っていくのだとオーガニックの高級な野菜を買ってきてすりおろしたり、火を通して1回ずつに分けて冷凍したり、できることはしようとがんばった記憶があります。
離乳食中期に出てくる「パンがゆ」。私はもちろん自分で焼いたパンでパンがゆを作ってあげました。想像よりもはるかに食べませんでしたけど笑、自己満足!とても嬉しかったのを覚えています。
そしてその後、歯固めの代わりにスティックパンやベーグルを焼きました。歯固めなので、噛んでは飽きたころにコロンと床に落としているんですがそれでも嬉しかったです。
何がそんなに嬉しかったのかなと振り返ると、いくつかあることに気づきました。
子どもに安心安全な材料で作られたパンをあげられていることはもちろんなのですが、私が作ってあげられたということが本当にうれしくて。それを子どもがパクパク食べていること。とってもシアワセだなと感じました。
一人目の育児、いつ終わるんだろうなー・・・と途方に暮れる中、子どもが「笑った!」とか「寝返りした!」「ハイハイした!」でがんばれる毎日でしたが、そんな中で「パンを焼く」という行為は私自身を満足させられることだったのかなと思います。
寝る前に生地を捏ねると「明日の朝はこれを焼くだけ!私お疲れ!」とホッとした気持ちに。そして、朝焼くと「私ってなんかいいお母さんなんじゃない?」なんて嬉しい気持ちに。焼きたての香りはやはり家にいる人を幸せな気持ちにするし、焼き立てを大切な人と頬張るのは何にも代え難い幸せです。
そんな気持ちをたくさんの方に知ってほしくて。「作りおきパンで離乳食パン」をみなさんにご提案します。
大人も一緒に楽しめるパン
離乳食というと野菜でもご飯でもどろどろで大人はおいしく食べられない印象だと思います。でも!離乳食パンは違います。大人が食べてもおいしい!というのがご提案したいパンです。自分で作るんだから、形や食材合わせは自由自在。赤ちゃんはそのままを「切りっぱなしパン」で、大人はベーコンエピに、なんて素敵だと思いませんか?
現在公開中のレシピでは、ドデカパンとミルクスティックがシンプルな材料で簡単に作れますので、チャレンジしてみてください。
またYoutubeにはこちらのレシピが公開されています。
生まれてからだと大変なので、妊婦時代にパンを焼くことを練習しておいてもらえるととても良いです。寝ている赤ちゃんを横目に作業をしていましたが、少しゆったりと時間のある妊婦の時に心穏やかに練習してもらえたらそれが一番だと思います!
もちろん生まれてからでも遅くはありません。離乳食を過ぎてもパンは食べる機会が多いので、諦めないで焼いてみて欲しいです。外出時にとても重宝しました!ちょっとぐずって困った時にスティックパン、お試しください。
おいしいおいしいとパンを食べて育った長男、もう11歳になっちゃったなー。