はじめに・ご挨拶
初めましてtagです。
私たちtagは東北芸術工科大学 芸術学部 美術科 洋画コース 4年に在学する、和田竜汰 北村啓人の2人からなるアーティストユニットです。
我は我は「アートで消費を考える」をテーマに活動を行っています。
和田竜汰
代表 写真 雑務
2000年北海道生まれ。普段は銀箔と油彩を使用した絵画を作成している。2022 「第10回 月刊美術Prezents 美術新人賞 デビュー」入選 /「第43期 公益財団法人 日本交通文化協会 国際瀧冨士美術賞」優秀賞
北村 啓人
メインパタンナー 会場レイアウト
2001年岩手県生まれ。中学生の時、空手に手を出すが、ダンスの様だから辞めた方がいいと諭されカポエイラを習い始める。
tagはそこでマスクで作った服「MAFUK」を展示します。
今現在作品を展示し終えましたが、一学生としてこの展示を良いものにするには生活費等を切り崩す必要があり、会期中ではありますが、この場をお借りして資金を募ることとしました。
「MAFUK」を作ろうと思った理由
我々2人は同じ大学、同じコース、さらに2人とも大学のアーティスト育成プログラム「TIP」に選抜されています。我々は絵画を学んでいる身ですがファッションが好きです。しかし今のファッション業界が抱える問題について「このまま盲信的に服を消費していいのか」という葛藤がありました。
現在服の大量生産、大量消費、それらを促す広告、生地などの生産者や繊製を担う工場労働者からの不公平な取引や搾取が問題視されています。今ではどのような素材を誰から入手し、誰に、どのくらいの対価や労働時間で作らせるか、環境や人権への意識が問われています。最近では原価率を公開するブランドが登場してくるほどです。
当初は消費をテーマにした「二人展」を考えていましたが、2022年の今回の展示応募をきっかけにマスクで服を作ることを考えました。
2019年12月、中国で原因不明の新型ウイルスが発生しました。それが数ヶ月の内に国内へと渡り、4月からの大学生活2年目はとても楽しい学びとは言えない場所になってしまいました。始業が遅れ、前期の授業は全てリモート、作業空間はアパートの狭い空間。外にも出れない。友達にも会えない。ネットでもテレビでもコロナの情報が目に入らない日はない。
そんな中今回の作品を制作するに至った出来事があります。マスクの供給が間に合わなくなったことです。マスクが店頭から消え、高値での転売までもが横行するようになりました。この状況を凌ぐかのようにローカルニュースのでは使った不織布を洗い数回再利用する方法が報じられたのです。我々は必要に応じてものを大切に使うことができます。
今現在マスクの供給が間に合い、我々は日々使い捨てマスクを利用しています。そしてそれは服も一緒だと我々は考えたのです。コロナ禍の現在に洗浄した使用済みマスクで服を作ることで現代の大量消費、大量生産を表現し、消費のあり方を考え直すきっかけになれると考えました。
このプロジェクトで実現したいこと
東京都内の美術館で行われる展示で多くの人に見てもらいファッションの消費のあり方について考えてもらえるような展示を目指しています。
服もマスクも今の生活にはとても必要なものです。服は特に「衣食住」の最初に来ます。生きていく上では欠かせません。しかし今のファッションのあり方やマスクの日常消費だと大きな環境問題があるのも事実です。売れ残った服の焼却による温室効果ガスの排出や発展途上国に送られるものの、品質が悪くそこでも利用されず廃棄される服など問題は様々です。またコロナ禍によるマスクの海洋ごみも今では深刻な問題になっています。
我々2人もこれらの環境問題をなんとなく知っていながら、見て見ぬふりをしてきました。正直、問題を知っていながら何をすればいいかわからなかったのもあると思います。今回の「MAFUK」を制作することで社会が変わり環境問題が改善されるとは思っていません。
しかしこの作品が誰かに届き、今の環境問題を改善させようとするムーブーメントの小さなきっかけになれるのではないかと考えています。この作品を日本の中心である東京都内の美術館で展示できることに我々tagは大きな意義があると考えています。
海外では環境活動家が美術館の作品を汚すことでマネーゲームとしてのアートを批判する行為が最近ありました。しかし我々はアートにこそ社会を俯瞰し、問題について表明する力があると信じています。
これまでの活動
12月に東北芸術工科大学で今回の展示のプレ展示を行いました。講評会も行われ、東京都内の美術館での本展示では更に良い展示になるよう目指しました。
tagでの作品は今回の「MAFUK」が初めての作品になるため過去作がありません。ですので、和田と北村の作品を少し紹介させていただければなと思います。
和田竜汰
私が作品を制作する上で、重要に考えていることはどうやってこれからを作っていくかです。普段は銀箔と油絵具を使用した作品を制作しています。時間により変色する銀箔を使用することで現代のデジタル社会で加速する変化の表現を行っています。
日本では若者は圧倒的マイノリティです。そんな中、多くの社会問題がある今、我々がこれから生きる時間はなんなのだろうか。そんなことを考えながら作品を制作しています。私は今まで作品として環境問題や消費問題について直接表現し発表した作品はありません。ですので今回が私にとってこれらの問題に触れた初めての作品になります。
北村啓人
私は洋服を媒体とし絵画表現を行なっている。既製服に絵を描いたり、平面絵画その物を纏うことのできる作品を展開している。「作品として鑑賞することもでき、洋服として纏うこともできる物」を理想としそんな作品を「KIRUE(キルエ)」と呼び活動しています。
現在は、作品制作と同時にKIRUEの存在を認知してもらう為、現代のファストファッションや大衆のファッション観に対し問題意識を持ち、「要らない服にKIRUEをもって価値を与え、より生活を豊かに送る為の一つの術として認知してほしい」という願いから毎週日曜日にワークショップを行なっています。
資金の使い道
撮影した学生モデルへのお礼金(4人ほど) 40,000円〜
マネキンレンタル代 9体:173,250円
印刷物:100,000円
その他制作費:200,000円(展示台、機材台,マネキンの運送費など)
リターンについて
・【感謝のお気持ちメール】:500円
和田竜汰と北村啓人からの感謝のメールを送らせていただきます。合わせ「tag」と「MAFUK」のPDFデータもお送りさせていただきます。
・【tag -MAFUK- ポストカード】:1,500円
オリジナルのポストカードを3枚お送りさせていただきます。
tagのロゴを印刷したものやポストカード比率に再編集したMAFUK写真作品を印刷したものになります。
・「tag -MAFUK-(仮題)」図録:4,000円
tagがMAFUKをDOUBULE ANNUAL2023に出展するまでの内容をまとめた一冊です。(B5サイズ 40p程)
MAFUKの写真や展示物に印刷した作品などをまとめています。
制作過程や、tagがどのような考えでマスクの服を制作するに至ったかなど内容は様々です。instagramや展示では公開しない写真なども掲載予定です。
・「MAFUK Fast POP 1/9」 366mm×366mmサイズ:13,000円(限定15名)
575mm × 575mmサイズ tagの写真作品「MAFUK Fast POP」の9分の1サイズの印刷作品になります。 素材はソフトクロスを使用しています。
以下の2点から1つお選びください。
1「無題(575mm×366mmサイズとは画像が違います)
2「わたのような はき心地」
「MAFUK Fast POP 1/9」 575mm × 366mmサイズ:15,000円(限定20名)
tagの写真作品「MAFUK Fast POP」の9分の1サイズの印刷作品になります。素材はソフトクロスを使用しています。
以下の3点から1つお選びください。
1「一瞬を引き出す白」
2「つける今日から きる明日へ」
3「無題(366mm×366mmサイズとは画像が違います)」
和田竜汰 小作品「ある1点の境界と結果(No.1〜No.3)」:40,000円 (限定3名)
和田竜汰の銀箔を使用した平面作品になります。サイズは縦が455mm、横が333mmになります。素材は木製パネルに銀箔になります。作品枚数は1枚です。No.1〜No.3の中で1枚送らせていただきます。
北村啓人「KIRUE Haute Couture」:55,000円(限定3名)
北村啓人があなたの服に絵を描きます。
支援者様から服を1着送っていただき、その服に衣類用のアクリル絵の具を使用し、唯一無二の価値を与えます。
「MAFUK original Ⅰ」:120,000円(限定1点)
tagのオリジナル「MAFUK」です。レディースサイズになっており、ダイヤモンド型のマスクを一枚一枚縫い合わせて制作しています。マスクを布状に繋ぎ、パターンをとって服として構築するのではなく、1つのマスクがこの服のパターンとなっています。ベルトもマスクを使用しています。
「MAFUK original Ⅱ」:90,000円(限定1点)
tagのオリジナル「MAFUK」です。メンズサイズになっており、ピンクのマスクを使用したオーバーオールになります。足元から腰にかけて側面にできているギザギザや背中から生えている尻尾など、生物的な面と、肩掛けのマスクの直線的なパターンが対比的な作品になっています。
実施スケジュール
2022年 12月プレビュー展 会場:東北芸術工科大学 5コーデ展示
2023年 1月 1コーデ完成
2月6日〜12日 東北芸術工科大学 卒業制作展 山形展 TIPブースにて3コーデ展示予定
13日まで2コーデ完成予定
14日より展示台作成、写真作品用のモデル撮影
20日 作品積み込み
21日ー24日 搬入、展示作業
2月下旬ー3月初旬 東京都内の美術館にて展示
リターンの発送予定
4月 中旬 返礼品作成(印刷物など)
下旬 返礼品 MAFUK2つ発送
5月 中旬 返礼品発送(印刷物など)
7月 中旬 北村啓人「KIRUE Haute Couture」発送
最後に
今回の「MAFUK」消費や環境の問題だけでなく、今のコロナ禍でマスクを外せる社会を願って我々は制作しています。
この作品が多くの人にとって、日頃の消費活動に対し考え直すきっかけになることができれば、嬉しいです。また、現在厚生労働省が屋外でのマスクは不要とアナウンスをしています。しかし、現在も多くの人々が屋外でもマスクを着用しています。コロナウイルスが国内に上陸した当初、我々はマスクの外せる明日を望んでいたはずです。この作品を皮切りに多くの人が外でマスクを外すきっかけになってもらえればと思います。
しかし学生の身でこの展示を良い物として完成させるためには金銭的に厳しいところがありました。
また支援の集まりによっては他の展示場所での展示も視野に入れています。
是非ともご支援のほどよろしくお願いいたします。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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