こんにちは。クリパル・ジャパンの三浦敏郎です。
「クリパルヨガとヨガセラピーの拠点となるスタジオ再開支援!」プロジェクトにご支援いただきありがとうございます。
今回は、工事中の飯能スタジオの床について投稿します。
結論として、床はこれまでの木材のフローリングをやめ、タイルカーペットにする予定です。
これはちょっと意外に聞こえるかもしれません。
というのは、最近のヨガスタジオは床をフローリングにすることが多いからです。
ただ、20~30年ほど前までは、ヨガをする場所の床はカーペットが主流でした。
実際、自分が若い時に学んだ三島や下北沢にあった沖ヨガ道場をはじめ、都内のいくつかのヨガ教室もほとんどはカーペット敷きでした。また、70~80年代に訪ねたアメリカのヨガアシュラムや瞑想センターのどこもカーペットの床でした。
ところが、90年代頃に郊外のヨガアシュラム(日本的に言えばヨガ道場)で精神修養を目的として行われていたヨガが、街中のヨガスタジオでポーズ中心のパワーヨガやホットヨガをするのが時代に移ったのです。
ヨガがまさにメインストリームの中に入ってきた時代で、「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」のディレクターが「ヨガがいよいよ離陸した!」と表現していたのを今でも印象強く覚えています。
自分もその流れに乗って、90年代にはそれまで利用していた狭く落ち着いた和室から広く開放的な体育館やスポーツアリーナを利用するようになりました。
フローリングには、フローリングのよさがあります。畳やカーペットよりも滑りにくいし、仮に汗が滴り落ちても拭けばいいだけです。ですから、アーサナを中心としたパワフルでエネルギッシュなヨガをしたいときは最適です。
ただ、4月に開く飯能のスタジオでは、ヨガのポーズをとることだけにフォーカスしたスタジオにしたくありません。「クリパルヨガ」や「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」そのものがそうしたタイプのヨガではないからです。
特に集中コースやワークショップなどでは、体を通した体験の後には、必ず床の上に座ってシェアをするので、カーペットはある意味とても便利なのです。夏ならまだしも、床暖房にでもしない限り冬のフローリングでは冷た過ぎます。
渋谷で最初に開いたクリパルヨガの専門スタジオの床もカーペットでした。それは、当時のクリパルセンターのように、「シェアリング」をする場にしたかったからです。
今でこそ、「シェアリング」というのはよく行われる時代になりましたが、その当時、クリパルヨガを受けに来た生徒たちの多くが、ヨガを習いに来たら「シェア」をするというのでびっくりする生徒もたくさんいました。
大切なのはスタジオの見かけの内装よりも、そこに集まる人たちのエネルギーで作り上げられるものです。
ですから、日常とかけ離れた異空間を恣意的に作ろうとも思っていません。
皆さんが気張らずに普通に自分たちの日常を持ち込めるような安心した空間でヨガをしたいと思っています。
ということで、どこか時代を逆行するように感じるかもしれませんが、私たちのスタジオを作る意図としても、今は、カーペットがベストなのです。
どんなカーペットになるか、また、投稿します。
クリパル・ジャパン代表
三浦敏郎