「素潜りの漁師もやってるんですよ。」
珈琲を淹れながらお客さんにこう言うと、
「えぇえ゛!!!!!!!」
と爽快な反応が必ず返ってくる。
実に爽快。
「あー、そーゆー人よくいるよねー。」
とはならない。
千葉県館山市 伊戸漁港付近
珈琲というフィルターを通して、別の物事を伝える事、
珈琲を、単なる商売の商品として捉えずに、
あくまでも、"何か"と"珈琲"を掛け合わせた相乗効果から新しいものを生む事を大切にしてきた。
今ままでやってきた事は"景色"と"珈琲"
「こんなに景色最高なんだから、珈琲片手にしてみてくださいよ」
そんなスタンスで美しい景色の中に佇む珈琲屋台には、自然と人が集まり、
新たな出会いがあり、やがてコミュニティが生まれる。
活動開始から丸2年、体感した事や実感した事です。
千葉県館山市
これまで、私の故郷であり素潜り漁の仕事場でもある伊戸という地区を、珈琲屋台の主な活動拠点としていました。
伊戸は館山市の最南端部分に位置する人口200名程度の小さな漁村。
今度はここに珈琲焙煎所を作り、珈琲の香りでいっぱいにしてみたいのです!!
初めまして!
海老原直人と申します!!
1995年生まれ 千葉県館山市出身 満27歳
日本バリスタ協会 level1ライセンス
日本スペシャルティコーヒー協会 コーヒーマイスター
西岬漁業協同組合 海士
フーテンコーヒー 店主
私は地元千葉県館山市で、素潜りの漁師をやりつつ、珈琲屋台フーテンコーヒーを経営しています。
高校卒業後の18歳で地元を離れ、自分がこれから見ていきたいもの、やりたいことを追い求めた結果、Uターン移住を決意し、2020年よりフーテンコーヒーとして活動を開始しました。
同時に夏季限定で、江戸時代から続いている家業の素潜り漁師をやっており、2足のワラジで生活しています。
「進化する現代に、逆走していく空間の創造を」
このスローガンの元、これまで漁業の仕事場であり、故郷の伊戸という漁村を珈琲屋台の主な拠点として、活動してきました。
ここで生まれ育った私は、根っからの海っ子でここの自然環境が大好きでした。
しかし、年々過疎化が加速し、コミュニティが希薄化して行く様子を、幼い頃の私はただ眺めるだけしかできませんでした。
無意識ですがこの頃あたりから、「将来はここで何かする!!」と考えていたと思います。
その"何か"を珈琲屋と選択したのは21歳の頃。地元を離れ神奈川県内で大学生をしていました。
中学生から続けていた剣道に明け暮れる中、将来の事を真剣に考え始めるように。
元々独立願望があり、将来は地元へ帰ろうとばかり考えるだけで、どんな仕事で独立し、どの時期に帰ろうとまでは明確ではありませんでした。
珈琲屋になろう!!!
当時は寮生活で、稽古最優先の日々。
剣道以外の事は自分から努力しないと吸収できない生活でした。
そんな時にフラッと立ち寄った近場の珈琲屋。
珈琲が好き!というわけでは特になく、
珈琲飲んでるのかっこいいだろ!!!
みたいな洒落気心が大半だったと思います。
それが案外正解であったらしく、妙に居心地が良く、居座ってたのを覚えています。
マスターを中心に常連さんたちがくだらない話で笑い合い、
学生や仕事終わりのサラリーマン、お散歩途中の近所のおばあちゃんが集い始めたり。
珈琲屋を生活の一部に取り入れた人々の姿、珈琲片手にその場を共有している様子に、
ビビビ!!と来るものがあり、感動を抱いたのが全てのキッカケです。
ここにコミュニティが希薄化した故郷を照らし合わせ、
これを故郷に持って帰ればいい!!!
と思い、珈琲業の修行の道に進むことになります。
時は流れ、2020年12月、25歳になった私は、故郷の漁村でフーテンコーヒーとして活動を始めました。
世代や性別を問わず、地元の方も観光の方もゆっくりしに来られて、景色に溶け込めるようなお店にしようと思い、
できるだけ景色の良い海岸をチョイスして、故郷の伊戸はもちろん、南房総市にある岡本桟橋でも出店を行って来ました。
この活動の根底にあるものは、希薄化したコミュニティの再創生です。
今や日本中の地方都市に言えることではありますが、地元においても、過疎化によるコミュニティの縮小が深刻になりつつあります。
その中でもできる事は確実にあって、例えば、美しい景色が沢山転がっている地元の海岸沿い。そこには観光の方に限らず、多くの地元民が日常的にくつろぐ光景があります。
でも、周りを見渡してある施設といえば公衆トイレくらい。
せっかく、日常的に人が集まり、良い光景が作れているのにも関わらず、なんだか味気ない。
というような状態でした。
そんな場所に珈琲屋台を出すと、人々は自然と集まり、言葉を交わし始める。
私自身まだまだ研究中という所もありますが、新しい事や、面白い事、地域にとって意味のある事を作り出す上で必要な要素は、
常に日常の中に隠れていると思います。
それを引き出すためには、人が自然と作り出すコミュニティが大切。
ここがフーテンコーヒーの存在意義のひとつです。
この活動の道中、コロナ禍でリモート授業になり、館山に帰ってきた大学生や、その同級生たちと、
【古着】【珈琲】を掛け合わせたフリーマーケットを、館山の元スナック街で実施してみたりと、
新しい試みもしてきました。
うちの地元かっこいいだろ!!!
こんな事を言いふらしながら県外へ出店したくて、いつしかうずうずし始めました。
コロナ禍で様子を見ながらでの活動という事もあって、近所の神奈川県内で出店場所を探し始める事に。
ふたつ出店場所を押さえることができ、
ひとつ目は江ノ島電鉄江ノ島駅、ふたつ目は横浜みなとみらいMARINE&WALK YOKOHAMA
故郷で営業してきた様子の写真をカウンターに貼り、丸1ヶ月間、神奈川へ遠征しました。
これがなんと!!ウケが抜群!!!!
「なんだこの珈琲屋は!!!」
と言わんばかりに連日多くの方々が立ち寄って頂き、地元での日々の営業についてや、漁師との兼業についてなど色んな会話をしたのを覚えています。
中には何度か館山の出店場所まで遊びにきてくださったり。
「館山って名前は知ってるけど、こんな良いところなんだ。」と興味を持って頂けたり。
「いつか東北にも来いよ!」と名刺を渡してくれた方もいたり。
たった1ヶ月ですが、地元館山での活動にプラスになる出来事を経験しました。
リターン内容にもございますが、今後も日本全国への出店を積極的に行う予定です。
その際、皆様の【お名前】と共に活動できたらどんな化学反応が起こるのか。
また、館山の常連さんにも励みになるのではないでしょうか。
是非とも、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!!!!
"半漁半珈琲" こんな変なやつが地元にいたら面白い!!!!!!!
"午前は素潜り漁"
"午後は珈琲屋台"
そもそもなぜ、2足のワラジなのか。
実家が江戸時代から代々素潜り漁師を受け継いできていたのもありますが、
【素潜り漁師】【珈琲屋台】
どこを見渡しても自分と同じスタイルの人はいない。
そんな好奇心がキッカケです。
また、高校卒業後しばらく故郷を離れていた為、知ってるようで知らない事が沢山あるなと感じていて、地場産業に関わりながら、故郷の事について勉強しようと2足のワラジを選びました。
意外とこの1日はハードスケジュールであり、
海からあがってシャワーを浴び、ビションビショのまま珈琲屋台の準備をしたり、
営業中、疲労で意識が飛びそうになったりですが、
「俺今生きてる!!」
という感動を覚えながら日々活動しています。
露天営業の珈琲屋台には、これは禁止!!といったルールなどは特に設けていません。
その分、お客さんが各々自由に過ごしてる姿があり、心が和らぐ空間がさらっと生まれ、自然と調和した空気感が私は大好きなんです。
素潜り漁師も珈琲屋台も、自然を味わい尽くす気で活動しています。
自分が焼いた豆で勝負したい!!
そもそも皆さんが飲んでいる珈琲は、必ず焙煎という作業を終えた豆を使用しています。
この作業は、珈琲の味を決める上で最も大切。
焙煎から手がけて、お客さんに提供する珈琲屋を作ることが私の夢でもあり、自分で焼いた豆で勝負をし、もっと説得力のある珈琲屋になりたい気持ちが、色んな土地へ出店する度に強まっていました。
と同時に幼い頃故郷に対して抱いた、「将来はここで何かする!!」という想いも、より強まっていました。
人の繋がりを作り、
その先の展開を生む源に珈琲屋がある。
ただ、故郷の漁村の現実として言えるのは、
減り続ける人口、増え続ける空き家空き地、
また主な漁獲物のアワビが一部絶滅危惧種に指定され、将来的に漁業が出来なくなる可能性などがあります。
現実を見れば見るほど居ても立っても居られない衝動に駆られます。
だが衰退していく一方で、新たな価値を見出し、活性化した実例がすでにあります。
故郷の漁村は、サメが数百匹が見れる「シャークスクランブル」でお馴染みのポイントがあり、日本のみならず世界中からダイバーが押し寄せる人気スポットでもあります。
元々、定置網漁業でこのサメがよく紛れ込んでしまい、問題視されてましたが、ここにダイバーさんが餌付けを開始。
すると一つのポイントにサメが集まりだし、やがて漁業の被害は激減し、ダイビングスポットとして名前を馳せるようになりました。
現在人口200名ほどの故郷の漁村。
10年後20年後はもっと人口が減り、何もアクションを起こさなければ衰退していくと思いますが、まだまだ活路はあると思っています。
そんな中、いま私にできる最もベストな選択は、珈琲焙煎所を作るという選択。
ただ眺めているだけでなく、少しでもアクションを起こして、故郷の漁村に対しての関係人口を増やし、未来は自分たちの手で作り続けたいと思っています。
これが地域にとってどんな効果をもたらすのかと言われてしまえば、明確な回答はまだできません。
だが、珈琲の商売を初めてわかったことは、
人の繋がりを作り、その先の展開を生む源に珈琲屋がある。
という事。
"私は今これに賭けています"
皆様にご支援頂きたいこと。
珈琲の焙煎を行う為にはまず焙煎機が必要になります。
この焙煎機は高価なものであり、まだ非力な私にはパッと出せる金額ではありません。
そこで今回、皆様に焙煎機の購入代金のご支援を頂きたく存じます。
資金の使い道
・焙煎機購入代金 約65万円
・ダクト等焙煎機設置費用 約2万円
・CAMPFIRE手数料 約13万円
あくまでも焙煎所の建設費用、設備費用は自力で稼ぐ事を大切にし、一歩一歩着実に進んで参りたいと思っています。
理想では年内中には、焙煎所の完成を目指したいです。
焙煎機は届き次第、自宅で活用し、焙煎した珈琲豆に関しましては、フーテンコーヒー店頭販売、ネットショップ販売で皆様にお届けできればと思っています。
焙煎する珈琲豆は、全てスペシャルティコーヒーを使用して、常に皆様へ豊かな味わいの珈琲をご提供できるよう、日々努力をし続けたいと思います。
リターンの内容にございますが、完全オーダー制であなたへ特別に焙煎致します。
ちょっとユーモアを加えて、あなたの性格からインスピレーションをもらって、どんな豆を使うかを決めて行きたいと思っていますので、是非ともよろしくお願い申し上げます!!!
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
商売を始めて、一歩一歩前進してきましたが、まだ一押し足りない!!
そんな状況です。
今回皆様からご支援頂き、焙煎機が購入できた暁には、
故郷の漁村の空気をたくさん吸った珈琲豆とともに日本各地へ商売の旅をしに行き、そして、資金が確保出来次第、すぐに焙煎所の建設に取り掛かりたいと思っています。
リターン内容にもございますが、皆様の【お名前】とともに商売がしたいと思っておりますので、合わせてよろしくお願い致します!
素潜り漁の様子を撮影、ご提供していただいた、写真家:上保昂大さんに感謝致します。
↓写真家:上保昂大さん 公式ホームページ
最新の活動報告
もっと見る残り14日。皆様のお力を貸してください!!
2023/03/17 13:50不安の中始めたクラウドファンディングも残り14日となりました。ありがたい事に、余裕を持っての目標金額を達成し、3/17 13:44現在では目標金額より127,181円多くご支援頂いております。誠にありがとうございます!!!!胸が熱くなる日々です!!!!ネクストゴール1,200,000万円を掲げて再始動していますが、このラストスパートにどれだけ発信をして、沢山の方々に見て頂けるかが今後勝負の別れ道となります。どうか皆様、ご自身のSNSやご友人の方々への拡散をお願いしたく存じます!!!これまでご協力して頂いたおかげで今が成り立っているのが、私の活動。そこに更なる追い風となるお力を貸してください!!頂いた支援金は、私の活動の根源として胸を張って活用して行きたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます! もっと見る
ネクストゴールに挑戦致します!
2023/02/23 21:36ネクストゴールに挑戦致します!目標金額は120万円最初の目標金額では焙煎機の購入代金を皆様からご支援頂き、無事購入までに至る見込みができました。さて、ネクストゴールでの資金の使い道は・海外の珈琲農園視察費用・豆の仕入れ代・焙煎所建築費用等にあてさせてもらいます!私自身が素潜り漁師として、普段から第一次生産の現場に携わっている事から、珈琲の第一次生産の現場も直接見に行き、生産者の心を知ってから焙煎の作業に入りたいと思っております。生産する側、お客様に提供する側の両側面を知っている事は、今後私が商売していく上で大切になると思っています。ただ焙煎作業をするだけでなく、しっかりと珈琲業界へ貢献する事を考えておりますので、引き続き、見守って頂けたら幸いです。よろしくお願い申し上げます! もっと見る
目標金額達成しました!
2023/02/22 10:50皆様のご支援のおかげで、無事に目標金額を達成しました!誠にありがとうございます!感謝の気持ちで胸がいっぱいです。始める前は不安で不安で仕方がなかったんですが、残り30日以上を残しての目標金額達成。まだまだ終わりません!!!nextゴールに向けて準備を進めて参りますので、引き続き見守って頂けたらと幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます! もっと見る
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