2023/03/17 06:54

3/12日曜日の夕方、1匹のママさん猫をトラップしました。その数日前にご飯をあげるボランティアさんから、このオレンジのママさんのお腹が大きい、きっと妊娠している。どうしよう…。と報告がありどうするべきか悩んでいたところ、近くにある猫カフェの人から“それならば今のうちにトラップして今すぐ避妊手術を行なった方がいいと思う。子猫が生まれてしまったらその子猫は環境も悪い場所でご飯を探して辛い思いをするはずだから”とアドバイスを受けてそのママさんを避妊手術する事に決め、トラップしました。やはりお腹に赤ちゃんがいるせいだと思いますが、とても警戒していてなかなかトラップのケージに近づいて来ません。そこにいる中くらいに育った数匹の猫が十分ご飯を食べるのを確認してから、そっと近づいてきてケージの中のケンタッキーフライドチキン(このフライドチキンでトラップすると保護できる確率がすごく高くなります)を食べているので急いでケージを閉めて保護し翌日、クリニックで”pregnant spay”(中絶手術と避妊)を行いました。

手術前の様子

手術は無事に終わり、特に体調に変化は無いようでした。クリニックの指示ではペットの猫の場合は、傷口を舐めないようにカラー(首につける輪っか)をして14日間様子を見る方がいいのですが、野良猫ちゃんならば明日の夜にはカゴから出してもいいですとの事。

手術を終えて二日目の夜

 手術後の注意点には、高いところから飛び降りるような事をさせないようにと書いてあります。それで二日目の夜に元の場所に返すのは、心配です。

 せめて五日間は私の家で少し大きなペットケージに入ってもらって経過を観察する事にしました。

ママさんが住んでいた場所

ママさん達一家は、レストラン横のゴミ捨て場所で汚い水が流れていたり、車が突然入ってくる危険な場所です。この狭い場になんと15匹の子猫がいると分かって昨年末に、その子猫達を避妊・去勢したばかり。どの子達も可愛い子猫でしたがすぐに貰い手は見つからないので、避妊後は元の場所に戻りました。

その後で1匹の子猫は車に轢かれて亡くなったり。中絶もさせられて悲しい思いをしているママをここに戻すのは本当に忍びない気持ちでした。

 そういう私の気持ちがあったのかもしれません。昨日の夜にママさんのトイレとご飯を入れ替える際に、ママさんが急にケージからグイグイと頭を押し付けて来て、カゴから出てしまったのです。

 昨日の夜は、ご飯を入れたトラップのカゴをセットして、もう一度帰ってきてくれるのを待っているのですがまだ行方がわかりません。私の家の周りは車の往来が激しいところではない事と他の家の庭や軒下があるのでその点では前の環境よりはいいのですが、もしもママが元いた場所に帰ろうとしたら事故にあってしまうのでそれが一番の心配です。手術後で体力も弱っています。私の家には他の外猫さんもいるのでご飯はあるのですが、なんとかここに帰ってきて欲しいと思います。 人間の勝手な都合で中絶手術をしたり、元の場所から離れてしまったり、猫達には辛い思いをたくさんさせてしまっています。ママさんが、怖い思いをしていない事を祈るばかりです…