皆さんこんにちは!若狭の爺猟師こと猟師の大場です。
私は休日ハンターとして、また、有害駆除の一隊員として獣や鳥を捕らえ、命を奪ってきました。
獲物として捕らえたシカは、血抜きを上手に行い、迅速に開腹し、流水で冷却し、丁寧に皮を剥ぐなどの処理が必要です。これらの工程が適切に行われることで、品質の良い肉を得ることができます。野生で育った獲物は、シンプルに食べることが一番です。シカ肉の場合、タタキやジャーキーとして少しの塩味で食べることで、その野生の味を引き出すことができます。
骨は頭まで、内臓も一部、肉はすべての部位をストッカーに保存し冷凍して利活用を心がけています。手間もかかりますし、ストッカーを置く場所も必要です。
しかし、自分が手にかけた獲物を、子や孫、友人が美味しいと言って食べてくれる事こそが、私にとっては命に対する感謝と供養なのです!
日本では、江戸時代から、小はすずめ大ヤマクジラ*1など、野生の動物が庶民の間で親しまれてきました。最近ではジビエという言葉や、ジビエ料理というもので流行していますね。
私はできるだけ多くの人々や広い範囲の方々に、この美味しさを味わっていただきたいと思っています。ただし、食品衛生法の規制により、不特定または多数の方にお肉を提供することはできません。その点は残念ですが、まずはペットフード用のジャーキーや、皮を加工した製品などから、鹿を身近に感じていただけると幸いです。
最後になりますが、私は猟師としての立場から皆さんにお伝えしたいことは、狩猟は単なる命の奪い合いではなく、私たちと自然との関係を深め、命の循環を感じる貴重な経験であるということです。私たちが食べる肉は、その背後に多くの努力や感謝の気持ちがあることを忘れずに、食事を楽しんでいただきたいと思います。
長文になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。